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GAS(ガス)の概要
通貨名称 | GAS(ガス) |
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最大発行数 | 1億枚 |
公開日 | 2017年7月6日 |
公式サイト | https://neo.org/ |
ホワイトペーパー | - |
GASの特徴や目指しているもの
GASは、暗号資産としての利用だけではなく、NEOの燃料としても利用できる珍しいタイプのトークンです。中国版イーサリアム(ETH)と呼ばれていて将来有望な暗号資産の一つに数えられるNEOですが、そんなNEOと密接な関係にあるGASとは一体、どんなトークンなのでしょうか?
GASはいつ生成されるのか?
GASはNEOのブロックが生成されるタイミングで発行され、発行されたGASはNEO保有者へと配分されます。発行枚数の上限は1億枚と決まっていて、22年かけて1億枚まで発行される予定です。
初期には多く発行されますが、徐々に発行する枚数が減っていきます。以下のように発行される予定です。
- 最初の1年でGASの16%を生成
- 4年間でGASの52%を生成
- 12年間でGASの80%を生成
- 約22年間でGASの100%が生成
ビザンチン将軍問題を解決する「dBFT」
ブロックチェーンには、いくつかのプログラムが相互に作用しながら動いている状態で、故障や故意によって誤った情報が伝わってしまった場合に、全体として正常に正しい合意を得ることができるかという「ビザンチン将軍問題」という課題があります。
GASでは、delegated Byzantine Fault Tolerance(dBFT)というコンセンサスアルゴリズムを採用することで、ビザンチン将軍問題が起こりにくいように設計されています。
dBFTの仕組み
まず、NEOトークン所有者からブックキーパーと呼ばれるブロックチェーンの帳簿係を投票により選出します。ブックキーパーの中からさらにランダムで一人の代表者を選出して、それ以外のブックキーパーは投票者となります。
代表者を生成したブロックに投票者から66%以上の支持が得られれば、そのブロックをブロックチェーンにつなぐことができます。支持率が66%に達しなければ、あらたに代表者が選ばれます。GASはこのときのブックキーパーへの報酬として支払われます。
投票によって選ばれたブックキーパーの中から代表者を選び、作成されたブロックの正当性も投票によって合意を得るので、悪意のある人がいても、ビザンチン将軍問題が起こりづらい、というわけです。
GASの将来性
GASの将来性はNEOの人気に大きく影響されるでしょう。GASはNEOの価格が上がれば、比例して価格は上がる傾向にあります。逆にGASの価格が上がったからといってNEOが上がることはなさそうです。
NEOの時価総額は暗号資産全体の中でも指折りの位置をキープしています。GASも18位となかなか優秀です。価格の変動が大きいのがやや気になりますが、それは暗号資産全般に言えること。変動の大きさはあまり気にしなくても大丈夫でしょう。
GASが日本に上場する可能性
いまのところ、GASが日本の取引所に上場する気配はありません。NEOも上場していませんが、NEOが日本の取引所に上場すれば併せてGASも上場する可能性は多いにあります。NEO自体はいつ上場してもおかしくない暗号資産ですので、期待して待っていいと思います。それまではバイナンスなどの海外の取引所で購入してください。