さまざまなマイニング方法がありますが、個人でするソロマイニングには非常に高スペックなマシンが必要となり、特にグラフィックボード(GPU)と呼ばれる部品の性能がマイニング結果を左右します。
今回は、GPUの分かりやすい解説と、仮想通貨別にオススメのグラフィックボードをまとめました!
目次
グラフィックボード(GPU)の基本をおさらい

グラフィックボード(GPU)画像処理に使われるパーツであり、パソコンで出力される我々が、実際に目で見ているのは画面を映し出しているディスプレイですが、そのディスプレイに映像を映し出す命令を出しているのがグラフィックボードです。
意外と混同している人が、厳密に言えばこの2つは違うものです。GPUは『グラフィック・プロセッシング・ユニット(Graphics Processing Unit)』の略称で、主に画像処理を担当している半導体チップを指します。
そして、そのGPUが付いている板をまとめてグラフィックボードといいます。
GPU性能の確認方法と選びかた
マイニング目的でGPUの購入を考えているが、性能表の読み方も意味も分からない人も多いと思います。ここでは、そんなGPUの性能表の読み方や意味について解説します。今回はGeforceを例に解説します。
SLI接続(デュアルグラフィックカード)
SLI接続は、nVIDIA社が処理能力を向上を目的に開発したデュアルグラフィックカード(Scalable Line Interconnect)技術です。nVIDIAS社のグラフィックカードを2枚以上接続することで処理能力含めた全体的なパフォーマンス向上が期待できます。ただし、SLIを構築するためには、対応マザーボードと2枚以上のグラフィックカードが必要になってきます。
グラフィックカードは同じGPUを搭載していれば、コアクロック数やメモリクロック数、メモリ容量は違っていても支障ありません。ポイントはGPUコアが同じであることです。クロックは低い方、メモリ容量が少ない方で動作するので、性能の良いカードを活かしきれません。そのため、出来れば同じスペックの製品を揃えるのがベストです。
GPUマイニングでは、同時に複数のGPUを使用することがあります。そうなった場合にも同じグラフィックボードを揃えましょう。そうした方が結果的にマイニング報酬も増えます。
GTX(グレード)
等級を表すGTXは、下からGS → GT → GTS → GTX → GTX+の順で高性能になりますが、マイニング目的ならGTX以上が最適です。それ以下だとGPUであってもマイニング出来ない可能性が高くなります。
GB(ビデオメモリ容量)
GBとは、グラフィックボード自体に搭載されているビデオメモリ(VRAM)の容量です。接続されたモニターに描画するためのデータを、一時的に保存しておくための場所で、この容量が大きいほど一度の処理に使える量が多いので、描写がスムーズになります。
マイニング時には、大きければ大きいほど良いのは確かなのですが、劇的に変わる事はありません。本当に微差しか変わらない事もあれば、まったく変化がない事もあります。大事なのはGPUコアなので、このメモリ容量に関してはとくに重要視しなくても大丈夫です。
コアクロック(クロック数)
コアクロック(クロック数)とは動作周波数の事を指しており、これが大きければ大きいほど速度が速く高性能ということになります。このクロック数が高い方が絶対に処理が速いとも限りません。他にもメモリ容量やメモリバス幅、搭載されているコア数といった総合的なものを加味するとクロック数が低い方が速い場合もあります。
これと同じように『メモリクロック』と呼ばれるものもあり、これはそのメモリがどの程度の速度で処理出来るのかを表しています。コアとメモリだけの違いなので一緒に覚えてしまいましょう。
オーバークロック・コアブーストクロック
オーバークロック・コアブーストクロックは、標準のクロック数を強制的に上げる事で処理能力を上げることであり、こういったブーストを前提としたグラフィックボードもあります。対応していないグラフィックボードでもブーストできますが、故障時の補償対象からは外れる可能性が高いです。
マイニングでは効率向上を目的にブーストをかけることがあるので、マイニング目的でGPUを購入するときにはブーストを前提としたグラフィックボードを購入するのも一つの手です。対応していないグラフィックボードだと処理する情報量が多すぎてオーバーヒートのリスクがあるので、検討は慎重にしましょう。
以上がGPU性能のチェック方法です。他にも細かいものがありますが、余り詰め込み過ぎても逆効果なので上記のものさえ覚えていれば大丈夫です!
GPUメーカーの種類と特徴
グラフィックボードには、中身となるGPUコアを製造する会社と、冷却ファンやクーラー、電源など外側を製造するメーカーで分かれています。GPUコアを製造しているメーカーは、現在のところ2会社しかありません。
NVIDIA社… Geforce GTXシリーズを手掛けている
AMD社… RADEON HDシリーズやRシリーズを手掛けている
この2社の違いをまとめると、こんな感じになります。
GeForceGTX系 | Radeon系 | |
---|---|---|
代表的な機種 | GTX1060 GTX1070 GTX1080tiなど |
RX470 RX580 RXVega56など |
メリット | 高性能・高品質 ハッシュレートに期待出来る 入手しやすい |
比較的安い 排熱・冷却性能が高い 消費電力が低い |
デメリット | 値段が比較的高い 消費電力が高い 初期費用の回収に時間がかかる |
総合的な性能が低い(通貨による) 在庫が少ない マイニングをやめた後の使い道が余りない |
NVIDIA
高品質で高性能なグラフィックボードが多いのが特徴です。マイニングでも優秀なハッシュレートを叩き出すので、ビットコイン系のマイニングであれば多くのマイニング報酬を手に入れる事が出来ます。
その人気ぶりから出荷数も多く、新しいシリーズも多く出ているため市場によく出回っています。グラボを売却する際にも高値が付きやすいのも、大きな特徴ですね。
しかし、その能力の高さゆえか購入する際には多くの費用が掛かってしまいます。グレードやシリーズにもよりますが、5万円から20万円と価格に幅があり、マイニングでは複数枚のグラフィックボードを使用する事も多いため、枚数分だけ初期費用がかさんでしまいます。
また、処理能力を最大限に発揮するには大きな消費電力が必要になり、優秀なハッシュレートでマイニング報酬を多く得られる反面、電気代も多く掛かってしまいます。初期費用の回収に時間がかかれば、設備次第では回収どころか大赤字でマイニングから撤退する事態になることもあるのです。
ハイリスクハイリターンなイメージのグラフィックボードですね。初期費用に余裕があり、それなりの設備を整えている人向けと言えます。すぐにでも黒字という成果が欲しい人には向かないので、購入には注意してください。
公式サイト:https://www.nvidia.com/
AMD / ATI

AMD / ATI製のGPUは、上記のNVIDIA製のものよりも安価で高性能なのが特徴です。これはマイニングマシンを稼働し続ける事において大きな優位性があります。そのため、値段と性能におけるコストパフォーマンスは非常に優れています。
また、廃熱や冷却に関して力を入れていることから、故障や不具合などに強くなっています。高稼働用に設計されていないのもあって非常に安定した稼働が見込めます。マイニング目的ならコストパフォーマンスが良いAMD製品の人気は高く、入手困難が続く品薄状態になっています。人気モデルになるとネットやオークション、終いにはパソコン専門店ですら入手しにくい状態が続いています。
ただし、マイニング以外の使い道が極端に狭いのは無視できないデメリットです。ゲーマーならNVIDIA製を選びますし、売却するにしても品薄状態であるにも関わらず余り高くありません。そういったお店ではグラフィックボードをマイニングとしての評価で値段を付けないからです。ゲーマーに人気かどうかなので、売却するのであればオークションなどを活用した方が良いでしょう。
公式サイト:https://www.amd.com/ja
メーカー別の性能・コストパフォーマンス比較
メーカー | 製造元(国) | 冷却性能 | 静音性 | 安定性 | 値段 | コスパ |
---|---|---|---|---|---|---|
ASUS | 台湾 | ![]() 高い |
![]() 高い |
![]() 非常に高い |
![]() 高い |
![]() 非常に良い |
MSI | 台湾 | ![]() 非常に高い |
![]() 高い |
![]() 高い |
![]() バラバラ |
![]() 非常に良い |
GIGABYTE | 台湾 | ![]() 非常に高い |
![]() 高い |
![]() 高い |
![]() 安い |
![]() 良い |
玄人志向 | 日本 | ![]() 低い |
![]() 普通 |
![]() 普通 |
![]() 安い |
![]() 普通 |
ZOTAC | 香港 | ![]() 低い |
![]() 低い |
![]() 低い |
![]() 非常に安い |
![]() 悪い |
SAPPHIRE | 香港 | ![]() 高い |
![]() 高い |
![]() 高い |
![]() 安い |
![]() 良い |
ELSA | ドイツ | ![]() 普通 |
![]() 普通 |
![]() 高い |
![]() 高い |
![]() 普通 |
代表的なメーカーを7つ比較してみましたが、結論から言えばマイニングに適しているGPUを発売しているメーカーは『ASUS』と『MSI』、そして『GIGABYTE』と言えます。他のメーカーは、どちらかというと初期投資を抑えたい人やマイニングを始めてみようと思っている初心者向けです。
各メーカーで何が違うのか
マイニングできる仮想通貨の数は、メーカーによる違いはありません。この差はあくまでGPUコアによるものが大きいため、外側や付属品が変わってもさほど大きな差ではないです。
次に、GPUの排熱や冷却ですが、非常に大きな差が生まれます。各メーカーが、それぞれ試行錯誤して排熱構造の進化、冷却ファンの製造に力を入れています。GPUでマイニングする際に発生する熱は非常に大きいです。少しでも気を抜いてしまうと、すぐに火災に発展してしまう事もあります。
因みに、各メーカーはそれぞれ違うファンを採用しているので、自分のマイニングパソコンの環境やマイニングリグにあわせて選ぶのがオススメです。排熱・冷却はマイニングするのに非常に重要な部分を占めているので、是非とも頭に入れておきましょう。
メーカーによって若干の差が出るのが静音性です。技術力の向上により、基本的にはどのグラフィックボードも静音性には優れていますが、自宅でマイニングをするときには、多数のグラフィックボードを使用するので、枚数分の騒音が発生することになります。
その他にも、クロック値の差などもありますが、かなり専門的な話になるので割愛させていただきます。では、各メーカーにはどのような特徴があるのか解説していきます。
ASUS
ASUSは台湾に本社を置く大手パソコンメーカーであり、家電量販店のパソコンコーナーに行けば必ずといっていいほどコーナーほど信頼度は高く、世界で最も信頼出来るメーカーとさえ言われています。
GPUではDirectCU IIと呼ばれる冷却性を静音性に優れたクーラーを開発しているのが強み。更に、安定性を高く評価されているデジタル回路基板『DIGI+VRM』を搭載。これによって、誤作動などの危険性を減らしています。公式表記されているクロック値も高く、グラフィックボードで迷ったらASUSを選べば間違いありません。しかし、その分値段が少し高めなのがデメリット。
公式サイト:https://www.asus.com/
MSI
こちらも台湾に本社を置くメーカーですが、ゲーマーにはよく知られたメーカーです。MSIでは、同じGPUを搭載していながら、自分の好みや予算に合ったものを選べるように豊富なラインナップを取り揃えているのが魅力。マイニングでの初期投資節減にも役立ちます。
ツインフローザーと呼ばれるクーラーも大きな特徴であり、非常に優秀で安定した冷却ファンシステムで静音性にも優れています。この冷却設備は評価が高く、マイニングには適しているでしょう。
オーバークロックを前提としたモデルや高負荷の中でも安定した動作を確保出来るように設計されたモデル、GPUコアクロックとファンの回転数を自在に変更出来るモデルなど非常に多彩。オーバークロック前提なのであれば、このメーカーのグラフィックボードをオススメです。(※オーバークロックした際の不具合に関して保証がない場合があるので注意)
非常に多くのラインナップがあるため値段もバラバラ…ある意味買い手を迷わせるメーカーとも言えるでしょう。
公式サイト:https://jp.msi.com/
GIGABYTE(ギガバイト)
マザーボードのイメージの方が強いGIGABYTEですが、グラフィックボードも高評価を集めています。
シリーズによってはファンが大型なため、冷却性と静音性に優れています。特に、冷却性には非常に力を入れており、『WindForce 3X』と呼ばれる3連ファンを採用。マイニングパソコンの設置場所、環境的にマイニングリグの排熱が不十分な人にオススメです。
高性能でありながら、価格は比較的安めですが、同性能ならASUSやMSIのほうがより安価なので、これらのメーカーと比べると余り人気がない印象があります。
公式サイト:https://www.gigabyte.com/
玄人志向(くろうとしこう)
グラフィックボードメーカーの中でも珍しい国内ブランド。サポートが一切ないなどの特徴から、その名の通り初心者には向いていないメーカーとして知られています。また、冷却性能に関しては心配の声も上がっており、余り高性能とは言えません。オーバークロックモデルが製造されたのを機に、オリジナルデュアルファンを採用するようになった事から発熱の心配も減ったとも言われています。
性能面では他のメーカーに一歩劣る玄人志向ですが、メリットもあります。それが値段です。一切のサポートがない分、グラフィックボード自体の値段は他のメーカーと比較しても安めに設定されています。しかし、インターネットでの購入が簡単になった事から、海外の高品質格安パーツの購入やオークションなどによって『玄人志向=安い』というイメージは薄くなりつつあります。海外のメーカーであれば、サポート体制を整ってる場合が多いですから。そのため、国内ブランドに拘りを持っていて、パソコンにも詳しい人向けかなと思います。
公式サイト:http://www.kuroutoshikou.com/
ZOTAC(ゾタック)
香港に本社があるこのメーカーの最大の特徴は、その値段の安さにあります。NIDIAのグラフィックボードの中でもトップクラスの安さを誇り、比較的新しめのGeForce GTX1080も他と比べるとダントツに安い分、性能面で心配されています。
高ければ高いほど性能も安定感も上がるが、他のメーカーに比べるとどうしても低い。全然冷えない、静音性能が低く騒音になっている、オーバークロックしても全然伸びない、基盤の品質も低くすぐ壊れる、などの報告も多く、とりあえず急場しのぎ程度に考えた方が良さそう。
マイニングに求められるのは、冷却・排熱性能や静音性、安定した動作、設置可能な環境などであるため、ZOTACは向いていないと言わざるを得ない。初期投資をどうしても抑えたい初心者以外には、おすすめしません。
公式サイト:https://www.zotac.com/
SAPPHIRE(サファイア)
SAPPHIREは香港に本社を置くメーカーであり、その特徴は何と言ってもRadeon専用メーカーであることです。Radeon系のグラフィックボードを購入するならSAPPHIRE一択!と言われてるほど高性能です。GPUコアの関係上総合的な処理速度では勝てないRadeonですが、マイニングには相性があります。イーサリアム系に関してはGeforceGTXより効率が良いです。
Radeonの中でもとても頑丈に作られています。少しくらいの衝撃ではビクともしないと好評を得ています。大型の静音ファンも搭載しており、サファイア独自のラジエーター設計を採用したDual-X冷却やNITRO Boost機能など、非常に高いポテンシャルを秘めているのです。特に排熱性能に目を見張るものがあります。マイニングにとって考えなければいけない部分が通常の状態で揃ってるのはありがたいですよね。
価格も比較的安価なので、多くのグラフィックボードを使用するマイニングには非常に適してると言えるでしょう。Radeon系グラフィックボードを購入するのであれば是非ともオススメしたいメーカーです。
公式サイト:https://www.ask-corp.jp/
ELSA(エルザ)
グラフィックボードメーカーとしては珍しいドイツメーカーです。特徴としては特徴がないのが特徴になってます。言い換えれば非常に安定した稼働が見込めるという事ですね。歴代のシリーズを全体的に見ても非常に安定した評判になってます。
他のグラフィックボードであれば標準装備になりつつあるオーバークロックもしておらず、性能表通りの性能を発揮します。それ以上も行かなければそれ以下になる事もありません。静音性も冷却性能も普通です。ある意味で初心者向けのアイテムといえます。
ただし、サポートに関しては非常に手厚いものがあります。これは昔から変わらない特徴ですね。価格は少し高めな印象になってます。全体的に見て効率の良いマイニングには向いていませんが、長期で安定した稼働を目指すのであれば購入してみるのもアリだと思います。
公式サイト:http://www.elsa-jp.co.jp/
仮想通貨ごとのおすすめグラフィックボード
仮想通貨名 | おすすめGPU | 参考価格 |
---|---|---|
ビットコイン(BTC) | Geforce GTX 1080Ti | 126,226円 |
イーサリアム(ETH) | Radeon RX 580 | 34,980円 |
イーサリアムクラシック(ETC) | Radeon RX 580 | 34,980円 |
モナコイン(MONA) | Geforce GTX 1070 | 74,800円 |
Zcash(ZEC) | Geforce GTX 1080Ti | 126,226円 |
モネロ(XMR) | Radeon RX VEGA 56 | 86,780円 |
ビットコインのマイニングにおすすめ
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ビットコインをGPUマイニングするのであれば、絶対にNVIDIAのGeforce GTXシリーズを使用しなければいけません。その理由としては、純粋にハッシュレートが高いからです。ビットコインの高騰によってビットコインをマイニングしようと考えたマイナーが増えました。マイニング報酬は基本的に一番最初に採掘出来た人が総取りです。
そのため、普通のパソコンの性能では足りなくなり自然ととんでもないモンスターマシンに移行していったのです。しかし、それでもソロマイニングでビットコインを採掘するのはほぼ不可能になっていきました。そこで人気が出ているのがプールマイニングです。ここでは『他の人と力を合わせて採掘しよう!そして採掘出来たら皆で山分けしよう!』という考えです。
ただし、残念ながら報酬は平等な山分けではありません。チームの中で貢献した人が多く貰えるのです。では、どうすれば貢献出来るのか…。良いGPUを多く購入してハッシュレートを高めるしかないのです。そのため、純粋に高いハッシュレートを弾き出すGeforce GTXシリーズが推奨されています。それでも一切報酬がない時もあるのでハイリスクミドルリターンくらいと思ってください。
どうしてもビットコインでマイニングしたいのであれば、GPUを複数枚購入して消費電力を極力抑えるように努力しましょう。
イーサリアムのマイニングにおすすめ
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イーサリアムは、Radeon RXシリーズの方が向いています。現在のハッシュレート自体はGeforce GTXシリーズとあまり差はありません。
しかし、初期費用と消費電力を考えると結構な差が出てきます。長期的なマイニングで考えるのであればGeforceの方が良い(Radeonは長く使うと劣化していく)ですが、短期的な収支を考えると圧倒的な差になります。
ただし、ビットコインのマイニングが難しくなった事からイーサリアムに移ってきたマイナーも増えており、Radeon RXシリーズは入手困難な場合も多いです。価格、ハッシュレート、消費電力など圧倒的なコストパフォーマンスを誇っているRadeon RX 470に関してはほぼ入手不可能になるくらい市場に出回っていません。
それでも購入さえ出来てしまえばローリスクミドルリターンが見込めるのでマイナーとしては有難い存在であるのは間違いありません。もし、イーサリアムでマイニングを考えているのであれば是非Radeon RXシリーズを使ってみてください。
イーサリアムクラシックも同じくRadeonで大丈夫です。
モナコインのマイニングにおすすめ
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日本発祥の仮想通貨として注目されているモナコインですが、マイニングには結構向いているんです。まず、競争相手がそこまでいません。仮想通貨業界自体が盛り上がっているのでモナコインに注目しているマイナーも増えましたがビットコインやイーサリアムには及びません。そのため、採掘難易度も低くGPUマイニングでも充分に採掘出来ます。
グラフィックボードも最新のものを選ぶ必要がそこまでありません。もちろん、Geforce GTX 1080Tiのような圧倒的ハッシュレートを誇るグラフィックボードであれば、それだけ報酬も増えます。しかし、現状であれば価格、ハッシュレート、消費電力などが高水準で安定性もあり、入手も簡単なGeforce GTX 1070で充分だと思われます。
ただ、注目されている事から将来的に採掘難易度が急激に上昇する可能性もあります。そうなってしまってはGTX 1070では厳しくなるかも知れません。試しに1070を購入するも良し、将来を考えて1080Tiを購入するも良し、後悔のない選択をしましょう!
Zcashのマイニングにおすすめ
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Zcashも最近注目されている通貨ですね。匿名性が高くて価格も上がっている事からマイニングに着手している人も多いです。そんなZcashをマイニングするのであれば現状最高のハッシュレートを出すGeforce GTX 1080Tiが最適でしょう。
仮想通貨の価格の下落とマイニングの採掘難易度の上昇によってマイニングでの収支が低くなっている現状でも高い回収率を誇っているのがZcashなのです。であれば、一気に採掘した方が収益が出ます。初期費用が多く掛かってしまし、その回収に時間も掛かりますが、それでも将来的な収支を考えましょう。ミドルリスクハイリターンと言ったところでしょうか。
モネロのマイニングにおすすめ
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最後にモネロですが、有志のデータによればRadeon RX VEGA56が一番効率の良いハッシュレートを出しているようです。Radeonの中では高価格帯のアイテムですが、それに見合った性能とマイニング報酬を見込めるでしょう。しかし、Radeonの宿命とも言える出荷台数の少なさがネックです。ネットであれば数個出品されているので、そちらで購入してみてはどうでしょうか。