IOTAはどんな仮想通貨?IOTAの仕組みと今後の将来性を完全解説

IOTA(アイオータ)の概要

通貨名称 IOTA
最大発行数 約2800兆枚(実質的には約28億枚)
公開日 2017年6月
公式サイト https://iota.org/
ホワイトペーパー https://iota.org/IOTA_Whitepaper.pdf

IOTAの特徴や目指しているもの

IOTA(アイオータ)とは、今後社会に導入されていくであろう「IoT」の利用時の手数料を削減するために開発された仮想通貨です。小額決済に特化した設計になっており、他の仮想通貨では見られないDAGという仕組みを採用しています。

アイオータはIoTのために作られた仮想通貨

アイオータの役割を理解するためには、まずはIoTの概念を理解する必要があります。IoTは「モノのインターネット」と訳される事が多いですが、正直この翻訳はどうかと思います。多少長くても「ありとあらゆるものをインターネットに接続すること」といったほうが正確です。

最近は(以前はインターネットにつながっていなかった)家電などがインターネットに接続されることも増えてきています。IoTはこの対象をもっと広げて、家の窓や鍵、駅のトイレや駐車場、サッカーボール、自動販売機、バスなどのありとあらゆるものをインターネットにつなげてしまおうというものです。

「何だそれ」「何か意味があるのか」と思われるかもしれませんが、上記の例はいずれもすでに実用化されている、もしくは実用化に向けて動き出しているものばかりです。

すでに世の中に定着し始めているIoT

幾つか実例を見てみましょう。まずは「駅のトイレ」について。これはいくつかの企業によって実現化されていますが、その基本的な仕組みは、アプリを通じて駅のトイレの利用状況がわかるというものです。

駅のトイレにやっとたどり着いたと思ったらものすごい行列ができていて冷や汗をかいた経験がある方は少なくないかと思いますが、このアプリを使えばそのような問題を解決できます。

すでに小田急電鉄が自社製のアプリに駅のトイレ利用状況がわかる機能を搭載しており、SNSで大いに話題となっています。

なぜトイレの利用状況がわかるのか。その仕組みは至ってシンプルで、個室トイレのドアにセンサーがつけられており、ドアが開いていれば「空き」、閉じていれば「利用中」と表示されます。従来インターネットとは関係のなかったトイレをインターネットに繋ぐことによって、待ち時間の短縮という新たな価値が生み出されたのです。

次に「サッカーボール」について。2015年11月、アディダスから「adidas miCoach SMART BALL」というサッカーボールが発売されました。このサッカーボールの内部には加速度計が設置されており、蹴るとその軌道が計測され、Bluetooth経由で専用アプリに届けられるという仕組みになっています。

今まで曖昧で感覚的だった回転数や速度が可視化・数値化されることによって、現段階の技術習得度が分かるだけでなく、練習メニューの効率化などにもつながると期待されています。

最後に「バス」について。2017年12月、小湊鉄道とKDDIは、バスの運転席前方にカメラによって撮影された画像データや、バスの走行データを分析して運転手の健康状態や運転状況を確認し、安全性を高める実証実験を行いました。

現在、公共交通機関では運転手の疲労や健康上のトラブルによる事故が問題となっていますが、このシステムが正常に稼働すれば、事故を効率的に防げます。例えば、顔が疲れていたり、怒りの感情が見られるときは休憩をとらせるなどの対処が可能になるのです。

IoTは各国のGDPを大幅に押し上げるとの予想も

このように、IoTは様々な分野に活かせるのが大きなメリットで、それゆえに今後大きく成長していくと予想されています。スイスのAccenture社は、IoTへの資本投資が十分に行われ、各産業の生産性が向上した場合、2030年までに各国のGDPはアメリカで約6兆1000億ドル、中国で1兆8000億ドル、日本でも9600億ドル(約105兆円)上昇するとの予想を立てています。

もちろん、これはうまく行った場合の資産はであり、現状は多くの企業や政府が十分な追加施策を持っていませんが、世界を大きく豊かにする可能性がある技術であることには疑いの余地がありません。

IoTの通信費を安く済ませるのがIOTA

我々の未来を大きく良い方向に変えるかもしれないIoTですが、一方で懸念もあります。現状で特に問題視されているのはリスクが2つあります。

  • インターネットに接続するのでデータが改ざんされる恐れがある
  • デバイス間で小さな通信が度々行われるため、通信費がかかる

そして、この問題点をまるっと解決する可能性を秘めているのがIOTAです。

IOTAの最大の特徴は、ブロックチェーンではなくDAGという技術を採用していることです。DAGは非常に複雑な仕組みであるため細かい説明は避けますが、取引の記録が一直線上に伸びていくブロックチェーンとは違い、こちらは取引の記録が網目状に伸びていきます。また、マイニングも存在せず、性能の低いコンピュータでも承認作業ができます。

この仕組を採用することによって、圧倒的なセキュリティとスケーラビリティ、そして手数料無料を達成しています。

特にセキュリティ性は極めて優秀で、将来開発されるかもしれない量子コンピュータ(簡単に言えば、非常に計算能力の高いコンピュータのこと)対策も行われています。

IOTAの発行量は2800兆枚?28億枚?

IOTAの発行枚数は2800兆枚です。世界中で毎日大量に行われる取引をカバーしなければならないため、これだけ大量の通貨が発行されているのです。しかし、仮想通貨取引所では通常、100万枚を1単位として取り扱っているため、実質的には28億単位と考えることもできます。

IOTAに出資している企業一覧

アイオータの開発は、2017年12月、ドイツの大手部品メーカーであるBoschのグループ企業であるベンチャーキャピタルから出資を受けています。

筆者が考えるIOTAの今後の将来性

IOTAの可能性ですが、現段階では判断が難しいです。IoT技術自体は非常に優れたものであり、大きな市場になる可能性は高いのですが、そこでアイオータが使われるかというとそうとも限らないからです。

IOTAと競合する可能性が高いのがイーサリアムクラシックです。イーサリアムクラシックはイーサリアムから分裂してできた仮想通貨であり、その名前からもわかるように、支持者からは「我々こそが元祖イーサリアムである」と主張しています。最近はIoT分野への進出も視野に入れています。この競争がどうなるかは、まだ判断がつきません。

IOTAが日本に上場する可能性

IOTAが将来的に日本に上場する可能性は高いと考えられます。日本の仮想通貨取引所はメジャーな仮想通貨に銘柄を絞ることが多いのですが、アイオータは時価総額ランキング10位前後と世界的にはかなりメジャーなため、チャンスは十分にあるといえるでしょう。

アイオータが購入できる海外の取引所一覧

  • バイナンス
  • BITFINEX
0 0

この記事の共有はここから