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BITFINEXの概要
BITFINEXは香港に拠点を置く仮想通貨取引所です。月間取引高ランキングでは概ね5位あたりに位置することが多い大手取引所であり、日本の仮想通貨取引所よりもはるかに多い取扱銘柄数が魅力です。
手数料も高くはなく、レバレッジは低いもののFXもあるなど、全体的に手堅くまとまっています。かつてはハッキングの被害が多く不安定な取引所として有名でしたが、最近はセキュリティも強化されており、以前よりも安心して使えるようになりました。
一方で新規取引を始めるためには最低10000USD(約110万円)の預け入れが必須となっているため、少額取引には向いていません。
運営会社 | 銘柄数 | 月間取引高 |
---|---|---|
iFinex Inc. | 60種類以上 | 4兆2000億円 |
Maker手数料 | Taker手数料 | FX |
0~0.1% | 0.1~0.2% | あり(最大3.3倍) |
当日売買 | 日本語対応 | 入金方法 |
可能 | なし | 米ドル、日本円、各種仮想通貨 |
BITFINEXの取扱い銘柄リスト
AGI | AID | AIO | ANT |
ATM | AUC | AVT | BAT |
BCH | BCI | BFT | BTG |
CBT | CFI | CND | CTX |
DAD | DAI | DAT | DSH |
DTA | DTH | EDO | ELF |
EOS | ESS | ETC | ETH |
ETP | FSN | FUN | GNT |
HOT | IOS | IOT | IQX |
KNC | LRC | LTC | LYM |
MIT | MKR | MNA | MTN |
NCA | NEO | ODE | OMG |
ORS | PAI | POA | POY |
QSH | QTM | RCN | RDN |
REP | REQ | RLC | RRT |
SAN | SEE | SEN | SNG |
SNT | SPK | STJ | TNB |
TRX | UTK | VEE | VEN |
WAX | XLM | XMR | XRP |
XVG | YYW | ZCN | ZEC |
ZRX |
BITFINEXの良いところと悪いところ
- 取扱通貨数が比較的多い
- 比較的信頼性の高い通貨が多い
- セキュリティ面が優秀
- レンディングサービス
- 日本円が入金可能
BITFINEX(ビットフィネックス)の最大の長所は、国内の仮想通貨取引所と比べて取扱銘柄数が多いことです。国内の仮想通貨取引所はほとんどが10種類以下、比較的多いコインチェックやZaifでも15種類程度ですが、BITFINEXは60種類以上と、その差は歴然です。
一方で審査はそれなりに厳しく行っているようで、開発もろくに行われない詐欺まがいのコインが上場されることはまずありません。NEOやIOTA,OmiseGoなど、日本でも比較的知名度があり、時価総額が高いアルトコインがほとんどです。
また、BIFTINEXの特徴的なサービスの一つに、レンディングサービスがあります。レンディングサービスとは、信用取引などを行うトレーダーに対して、自身が保有する仮想通貨を貸し出し、その見返りとして金利を受け取るサービスです。
最低金額は時価総額50USDからで、貸出期間は2~30日。金利の支払いは1日1回です。金利は常に変動しますが、ビットコインの場合、1日あたりの金利は0.055%程度になることが多いです。年利に直せば20%程度です。仮想通貨自体の時価総額が変化するリスクはありますが、銀行預金などと比べれば遥かに高金利ですね。
- 日本語に対応していない
- ハッキング被害に2回遭っている
- 1万ドル以上の入金が必要
BITFINEXは過去に2回、ハッキング被害に遭っています。特に2016年8月3日に発生した2回目のハッキングでは約12万BTC(当時の時価総額で77億円相当、現在の時価総額では1000億円以上)もの資金が盗まれており、当時の仮想通貨業界では大ニュースとなりました。
BITFINEXは損失補填のためにすべてのユーザーから一様に約36%の資産を徴収し、そのかわりにUSDと価格が連動するTetherを配布しました。
BITFINEXはハッキング発生から約8ヶ月かけて被害者からトークンを買い戻し、補償を行いましたが、すべてのユーザーから強制的に資産を徴収するというやり方には批判も生まれました。
現在のセキュリティは当時とは比べ物にならないくらい強固なものになっていますが、やはり1度も被害に遭っていない取引所と比べると安心して使いづらい一面はあります。
また、現時点では日本語に対応していないため、英語・中国語がわからない場合は翻訳サイトが必須になります。サポートなどもすべて英語・中国語になるため、不安な方は利用を避けたほうがいいでしょう。
そして、ここが最も大きな問題点なのですが、ビットフィネックスを利用するためには、最初に1万ドル相当以上の金額を入金しなければなりません。少額で試しに取引することもできません。後述する本人確認の面倒臭さまで加味すると、英語や中国語がわかり、なおかつ大きな金額を取引する人向けの取引所と言えます。
BITFINEXの手数料・スプレッド一覧
BITFINEXの手数料は、海外取引所としては平均的か、やや安いレベルです。
取引所の手数料・スプレッド
Maker手数料 | 0~0.1% |
---|---|
Taker手数料 | 0.1~0.2% |
入金手数料
なし
出金手数料
通貨により異なります。主要な通貨の出金手数料は以下のとおりです。
ビットコイン | 0.0005BTC |
---|---|
ビットコインキャッシュ | 0.0005BCH |
イーサリアム | 0.01ETH |
ライトコイン | 0.001LTC |
リップル | 0.02XRP |
NEO | 無料 |
Zcash | 0.001ZEC |
BITFINEXの登録方法、使い方
会員登録と二段階認証の設定方法
まずは公式サイトのトップページ(https://www.bitfinex.com/)へ移動します。検索で探そうとするとよく似たフィッシングサイトが上位に表示される可能性が否定出来ないため、念の為に上記の確実に正しいURLを使ってアクセスしましょう。
アクセスしたら登録ボタンを押すと、以下のような画面が表示されるはずですので、まずは「OPEN ACCOUNT(口座開設)」をクリックしてください。

すると、サービスに関する概要が表示されます。すべてのチェックボックス(I understandの横にある箱)にチェックを入れて、一番下の「Proceed(進む)」をクリックします。

会員登録フォームが表示されたら、表記に従って入力を進めていきます。
特に難しいところはないかと思いますが、Timezoneはデフォルトの「UTC」ではなく、プルダウンメニューの下の方にある「Sapporo,Tokyo,Osaka」のいずれかを選びましょう。
また、パスワードは英数字と記号を含む8文字以上にしましょう。すべて入力したら「Open Account」をクリックします。

入力に問題がなければ、以下のような画面が表示されます。
登録を歓迎する文章が書かれています。登録したメールアドレスにメールが送られてきているはずですので確認しましょう。Confirm Email Addressをクリックすると、アカウントが使えるようになります。

二段階認証は必ず設定してください!
自らの資産を守る上で、二段階認証は非常に重要です。
必ず取引を始める前に設定しましょう。BITFINEXの二段階認証にはGoogle Authenticator(スマートフォンアプリ)を使った方法とFIDO(認証デバイス)、Twilio(電話サービス)を使った方法がありますが、ここでは無料で使いやすいGoogle Authenticatorを使った方法を紹介します。
まだインストールしていないという方は、Google PlayもしくはApp Storeからダウンロードしてください。
アプリが用意できたら、ログイン後の画面の上部にある、人のマークをクリックします。すると自身のアカウントに関する情報が表示されるページに移りますので、「Two Factor Authentication」をクリックします。

さらに「Google Authenticator」をクリックすると、以下のような画面が表示されます。
下の方にある「Account token(key)」は、携帯を紛失してしまった場合に必要となるコードです。これがないとアカウントのロック解除が大変面倒になるので、必ずメモして安全に保管しておきましょう。
次にGoogle Authenticatorで表示されているQRコードを読み込みます。するとアプリで2要素認証のための6桁の数字が表示されるようになります。2要素認証のための数字は安全のために30秒毎に交換されます。新しい数字が表示されたら、30秒以内にそれを「SFA token」のところに入力して、「ENABLE」ボタンをクリックしてください。これで設定は完了です。
コインの購入方法
ビットフィネックスでは上部にある「Trading」から売買を行います。Tradeにオンマウスすると通貨が一覧形式で表示されるので、取引したいものを選んでクリックします。

後は日本の仮想通貨取引所と同じように入金を勧めていけばOKです。Amount欄に買いたい量を入力し、最後に「Exchange buy」をクリックすると買い注文が、「Exchange Sell」をクリックすると売り注文が出せます。
まず、
本人確認のやり方
ビットフィネックスには本人確認の仕組みがあります。本人確認は日本円やドルなどを入金する場合のみ必要です。仮想通貨でしか入金しない場合は、必要はありません。
BITFINEX本人確認を行うのは非常に難しいため、英語がわからない方にはおすすめしません。本人確認書類が2つ必要ですし、そのどちらもIDが英語で表記されていなければなりません。また、それとは別に宣誓書の提出も必須です。宣誓書はウェブ上でダウンロードできますが、英語で書かなければならないのでハードルが高いです。
英語がわかる方は「右上のアイコンマーク→Verification」で設定できますが、苦手な方は本人確認を手探りでやろうとしても失敗する可能性が高いので、仮想通貨で入金しましょう。
コインを他の取引所に送金する方法
上部の「Withdraw」をクリックします。次に、送金したい通貨をクリックします。以下のような画面が表示されたら、必要事項を入力します。

なお、BITFINEXには以下の3種類のウォレットが存在します。
- Exchange Wallet:取引用
- Margin Wallet:信用取引用
- Funding Wallet:レンディング貸出用
送金時にはどのウォレットから送金したいかを必ず選んでください。すべて入力したら、下のチェックボックスにチェックを入れ、Request Withdrawalをクリックしてください。

以上で、BITFINEX(ビットフィネックス)の登録が完了します。