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EMC(Emercoin/エマーコイン)の概要
通貨名称 | EMC(Emercoin/エマーコイン) |
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最大発行数 | 10億枚 |
公開日 | 2013年12月 |
公式サイト | https://emercoin.com/ja |
ホワイトペーパー | – |
EMCの特徴や目指しているもの
EMCは、広範な分散型認証サービスを提供するプラットフォーム「Emercoin」で使われるトークンです。ユーザーは自身のお金を完全にコントロールしつつ、24時間365日いつでも好きな時に送受金をすることができます。
EmercoinとEMCの仕組み
Emecoinではすでに4つのサービスが始動していて、いずれのサービスでも確実な本人証明を提供しているのが特徴です。
インターネットをより高度に分散化する「EmerDNS」
EmerDNSは、インターネットの世界をより高度に分散化するものです。DNSとはIPアドレスとドメイン名の相互変換や紐付け管理などをするシステムです。
EmerDNSが提供されるWEBサイトは、既存の検閲に対して耐性を持ちます。記録の所有者、つまりそのWEBサイトを制作したものだけが、内容変更もしくは転送できます。
リモートコンピューターを安全に操作する「EmerSSH」
EmerSSHは、SSHのセキュリティをさらに強化したものであり、ブロックチェーンで公開鍵基盤(PKI)とアクセス制御リスト(ACL)を管理します。
SSHとは、ネットワークで接続されているコンピューター(リモートコンピューター)を安全に操作するための仕組みであり、EmerSSHは分散型技術をSSHのルート証明キーの取得やデータ復号化などに応用したものです
データ通信を安全にする「EmerSSL」
EmerSSLは、安全にデータ通信をする仕組みであるSSLを強化するサービスです。とはインターネット上の通信を暗号化する技術です。暗号化とは、データを盗み見られても、その内容を解読できないようにするための仕組みです。ショッピングサイトを筆頭に、多くのWEBサイトがSSL通信に対応しています。
SSL通信には、SSLサーバ証明書という証明書が必要になります。これは公開鍵やドメイン所有者と言ったような情報を、認証局が紐づけて発行するものです。発行されたSSLサーバ証明書をWebサーバにインストールします。認証局はシマンテックやグローバルサイン、ゲオトラストなどの企業です。こうした認証局が危険に晒された場合、SSL通信にもリスクが発生します。
EmerSSLはサーバ証明書の基盤を分散化しているため、攻撃のリスクが低くなります。取得費用もずっと安価です。
所有権を安全に保護する「EmerDPO」
EmerDPOとは、物理的な商品やデジタル商品、サービスなどの所有権を安全に保護するための仕組みです。DPOとはDigital Proof of Ownershipの略です。
通常、所有するものが多ければ多いほど、その所有権の管理も煩雑なものになります。そうしたデータは中央集権型のデータベースに格納され、集中型の操作が可能な状態になってしまいます。
EPOはそのようなリスクから所有権のデータを守るための仕組みです。土地のや家屋の権利、ソフトウェアのライセンス、車両の登録データといった、ありとあらゆる所有権に関するデータを安全に管理し、所有しているという事実を公的に証明します。
EMCは3つのコンセンサスアルゴリズムを併用する
EMCは、暗号資産としては珍しいことに3つのコンセンサスアルゴリズムを併用しています。
EMCではメジャーなコンセンサスアルゴリズムであるProof of Work(PoW)とProof of Stake(PoS)に加えてMergedMiningという独自のコンセンサスアルゴリズムも採用しています。
MergedMiningは、特定の暗号資産のマイニングによって使った計算結果を他の暗号資産のマイニングに移転することによって、消費電力を減らしつつ、マイニングをより効率的にする仕組みです。EMCは3つのマイニングを併用することによって、高い信頼性と気密性を確保しています。
EMCの将来性
EMCの将来性は、現時点ではそれなりに期待しています。すでに4種類のサービスがリリースされている、というのは非常に心強いです。取り扱いのある取引所も草コインにしては多く、ある程度は期待できるでしょう。
EMCが日本に上場する可能性
現時点では、日本の暗号資産取引所に上場する見通しは立っていません。すでに複数の海外の暗号資産取引所で取引していますので、気になる方はそちらで購入するといいでしょう。