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BITCNY(bitCNY/ビットシーエヌワイ)の概要
通貨名称 | BITCNY(bitCNY/ビットシーエヌワイ) |
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最大発行数 | -(不明) |
公開日 | 2014年7月 |
公式サイト | https://bitshares.org/ |
ホワイトペーパー | https://www.bitshares.foundation/papers/BitSharesBlockchain.pdf |
BITCNYの特徴や目指しているもの
BITCNYは、分散型取引所であるbitsharesで取り扱いがある暗号資産です。1BITCNYが常に1中国元となるように調整される、いわゆるペッグ通貨(ステーブルコイン)の1種です。投資対象としては不適ですが、長期的な価値保存や決済手段には向いています。
bitsharesは、Invictus Innovation社によって開発された分散型暗号資産取引所であり、2015年にはCryptonomex社が開発を引き継いでいます。
中央集権型取引所と分散型取引所の違い
暗号資産取引所は大きく分けて中央集権型取引所と分散型取引所の2種類があります。中央集権型取引所は明確な管理者が存在する取引所であり、Bitbankやbitflyer、バイナンスなどが該当します。これに対して分散型取引所とは、中央集権型取引所のような管理人が存在しないもので、bitsharesやEtherdelta、Kyber Networkが知られています。
bitsharesを開発するCryptonomex社は管理者ではなく開発者であり、Cryptonomex社自身はブロックチェーンに変更を加えることはできず、どうしてもそうしたい場合は同取引所の基軸通貨BTSを保有する人から承認を得る必要があります。
分散型取引所の魅力
中央集権型取引所で取引するときには、取引のための暗号鍵を管理者に管理者に預ける必要があり、内部からの不正流用や外部からのGOXのリスクは無視できません。最近は各取引所も各種セキュリティ技術の導入でこうしたリスクを防ぐべく努力していますが、完璧なものではありません。
一方、分散型取引所は暗号鍵を預ける必要がないため、こうしたリスクはありません。もちろん、ユーザーが暗号鍵を自らのミスで流出させてしまった場合は話が別ですが、それはユーザーの自己責任です。分散型取引所にも限られた取り扱い暗号資産や取引高、乏しいサポートといった欠点はありますが、それを差し引いてもメリットが大きく、ユーザー数を着実に伸ばしています。Bitshares内の基軸通貨であるBTSも好調に推移しており、取引所自体の将来性の高さが伺えます。
BITCNYを法定通貨に戻す手順
BITCNYは国内外の相手にいつでも自由に送金できますが、これを連動相手の法定通貨に帰る場合にはちょっとした工夫が必要になります。
まず、BITCNYをbitshares内で他の暗号資産取引所で取り扱いがある暗号資産に交換します。次に、その暗号資産を別の暗号資産取引所に送金して、そこで法定通貨に交換します。ビットコインは法定通貨に対する交換レートが常に変動しているので、ここでもたもたしていると損してしまうかもしれません。
BITCNYの将来性
BITCNYは前述の通り法定通貨と連動するペッグ通貨なので、投資対象にはなりえません。中国元の値上がりを予測して買うというのはありかもしれませんが、法定通貨同士の価格変動は法定通貨と暗号資産の価格変動よりも限られます。
ただし、bitshares自体には十分な将来性があります。bitshares自体の将来性を買っているという方は、その基軸通貨であるBTSに投資するといいかもしれません。
BITCNYが日本に上場する可能性
現時点では、日本の暗号資産取引所に上場される見通しは立っていません。すでに複数の海外取引所に上場されていますので、気になる方はそちらで購入するといいでしょう。
BITCNYが購入できる海外の取引所一覧
- bitshares
- CoinTiger