リップル(XRP)が数日で30円→75円の大暴騰、一時的に時価総額2位に

リップル(XRP)が大暴騰した理由を解説

仮想通貨のリップル(XRP)が、2018年9月18日から21日にかけて、30円が75円になる大暴騰を記録し、一時的に時価総額ランキング2位に躍り出ました。

その後の調整で65円前後まで下がり、時価総額ランキングも3位に戻りましたが、大暴騰を帳消しにするような大暴落は見られず、依然として強気の相場が続いています。

リップルの規制関係を担当するSagar Sarbhai氏の「今後1ヶ月程度でXrapidをローンチする」という発言後に急騰していることから、この発言が市場に大きなインパクトを与えた可能性が高いです。

リップルの仕組みとXRP暴騰の理由

今回XRPが暴騰した理由を考察するためには、まずはリップルの仕組みについて知る必要があります。まずは以下の一覧をご覧ください。

リップル社 国際送金ネットワーク「リップルネットワーク」を構築する企業
リップルネットワーク 国際送金のためのネットワーク
XCurrent リップルネットワークに参加するための、銀行向けのプロダクト
XRapid リップルネットワークに参加するための、送金業者向けのプロダクト
Xvia リップルネットワークに参加するための、一般企業向けのプロダクト
XRP XRapid内で使用される仮想通貨。他の通貨の橋渡し役を担う

リップル社は安価で高速な国際送金を実現するために、リップルネットワークという独自のネットワークの構築を進めています。リップル社はリップルネットワークに接続するための手段=プロダクトをいくつか用意しており、それが「XCurrent」「XRapid」「Xvia」です。

このうち、XRPが使われるプロダクトは「XRapid」です。XRP投資家の関心事は、つまるところXRapidが稼働するか否か、稼働した場合はどれくらい頻繁に使われるのか、に集約されると言っても過言ではありません。

これまでリップル社はXCurrentを120社の銀行に実装させた一方で、Xrapidは商用リリースされていなかったことから、XRapidおよびXRPの将来性について疑問視する投資家も少なくありませんでした。

しかし、Sagar Sarbhai氏が2018年9月17日のCNBCのインタビューで「今後1ヶ月程度でXRapidをローンチできる見通しである」と発言したことから、市場に期待感が広がり、価格は9月18日頃から急上昇。わずか数日でその価格を約2.5倍に伸ばしました。

参照:xRapidを商用化リリースか

まだまだ続くリップル関連のポジティブなニュース

カナダ最大手の仮想通貨取引所「CoinField Exchange」は、69カ国へ事業を拡大する計画の一環として、XRPを基軸通貨として採用することを検討しているとTwitter上で発表しました。

2018年10月1~2日にかけては、リップル本社があるアメリカのサンフランシスコで「SWELL2018」が開催されます。SWELLは毎年開催されているリップル社が主催する国際カンファレンスです。

SWELL2018にはアメリカ元大統領のビル・クリントン氏、元米国家経済会議院長でリップル社取締役のジーン・スパーリング氏らを筆頭に、政治・経済、銀行業界、ブロックチェーン業界などのトップが集います。

今後のXRPの行方は?

現時点ではあくまで「XRapidがローンチされるという予定」という発表によって価格が高騰している面が強く、今後の行末は未知数です。まずはXRapidが実際にリリースされ、実需が伴うようになるのを待ったほうがいいかと思います。

》リップル(XRP)の詳細・将来性を解説

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