ビットコインキャッシュが分裂へ、各取引所が対応を発表

ビットコインキャッシュ分裂時の各取引所が取る対応まとめ

ビットコインキャッシュが、2018年11月15日(日本時間で11月16日午前1時40分頃)にハードフォークを実施します。ハードフォーク時にチェーンが2つに分裂し、新通貨が生まれる可能性があることから、各取引所は対応に追われています。

ビットコインキャッシュの内部抗争

現在、ビットコインキャッシュの開発陣営はビットコインABC派とビットコインSV派で対立しています。

前者は従来のビットコインの理念にとらわれず、様々な機能を追加して便利にしていこうという考え方です。後者は多くの機能を求めず、ビットコイン創始者のナカモトサトシ氏の思想に忠実であろうとする考え方です。改革派と保守派の対立と言ってもいいでしょう。

今回のハードフォークでは、分岐したチェーンを別々のものとして明確に認知する「リプレイプロテクション」がブロックチェーンに実装されないため、1つのチェーンが勝ち残るまで戦い続けることになるかもしれません。

このような戦いは「ハッシュ戦争」と呼ばれます。ハッシュ、つまり計算能力を集め、よりブロックチェーンを長くしたほうが生き残り、負けた方は消滅する、というわけです。

一方、リプレイプロテクションを実装するなどして、両方が生き残る可能性も十分にあります。現時点ではどうなるかわからない、というのが正直なところです。

ちなみに、Coin Dance(https://coin.dance/)のデータによれば、ハッシュレートの約70%はビットコインSV側ですが、ノード数はビットコインABC側が勝っています(ビットコインABC1079、ビットコインSV276)。

各取引所の対応

ビットコインキャッシュ分裂の兆候に伴い、各取引所は対応を発表しています。主な取引所の対応は以下のとおりです。

■ 分裂した場合、派生通貨をユーザーに配布すると明言している取引所

■ スナップショットを記録する

現在、ビットコインキャッシュを仮想通貨取引所に預けているという方は、取引所の対応を確認しておくと良いでしょう。

0 0

この記事の共有はここから