米国人は仮想通貨を「知っているが買わない?」若年富裕層は積極的な姿勢

ブロックチェーン企業が「仮想通貨の意識調査」を実施

米国ブロックチェーン企業のClovrが米国民の仮想通貨に対する意識調査を実施しました。

調査は米国民の18歳~80歳、合計1004名を対象に行われ、年間所得が多く、比較的若い世代は仮想通貨投資に対して積極的な姿勢を取っていることが明らかになりました。

参照:ブロックチェーン企業Clovrによる最近調査

主な調査結果

仮想通貨の認知度

  • 仮想通貨がなにか知っている:76%
  • 少しは知っている:21%
  • 知らない:3%

仮想通貨市場に対する主な印象(複数回答可)

  • 不確実:69.8%
  • 混乱:32.8%
  • 興奮:31.5%
  • 期待:30.5%
  • 希望:28.1%
  • 恐れ:21.2%

仮想通貨に投資する理由(複数回答可)

  • 大きな投資リターンが得られる可能性があるから:51.6%
  • 未来の通貨になると思うから:42.6%
  • 知人が買っているから:39.4%

仮想通貨に投資しない理由(複数回答可)

  • 不確実性が高すぎるから:58.1%
  • 仮想通貨に対する知識が足りないから:48.0%
  • 直感的に買うべきでないと思ったから:29.7%

投資経験率(性別)

  • 男性:43%
  • 女性:23%

投資経験率(年収)

  • 2万5000ドル未満:24%
  • 2万5000ドル以上3万5000ドル未満:34%
  • 3万5000ドル以上5万ドル未満:34%
  • 5万ドル以上7万5000ドル未満:39%
  • 7万5000ドル以上10万ドル未満:47%
  • 10万ドル以上:43%

投資経験率(世代)

  • ミレニアル(1980年~2000年代生まれ):41%
  • ジェネレーションX世代(1960年~1970年代生まれ):24%
  • ベビーブーマー世代(第二次世界大戦終結後~1950年代生まれ):18%

投資経験率(地域)

  • 都会:42%
  • 郊外:33%
  • 田舎:22%

考察

仮想通貨の存在自体を知っている人の割合は76%+21%=97%と非常に高い一方で、実際に投資している人の割合男性でも43%、女性では23%とあまり高くないことがわかりました。また、仮想通貨市場は投資経験の有無を問わず「不確実性が高い」と見られていることもわかりました。

投資する人はそれを「大きな投資リターンが得られる可能性」と前向きに解釈している一方で、投資しない人は「不確実性が高すぎる」と見ているようです。一方で「知人が買っているから買う」「直感的に買わないと決めた」など、深く調べないまま投資する・しないを決めている人も少なくないようです。

また、投資経験者の割合が多い属性は

  • 男性
  • 高年収
  • 若い世代
  • 都会住み

であることも明らかになりました。

2018年にCapgeminiが公表した調査レポートでも高年収な若い世代は仮想通貨に対する関心の高さが報告されています。革新的な技術と親和性が高く、リスクを取ることにも積極的な彼らは、仮想通貨の普及の一翼を担うことになるのかもしれませんね。

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