ビットコインFXをする上で、かなり重要な指標となるレンジ相場とは何か?そしてレンジ相場を参考に売買や利確、損切りのタイミングについて解説します。
目次
レンジ相場とは?
レンジ相場とはロング勢力ショート勢力の力が均衡していて、上に動いているとも下に動いているとも言えず、横ばいに動いている相場です。
以下の画像がとてもわかりやすいでしょう。黒の四角の中で上とも下とも言えず横ばいに動いているのがわかると思います。

相場の約7割はレンジ相場と言われている位なのでとても重要です。是非覚えておきましょう。
レンジ相場の拮抗が崩れたトレンド相場
レンジ相場以外にはトレンド相場があります。それは上昇トレンドと下落トレンドの2つです。文字通りレートが上昇して入れば上昇トレンド、下落していれば下落トレンドです。
ロング勢力とショート勢力の力が均衡している事によりレンジ相場が作られていますが、トレンド相場はその均衡が崩れた事で発生します。意外に思われるかもしれませんが、チャートはレンジ相場とトレンド相場のみで構成されています。どれも欠かす事ができないので是非覚えておきましょう。
上昇トレンド
上昇トレンドはレートがぐんぐん上昇している相場を表しています。

上昇トレンドを形成する理屈は、レンジ内でショート注文をしていた大勢のトレーダーが損切り(レートを上昇させる要因)する事によるものです。
そして、ショート勢の損切りはレンジ上限に溜まっている事が多いです。画像の場合、黒色の四角の上限ですね。
さらにそれを見て買い増しをするトレーダーもいます。損切り+買い増しにより、ほとんどのトレーダーがロング勢力となっています。
下降トレンド
下降トレンドはレートがどんどん下降している相場を表しています。

下降トレンドを形成する理屈は、レンジ内でロング注文をしていた大勢のトレーダーが損切り(レートを下降させる要因)する事によるものです。
そしてロング勢の損切りはレンジ下限に溜まっている事が多く、画像の場合黒色の四角の下限ですね。更にそれを見て売り増しをするトレーダーもいます。
損切り+売り増しによりほとんどのトレーダーがショート勢力となっています。
レンジ相場の見極め方とチャート分析
取引を行うにあたり、まずは現在のチャートがレンジ相場であるか、トレンド相場であるかを見極めましょう。
取引するにあたり様々な手法がありますが、チャートがレンジ相場なのか、トレンド相場なのか判断できている事が大前提です。チャート分析の基礎中の基礎にあたる部分なので必ずマスターしましょう。
レンジかトレンドかの見極め①まずは感覚
レンジ相場トレンド相場を見極めるには、まず最初は感覚で判断しましょう。
レートが上昇していると感じれば上昇トレンド、下落していると感じれば下降トレンド、方向感がなく横ばいに動いていればレンジ相場です。
以下の画像はレンジorトレンドどちらなのかまずは感覚で判断してみて下さい。



答えは出ましたでしょうか?
この感覚を軸に、次は具体的に相場判断をします。実際にお金が動く事に挑戦しているため、感覚(なんとなく)ではとても危険なので、必ず次の「見極め②移動平均線で確認」をチェックして下さい。
レンジかトレンドかの見極め②移動平均線で確認
感覚でなんとなく相場判断した後は具体的に見ていきましょう。
移動平均線(SMA)を見てください。期間は100〜150程度をおすすめします。期間は長期間のものが望ましいですが、長すぎると過去の値動きを考慮し過ぎて、現在のチャート分析には向かなくなってしまう為です。
移動平均線が横ばいに移動していればレンジ相場と判断しましょう。

トレンド相場の場合は移動平均線が上または下へ推移しています。
上昇トレンドの場合

下落トレンドの場合

移動平均線でレンジ、トレンドの判断ができる理由
移動平均線でレンジ、トレンドの判断ができる理由は以下です。
- まず移動平均線は設定した期間内の平均を表したもの
- 移動平均線が横ばい=上下どちら共言えず平均的なレートのまま時間だけが過ぎていく=レンジ相場
- 移動平均線が上方向に推移している=平均的に見てレートが上昇している=上昇トレンド(下降トレンドの場合逆)
レンジ相場での買い時・売り時
ここからは実践的なトレードですね。レンジ相場での買い時、売り時について考えましょう。レンジ相場でのトレードは以下の手法があります。
レンジ上限or下限からの反発狙いトレード
レンジ相場はトレーダーの勢力が拮抗しているので、基本的には長引くとトレーダーは考えています。この為、レンジ上限or下限に近づき、突破しそうになると押し下げようとする勢力が出現しやすく、反発しやすいです。これに便乗したトレード手法です。
まずはラインを引いてみる
レンジ相場でのトレードはレンジ上限or下限からの反発を狙います。とはいえレンジの上限or下限がどこにあるのかを考える必要があります。
これに最適なのはラインを引くことです。現在のチャートがレンジ相場である事を確認した後は、多く跳ね返されている点を確認しましょう。そこが反転を狙える位置です。

レンジ内で反発している点を確認できた後は実際に線を引いてみましょう。

このような形になります。
次に実際のトレード手法を紹介します。
ストキャスティクスを活用
上に挙げたようにレンジ内でラインを引いた点から反転を狙う事になりますが、いくつかの問題点があります。
- 引いたラインは反発するかもしれない程度のもの
- 綺麗なレンジではない限り的確なエントリーポイントを絞るのが難しい
この2つを解決する為に有効なオシレーターが、ストキャスティクスです。

画面下の赤と緑で波を作っているのがストキャスティクスです。(チャートは無視して下さい)この波が上のピンクのラインを超えたら買われ過ぎ、下のピンクのラインを下回ったら売られ過ぎを表しています。
以下の形で2つの問題点を克服できます。
- ラインは反発するかもしれない程度の存在でしたが、ストキャスティクスにより更に根拠を重ねることができ、反発する可能性を上げる事ができます。
- 綺麗なレンジでない限り的確にエントリーポイントを絞る事が難しい問題も解決できます。(ストキャスティクスが買われ過ぎ、売られ過ぎを表したらそこが的確なエントリーポイント)
ここまでをまとめると、ストキャスティクスを利用したエントリーポイントは、チャートがラインの付近である事+ストキャスティクスが買われ過ぎor売られ過ぎを表したタイミングです。
画像の黒色の四角の部分でロング・ショートを仕掛けるのがもっとも手堅いでしょう。

具体的手法手順を確認
それでは具体的手法手順を確認しましょう。
- まずは感覚でレンジorトレンドと判断
- 感覚でレンジと判断し、更に移動平均線が横ばいであればレンジと確定し、次へ進む。移動平均線が一方向に進んでいる場合見送る
- レンジ内で多く跳ね返されている点を結び、ラインを引く事で反発する可能性のあるポイントを確認これがエントリーポイント候補
- ストキャスティクスを使い、エントリーポイント候補を更に厳選
レンジであれば次へ進む、トレンドであれば今回は見送りレンジを待つ



厳選方法は③で決めたエントリーポイント候補のうち、ストキャスティクスが買われ過ぎor売られ過ぎを示している点です。

これが実際のエントリータイミングですね!ビットコインFXでは有効とされる手法であり、王道の手法です。是非覚えてみてください。