セリング・クライマックスについて解説します。
セリング・クライマックスを理解しているといないでは大きな違いがあります。実際にビットコインでもそれが起こりました。天国から奈落の底まで突き落とされてしまう危険があるので、是非覚えておきましょう。
目次
セリング・クライマックスとは
セリング・クライマックスとは、多くの人が「もうダメだ!」と絶叫するほど暴落し、さらに損失に耐え切れなくなった人が売り…さらに暴落し…と繰り返す歴史的大暴落の事です。
今回はこのメカニズムや実際にビットコインで起こった事例をもとに解説します。これを理解すると、相場の世界は1部の勝ち組と数多くの負け組に分かれている事が理解できると思います。
実際にビットコインで起きたセリクラの例
実際にビットコインで起こったセリング・クライマックスの例は以下です。

見ての通りピークを迎えた後に凄まじい勢いで下落している事がわかります。これは偶然起こった事ではありません。急上昇した事で、事前にポジションを仕入れたトレーダーの利益確定(下落の要因)により1度目の大きな下落が起こったと思われます。
その後、急上昇中にポジションを取ったトレーダーが大負けし、損切りする事で2重の下落が起こりました。この為、セリング・クライマックスに巻き込まれないように身を守る知識を得る事が必要です。
セリング・クライマックスの防ぎ方
セリング・クライマックスに巻き込まれないようにする為に必要な知識はシンプルです。それは急上昇(急下落)中にポジションを取らない事と取引しようとしている金融商品について調べる事です。もちろん、万が一巻き込まれてしまった場合の為に、あらかじめ損切り設定をしておきましょう。
- 急上昇(急落)中にポジションを取らない
- 取引する金融商品について調べる
急上昇中にポジションを取る事は危険です。急上昇前にポジションを取っていたトレーダーは大きな含み益を抱えているはずです。必ずどこかで利益確定をするのでそれに巻き込まれてしまう訳にはいかないので伸びている金融商品は魅力的ではありますが我慢しましょう。
2018年初に起こってしまったビットコインのセリング・クライマックスの遠因はトレーダーがビットコインについてあまり調べていなかった事です。急上昇しているビットコインを見て「買えば儲かる」とメディアがしきりに報道していた事もあり、何も考えずに参入したトレーダーが巻き込まれてしまいました。
事前に投資の知識を得ているいないでは結果は大きく異なります。こういったお金儲けのお話が「一般にまで知れ渡ってしまってはお終い」と言われていますが、その通りの結果となってしまいました。
セリング・クライマックス後の傾向
セリング・クライマックス後は比較的綺麗なレンジ→レンジブレイクを繰り返しながら2018年6月現在じりじりとレートが下落しています。記憶にも新しいニュースですが、マウントゴックスやコインチェック社から仮想通貨が大量に盗まれてしまった事もあり、ファンダメンタルズ的(チャートではなくニュースなどをトレードの指標とする分析)に下落しやすいのでしょう。
ただし、ビットコインが変われないからと言って取引ができない訳ではありません。ビットコインFXではビットコインが下落する方に賭ける事ができるので初心者の方は是非覚えておいて下さい。

セリング・クライマックス後の買いのタイミング
一般的にセリング・クライマックス後は時間をかけて上昇する傾向があります。これは「悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」という相場格言を調べると詳しく理解できます。
ただし、2018年6月現在ビットコインの場合、レートが下がりきったかまだわからない状況です。上の相場格言の場合、レートが完全に下がりきったところからのスタートを前提としています。つまり、結論としてはまだどうなるかはわかりません(過去のパターンに当てはめる事ができず、推測できない)
セリング・クライマックスとは?見極め方と防ぐ方法まとめ
セリング・クライマックスについて解説しました。これを理解せずにいると急上昇に乗ったトレーダーが、急下落に巻き込まれてしまう危険があるので注意しましょう。防ぎ方は大きく分けて2つです。
1つは急上昇中にポジションを取らない事、もう1つは取引する金融商品について調べる事です。今回のセリング・クライマックスで大損してしまった人は、金融商品のトレードについて詳しく理解していなかったという見方が強いです。巻き込まれないようにする事が1番ではありますが、万が一を考え、必ず許容できる範囲に損切り設定を行いましょう。