ボリンジャーバンドについて解説します。これは初心者の方にとても人気のあるインジケーターです。(トレードのサポートに使う指標、移動平均線が最も有名)レンジ相場、トレンド相場の両方で使用できるとても優秀なものなので、是非参考にしてみて下さい。

目次
ボリンジャーバンドとはどんなテクニカル分析?
ボリンジャーバンドは標準偏差を利用したインジケーターです。少し難しいようですが、ローソク足はボリンジャーバンドのバンド内に収まりやすいという事を表しています。
また、真ん中の線は移動平均線です。これを利用してトレードする場合、バンドに収まりやすい為、バンドにタッチしたら逆方向にポジションを取るという使い方をする方が多いですが、これには落とし穴があるのでその点を踏まえて以降で解説します。

シグマとは?
シグマとはボリンジャーバンドのバンドのレベルを表しています。±1σ(シグマ)から±3シグマまであり、数値が高ければ高いほどバンド内に収まる可能性が高いです。1σは約60%、2σは約95%、3σは約95%の確率でバンド内に収まると言われています。プラスσは上の線、マイナスσは下の線です。
画像は上から3σ、2σ、1σです。数字が大きいほどバンドに収まりやすい事がわかります。



バンドを見ればレンジかトレンドかがわかる
ボリンジャーバンドを使用する事で、現在のチャートがレンジ相場かトレンド相場か判断する事ができます。端的に言うとバンドが横一線であればレンジ相場、斜めに偏っていればトレンドです。


冒頭に挙げたバンドにタッチしたら逆方向にポジションを取る事の落とし穴はここにあります。仮にバンド内に収まったとしてもバンド自体が傾いてしまい、結局損切りさせられてしまう事があるので、バンドに触ったというだけでポジションを取るのは推奨できません。
ボリンジャーバンドの使い方
ボリンジャーバンドはレンジ相場、トレンド相場両方使用できます。まずはレンジ相場での使い方を解説します。
レンジ相場である事はバンドが横一線であるかを確認しましょう。レンジ相場と判断できれば±2σもしくは±3σにタッチしたところで反転するポジションを取るのが有効です。トレンド相場の場合は真逆です。強力なトレンドの場合、±2σもしくは±3σにタッチしたら順張り方向にポジションを取るのが有効です。強力でないトレンドの場合一度戻しを待ってから順張りする事を推奨します。
ボリンジャーバンドを使ったトレード方法
それでは具体的なボリンジャーバンドを使用したトレード方法を解説します。レンジ相場、トレンド相場に分けて紹介します。
レンジ相場
レンジ相場の場合の手順は以下です。
- ボリンジャーバンドが綺麗に横になっている事を確認(レンジ相場になっているのかを確認)
- ボリンジャーバンドの+2σもしくは+3σにタッチしたら売り、−2σもしくは−3σにタッチしたら買い
- 損切り設定、位置のセオリーはレンジの少し上、もしくは少し下


トレンド相場の場合
トレンド相場の場合の手順は以下です。
- ボリンジャーバンドが傾いている事を確認(トレンドができているかを確認)
- トレンドの流れの最中に真ん中の線(移動平均線)までプルバック(一時的な戻し)がない場合強力なトレンドと判断できるので±2σもしくは±3σにタッチした場合順張り
- 損切り設定、セオリーは移動平均線の少し上、もしくは下


真ん中の線までプルバックがある場合、強いトレンドとは言えないので一度移動平均線まで戻し、再びトレンド方向へ向かって少し動いた時点で順張り(押し目買い、戻り売り)
が一応可能ですが、弱いトレンドではあまり効果が期待できないので見送ることを推奨します。
ボリンジャーバンドを活用したチャート分析とトレード方法まとめ
ボリンジャーバンドについて解説しました。初心者に大変人気なインジケーターであり、レンジ相場、トレンド相場の両方で使用できる柔軟性を持っています。レンジ相場であれば逆張り、トレンド相場であれば順張りが効果的な使い方ですが、エントリー方法が真逆なのでその点に注意しましょう。