ゴールデンクロス・デッドクロスの信頼度が高いパターンと低いパターンについて解説します。
そもそもゴールデン、デッドクロスとは?という方も多いと思いますので、基本事項から実践的な使用法まで詳しく記載します。
目次
ゴールデンクロス・デッドクロスとは?
ゴールデンクロス・デッドクロスとはインジケーター(トレードをサポートする為チャートに表示させる指標の総称、移動平均線やボリンジャーバンド、MACDなどが有名)とローソク足が交差した際にこう呼ばれます。インジケーター同士がクロスした時にも同様です。
クロスした時がエントリータイミングを示す手法において、ゴールデンクロスは買いサイン、デッドクロスは売りサインとなります。
基本的にはインジケーターとローソク足のクロスを意味しますが、移動平均線のようにインジケーター内の2本のラインのクロスも同じように意味しています。

ゴールデンクロスの例
以下の画像は移動平均線(100SMA)とローソク足のゴールデンクロスです。

これは現在のレートがローソク足100本分の平均よりも上になり、多くの方の目線が上になった事を意味しているので、この先もレートが上がる事が期待できます。
デッドクロスの例
以下の画像は移動平均線(100SMA)とローソク足のデッドクロスです。

これは現在のレートがローソク足100本分の平均よりも下になり、多くの方の目線が下になった事を意味しているので、この先もレートが下がる事が期待できます。
信頼度が低い場合と高い場合のパターン
ゴールデンクロス、デッドクロスは確かにエントリータイミングになりますが、信頼度が高い場合と低い場合があります。
ではどのような場合に信頼できるのか、できないのかそれぞれを以降に解説します。
信頼度が低い場合
クロスの信頼度が低いタイミングはクロスしたというだけの場合です。

ゴールデンクロス・デッドクロスが確認できた瞬間にエントリーすることは厳禁です。
何故なら相場は基本的にランダムに動いている為です。この為、瞬間的にクロスが確認できるタイミングはいくらでもあります。しっかりとタイミングを見計らってエントリーする必要があるでしょう。
信頼度が高い場合
クロスの信頼度が高いのは、クロスしたという事実+その他の根拠がある時です。
その他の根拠として最も一般的かつ初心者の方にオススメしたいのは、支持線や抵抗線の近くでクロスした場合のエントリーです。これは売買心理の変わり目ですので、クロスの信頼性が高くなります。クロスに加えてレンジブレイクしている形です。

ダマシになってしまうパターン
クロスしたとしてもだましにより負けてしまうパターンがあります。原因別に紹介しますので是非参考してみて下さい。
インジケーターに対する理解不足によるだまし
以下はゴールデンクロス・デッドクロスがだましになってしまうパターンです。

これはMACD(マックディー)のクロスが確認できたのに、だましにより負けてしまったパターンです。この原因はMACDそのものを理解していない事によります。MACDは主に反転読みに使用するインジケーターです。この為、トレンド中には適していないので今回の例では負けの原因となってしまっています。
このようにだまし以前に分析不足による負けも考えられます。
クロスしただけでエントリー
上にも挙げましたが、相場は基本的にはランダムに動いている為、一時的にクロスが確認できる事がいくらでもあります。この為、的確にタイミングを見計らわずにエントリーしてしまうと満足いくトレードは難しいでしょう。
まとめ
ゴールデンクロス、デッドクロスについて実践的な使い方を含め解説しました。
より良いトレードを行う為のポイントとしては以下の2つです。
- インジケーターが行おうとしているトレードに合っているか
- クロス以外に根拠があるか
クロスはとても信頼できるサインですが、やはり一番考えなければいけないのは現れたサインが売買の分かれ目になるか否かです。是非参考にしてみて下さい。