ビットコインと金(ゴールド)の価格の相関関数が過去3ヶ月の間に約2倍になりました。マーケットの混乱などから資金を対比させるためのリスクヘッジの手段として、ビットコインは金と同じような役目を果たしていることがうかがえます。
ビットコインと金価格の相関関数、過去3ヶ月で0.837に上昇
相関関数とは2つの変数の間にどのような家系があるかを数値で表したもので、完全な相関関係(一方が増えるともう一方も増える)にあるときには1.0、完全な逆相関関係(一方が増えるともう一方が減る)にあるときは-1.0となります。
ブルームバーグによれば、過去1年間のビットコイン価格と金価格の相関関数は0.496でしたが、直近の過去3ヶ月は0.837でした。過去1年間の間に2つの資産が逆の動きをした時間は全体の49%、同じ動きをした時間は51%でしたが、過去3ヶ月はそれぞれ42%と58%でした。以前と比べて、同じ動きをした時間が長くなっていることがわかります。
一方で、株式市場との逆相関も強まっています。米中貿易摩擦の激化を背景に市場でリスクオフ志向が強まり、その結果株式市場から資金が抜け、それがビットコインや金に回されたためと思われます。また、安全資産とみなされやすい日本円やスイスフランにも資金が流入しています。
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