テックビューロ株式会社が運営する大手仮想通貨取引所のZaifが、2018年11月22日に株式会社フィスコに譲渡されます。
ユーザーが譲渡後も以前と同様にZaifを利用するためには、10月22日から11月21日までの期間中に、所定の手続き(財産や債務の移管に対する同意)を済ませる必要があります。
手続きの手順
手続きを行いたい場合は、期間中にZaifにログインします。
すると画面上に「株式会社フィスコが運営するフィスコ仮想通貨取引所への移管手続きに同意する旨」が表示されるので、それに同意します。同意した場合、現時点でZaifで管理している仮想通貨び9月に発生した仮想通貨盗難に対して変換を求める権利、その他テックビューロとの契約関係がフィスコに継承されます。
仮想通貨の返還方法について
9月の仮想通貨盗難ではビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、モナコイン(MONASTERY)の3種類の仮想通貨が流出しました。このうちビットコインとビットコインキャッシュは全額が仮想通貨で変換されますが、モナコインは6割が仮想通貨、4割が日本円で変換されます。モナコインについては、全額分を市場で確保するのが難しかったためです。
交換比率は144.548円=1モナコインを予定しています。例えば1000モナコインが流出した場合、600MONAと144.548×400円=5万7819.2円が帰ってきます。
Zaif積立について
ZaifはかつてよりZaif積立という仮想通貨の積立サービスを提供していましたが、こちらは2018年11月より一時停止となります(引き落とし日10月29日、買い付け日11月10日~12月9日に予定されていたものが停止されます)。
12月以降の積立については、現在対応方針を検討中とのことです。
フィスコの事業継承でZaifはどうなる?
なにぶん現時点では今後の方針が明確になっていないため、なんとも言えませんが、フィスコの仮想通貨取引所運営のスキルはそれなりに高いと言えそうです。
フィスコ仮想通貨取引所はこれまで業務改善命令などの行政処分が下ったことはなく、セキュリティも比較的堅牢だからです。3度の業務改善命令を経ても根本的な問題が解決されず、結果として巨額流出に繋がったZaifも、大きく改善してほしいものですね。