仮想通貨のマイニングとは?マイニングの種類や方法を分かりやすく解説

マイニングとは?種類・方法を分かりやすく解説

ビットコインの価格が伸び始めた頃からマイニング投資をされる個人投資家も増えてきましたね。マイニングは仮想通貨の差金決済よりも、安定した収益を出すことができます。

マイニングには興味があるけど、どうやって始めたらいいの?と思っている初心者向けに、マイニング投資の種類やメリットデメリットを解説してみました。

マイニング(採掘)とは

マイニングを日本語訳すると『採掘』となります。
マイニングとは、新たなブロックを生成する対価としてビットコイン含む仮想通貨を貰う作業のことに当たります。

マイニングの仕組み

ビットコインの歴史は9年あまりありますが、過去にビットコインでは大きな不正取引が行われた事がほとんどありません。
それは、セキュリティ面に大きな特徴があるからだと言われています。それが、セキュリティの土台である『ブロックチェーン』と呼ばれる技術です。

ブロックチェーンの中には、これまで行われてきたトラザクション(取引)の記録が残されているのですが、それらを改ざんされてしまうと市場が大混乱に陥ってしまいビットコインの存在自体危ういものになるのです。

それを防ぐために、ハッシュ関数と呼ばれる関数を用いています。ハッシュ関数の性質を利用する事で、改ざんを成功させるには全てのハッシュ値を計算し直す必要が出てくるのです。しかし、ハッシュ値を全て計算し直す事自体はそう難しい事ではありません。時間さえ掛ければどうにか出来てしまいます。それでは誰も安心して使えませんよね。

そこで生み出されたのが、ナンス値と呼ばれるパラメータを使って、ハッシュ値を算出する計算を困難にする方法です。ブロックチェーンでは、『Prof of Work(プルーフ・オブ・ワーク)』と呼ばれています。

プルーフ・オブ・ワークには、ナンス値が使われているのですが、ナンス値の値は任意で取る事が可能になってます。範囲は非常に広く、おおよそ1~43憶までになっているのです。ナンス値は約43憶通りもの数が存在している事になります。そのため、先頭に0が18個も並んでいるハッシュ値を求めるためには、ナンス値を片っ端から入力して計算しているのです。

この作業こそが、ビットコインのマイニング(採掘)なのです。マイニングとは、厳密に言えば複雑な計算をしているのではなく、条件を満たすナンス値を求める事なのです。現在のところ18桁ですが、マイニングするコンピュータの高性能化に乗せられて桁数が増える可能性も充分あります。

マイニングすると受け取れる報酬

これまでの解説から、ブロックの生成にはナンス値を求める事が必要だという事が分かりました。しかし、これを出すには非常に高性能な演算能力を有しているコンピューターが必須になります。しかし、ブロックを生成しても何にも見返りがないのであれば誰もやりませんよね。

初期費用だけ多くかかってコストに見合ってないのですから。そうならないために生成した人に対しての報酬が支払われるようになりました。報酬は、それぞれのブロックの先頭にある、『coinbase(コインベース)』と呼ばれる、特殊なトランザクションによって実現されています。

このトランザクションで表されているのは、コインの譲渡ではありません。コインの生成を表すトランザクションになっていて、生成した際の受取先はブロックを生成した者となっています。このトランザクションの性質によって、ブロック生成者達(※)は、定められたコインを報酬として授与されるのです。(※マイニングをする人を総じてマイナーと呼びます)

しかし、このマイニング報酬には制限があります。まずは、マイニング報酬を受け取れる人は一番最初に生成した人のみとなります。そのため、マイナーは高スペックな自作パソコンを使う事が必須になる(初期費用が多く掛かる)

そして、マイニング報酬はビットコインで支払われるのですが、半減期(参考:半減期とは)に突入してしまうと、貰える分のコインが半分に減ってしまいます。現在の報酬額は12.5BTCですが、最初は50BTCだったので、すでに2回半減期が訪れています。

1BTCが200万であれば生成に成功するだけで、2500万円分の価値、最初であれば1億円分の価値がある訳ですから、マイナーも必死でマイニングする訳です。残念ながら、現実はそう上手くいきません。

昔ならある程度の高スペックマシンであれば、割と簡単に生成する事は出来ました。しかし、ビットコインの高騰と共にマイナーの人数も知識も上昇してしまいました。当然の如く、モンスターマシンを所有している人も現れてくるので、ほとんどのマイナーは自力でマイニングする事が出来なくなりました。

マイニング企業に限っては、スパコン並みの演算能力を持つものもありますし、何百台と使ってマイニング作業をしているので絶対に勝てません。ビットコインの発行は、マイニングでしか行われません。世界中のマイナー達がビットコインの供給を担っていると言っても良いのですが、現実は辛いですね。

ビットコインのマイニングは、約10分に一度のペースで行われます。1日単位で見れば約144回です。先ほども書いた通り、一番最初に生成した人にしか報酬が貰えないのですから、誰かがマイニング成功した時点で仕切り直しになります。

少しのインターバルを置いて次のマイニング競争が始まるのです。そういった性質があるため、基本的にはマイニングマシンは起動し続ける事が望まれます。1ヶ月間パソコンを起動し続ければ、当然のように電気代が多く掛かります。それだけやったにも関わらず、報酬は0円なんて事も普通にあるのが現実です。

もちろん、個人で行うだけがマイニングではありません。きちんと知識さえ付ければ、稼げる方法はいくらでもあるのです。マイニングについて理解出来た人のために、次からマイニングの種類と方法について解説をしていきます。

マイニングで収益を得れる主な種類・手法

マイニングには大まかに『ソロマイニング』『プールマイニング』『クラウドマイニング』の3種類の方法があります。それぞれにメリット・デメリットがあり、どれが良いというものはありません。自分に合ったものを選ぶのが利益を上げる近道になります。

ここからは、それら3種類のマイニングを個別に簡単に解説していきます。しっかりとメリット・デメリットを理解して選ぶようにしていきましょう。

ソロマイニング

ソロマイニングとは、個人のパソコンでマイニングを行う方法です。
ソロマイニングのメリットは、採掘出来たコインを全て自分のものにできる事、デメリットはコインを採掘するのに多大なパワーが必要になってくるということです。

ビットコインの高騰に伴い、マイニング人口も増え、とんでもないモンスターマシンが作られてきました。仮想通貨はビットコインだけではないので、他のマイナーな通貨であれば競争相手も少なく、採掘出来る可能性があります。

そういったところに目を付けるマイナーは多いので、まだまだソロマイニングも盛んに行われているのでしょう。

ソロマイニングを始めるのに必要な物

  • ハイスペックのパソコン
  • ウォレット
  • マイニングソフト(マイナー)

プールマイニング

プールマイニングとは、複数のマイナーで協力してマイニングを行うことをいいます。
マイニング作業を複数人で分ける事で他の人が採掘した分も自分に分け与えられるというのがメリット、全員で分けるので1人1人の報酬は少なくなるのがデメリットです。

いまでは人気のある仮想通貨(ビットコインやイーサリアムなど)をソロマイニングで採掘する事が非常に困難であるため、プールマイニングをする人が増えています。

マイニングで採掘されるのは完全に確立と運の要素が強いです。ソロマイニングでは何ヶ月も採掘出来ない事もザラにあるので、プールマイニングで収入を平均化しているのです。

プールマイニングに必要なもの

パソコンのスペックに関してはソロマイニングほどの高スペックは必要ありません。
高ければ高いほど配当も大きくなりますが、ある程度の性能があれば収入を得る事が出来ます。
あとは仮想通貨を管理するウォレットとプールマイニングサイトがあればプールマイニングをする事が出来ます。詳しい解説は記事の後半に記載しますので、良ければ参考にしてみてください。

クラウドマイニング(おすすめ‼)

マイニングを行っている企業に投資をして、代わりにマイニングを行ってもらい、配当という形で報酬を受け取るマイニング方法です。資金を提供するだけ、といったイメージですね。

ソロマイニングでは利益が得られない人でも、資金さえ用意すれば誰でもマイニング報酬を得ることができるため、クラウドマイニングはもっとも気軽にマイニング投資ができる方法といえます。

日本は電気代が高いので、事業として成り立つレベルでマイニングをしないのなら、クラウドマイニングをおすすめします。

メリット
  • 高額な初期費用がいらない
  • メンテナンスや音・熱の心配が不要
  • 専門的な知識がいらない
  • 毎日のように収入が入る
  • 電気代に怯えなくて良い
デメリット
  • マイニング会社の倒産・閉鎖
  • ビットコインの暴落による元本割れ
  • 難易度調整によるリスク
  • 仮想通貨のPOS移行リスク
  • 業者が詐欺の可能性
  • 英語の理解力が必要になる可能性
クラウドマイニングに必要なもの

  • メールアドレス
  • 投資資金
  • ビットコインアドレス(取引所のアドレスでもなんでもOK)

マイニング投資のメリット・デメリット

マイニングの種類によってメリット・デメリットがありますが、ここではマイニングと一括りにして記載したいと思います。

メリット

  • パソコンさえあれば簡単に収入を得られる
  • マイニング作業は長期的に行える

マイニングは高スペックのパソコンさえ所持していれば、マイニングソフトを起動しておくだけで自動的に採掘してくれます。寝ているだけでも稼げるので楽ですよね。初期費用さえ払ってしまえば、あとは電気代しか掛からないので持続的に大きいお金を消費する必要もありません。普通に過ごしていれば少なからず利益が出ます(マイニングの種類による)。

普段やる事も採掘の確認と、パソコンの軽いメンテナンスだけやっておけば最低限大丈夫なので副業としては非常に優秀です。マイニングしている仮想通貨の価値が上昇し続ければ、それだけで収入もアップしていきます。

仮想通貨の性質上、マイニング作業は長期的に行えます。例えば、ビットコインの生産は2140年までとされているので、あと100年以上はマイニングも出来ると考えられます。であれば、せっかく購入したパソコンなどの初期費用を回収する前にマイニングが終了してしまったという事態は回避されるでしょう。

デメリット

  • 初期投資が掛かる
  • 自作パソコンを組み立てるのに知識がいる
  • 報酬が安定しない
  • 火災対策が必要

まず、初期投資に関しては必ず通らなければならない道になります。どのマイニングを始めるかによって費用も変わっていきますが、0からパソコンを組み立てるとなると約20万円以上は掛かると思っていいでしょう。特にグラフィックボードは数枚揃える事が前提になってきますので気を付けてください。

そのグラフィックボードもメーカーによって性能も値段も変わってきます。マイニングする仮想通貨の相性もあるので大まかにしか言えませんが、グラフィックボードだけで20万円にもなる事もあります。そういった初期費用を回収するのに1年以上かかる事もあると考えると、資金面で余裕がある人向けですね。

パソコンに詳しい人であれば、一つ一つのパーツを組み立てていくのは容易だと思いますが、そうでない人にとってパソコンの組み立ては非常に複雑になっています。ノートパソコンしか使ってなかった事のない人にとっては『こんなにパーツあるんだ!?』とすら思う事でしょう。しかし、マイニングで稼ぐには自作パソコンは必須となります。

そして、パソコンは精密機械です。少し接続を間違えただけで正常に動いてくれません。購入したライザーカードとマザーボードが上手く読み込めなかったり、グラフィックボード自体が初期不良で動かない事もあります。そうなった時に大切なのが、諦めない事です。上手くいかない!と簡単に諦めては投じた費用が無駄になってしまいます。

今では、ネットや専門書で詳しく説明されています。パソコンの専門店に持って行って(送って)組み立ててもらうのも良いでしょう。マイニング自体が根気のいる作業になっています。初期段階から諦めては駄目ですよ。

何度も言っていますが、マイニングでコインを発掘出来る時期は決まっていません。毎日のように採掘出来ていたのに、突然数ヶ月もの間採掘出来ないなんて事もあります。なので、収入が安定するとは言えません。プールマイニングであれば、それなりの収束が見込めますが、ソロマイニングでは非常に上下すると思ってください。

初期投資にお金を掛けたにも関わらず、まったく回収の目処が立たずに諦めてしまう可能性もあります。電気代だけ消費してほとんど利益が出ない事もあるでしょう。しかも、採掘した仮想通貨の価値が変動すると同時に利益も変動します。マイニングには、長い目で回収していく事が前提になるのでジッと耐える事が大事です。

最後に、多くのグラフィックボードなどを使用すればそれだけ電力も使うため排熱をきちんとしないと火事の原因になります。パソコンからの火災だけではなく、密閉した所に排熱し続けたり、畳の上に設置する事でそこから火災する事もあるのです。気を付けてくださいね。

マイニングまとめ

ソロマイニングは、ハイリスク・ハイリターンなマイニング方法。初期投資に投じれる資産に大きな余裕があり、パソコンや仮想通貨に対する知識を豊富に持っている人に向いています。採掘出来たマイニング報酬は独り占め出来るが、採掘出来る可能性は一番低い。ビットコインであれば、ほとんど採掘出来ないのが現状である。

プールマイニングは、ローリスク・ローリターンなマイニング方法。初期投資が掛かるが、採掘出来る可能性は充分にある。しかし、採掘出来たとしてもマイニング報酬はグループで分配されてしまう点に注意!割合も平等ではなく、パソコンのスペックに依存するので安定しない。確実に報酬を得たい人には向いています。

クラウドマイニングは、ミドルリスク・ミドルリターンなマイニング方法。高額な初期投資が必要ないので、すぐにでも始める事が出来ます。報酬も確実に入ってくるので、収入0になる事はありません。しかし、企業の倒産や通貨の暴落による元本割れ、採掘困難度の変更による報酬の減少などのリスクがあります。初期費用に余裕がない人や初心者にはクラウドマイニングがもっとも向いています。

総じて、マイニングで利益を出すには長いスパンが必要になります。ソロマイニングやプールマイニングでは、掛かった初期投資の回収、クラウドマイニングでは元本の回収までが最初の鬼門になるでしょう。早ければ半年ほどで回収出来るかも知れませんし、通貨の価値が暴落してしまったら何年も掛かる事もあります。

まずは、そういった事態になる可能性があり、そうなったとしても受け入れる事が出来る人は是非マイニングに挑戦してみてください。結果がまったく出ずに、ものの数ヶ月でやめてしまう飽き性の人、少しの暴落でやめてしまう短気な人には向きません。

仮想通貨熱が上がっている今だからこそ、きちんとした知識を付けて正しいマイニングをして収入を増やしていきましょう。

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