BTCBOXはBTCボックス株式会社が運営する日本の仮想通貨取引所です。他の大手取引所と比べると知名度や取引高は少ないですが、優秀なセキュリティや手厚いサポートなど、優れた点も少なくありません。
今回の記事では、BTCBOXで取り扱っている仮想通貨の銘柄、取引手数料、取引の大まかな流れなどをわかりやすく説明いたします。
目次
BTCBOXの概要
運営会社 | 金融庁登録 | ビットコインFX |
---|---|---|
BTCボックス株式会社 | 関東財務局長 第00008号 | なし |
販売所銘柄 | Maker手数料 | Taker手数料 |
BTC・ETH・BCH・LTC | 0.05~0.10% | 0.05%~0.10% |
BTCBOXの取扱い銘柄
ビットコイン (BTC) |
イーサリアム (ETH) |
ビットコインキャッシュ (BCH) |
ライトコイン (LTC) |
BTCBOXのメリット・デメリット
・取引量が少なく、板が薄い
・取引や出金に手間がかかる
・取扱銘柄が少なめ
BTCBOXの一番のデメリットは、板が薄いことです。板が薄いとそもそも注文が成立しづらく、十分な流動性が確保できません。また、成行注文をした場合は思わぬ価格で取引が成立する可能性が高まります。頻繁に取引をするという場合は、もっと取引量の多いメジャーな仮想通貨取引所を利用したほうがいいかもしれません。
また、BTCBOXはセキュリティに重点を置いている分、不便に感じられることがままあります。特に面倒なのが画像認証です。画像認証とは、画像に記載されている数字やアルファベットを入力して、ロボットではないことを証明する仕組みです。
画像には少し見づらい数字やアルファベットが表示され、ロボットの自動読み取りを防いでるのですが……正直なところ、これがかなり読みづらいです。取引しようという気持ちが削がれるレベルです。もう少しやりようはなかったのか、と思わざるを得ません。
加えて、たびたびパスワードを要求されるのも難点です。安全性を確保するためには仕方のないことなのかもしれませんが、デメリットと捉えざるを得ないのも事実です。
・セキュリティ面が優秀
・仮想通貨融資がある
・LINEやWechatでのサポートに対応
BTCBOXの最大のメリットは、セキュリティが非常に優秀であることです。二段階認証やコールドウォレットなどはもちろん採用していますし、複数パスワードの使い分けによる安全性の確保など、独自の取り組みも目立ちます。もちろん完全に安全というわけではありませんが、他の取引所に預けておくよりは安全なはずです。
また、BTCBOXには仮想通貨融資という独自のサービスがあります。仮想通貨融資は基本的には信用取引のようなもので、ビットコインに対して最大3倍のレバレッジを掛けられます。レバレッジ取引の中では比較的ローリターンであるため、仮想通貨を始めたばかりの人におすすめです。
サポート体制も充実しており、メールのほか、LINEやWechat(中国のメッセージアプリ)での問い合わせにも対応しています。メールだと回答に時間がかかることがありますが、LINEやWechatならば速い返信が期待できます

BTCBOXの手数料・スプレッド一覧
BTCBOXの取引手数料は全体的に安く、優秀です。
取引所の手数料
ビットコイン | 0.05% |
---|---|
イーサリアム | 0.10% |
ビットコインキャッシュ | 0.10% |
ライトコイン | 0.10% |
入金手数料
入金手数料 | 無料 |
---|
出金手数料
ビットコイン | 0.001BTC |
---|---|
イーサリアム | 0.01ETH |
ビットコインキャッシュ | 0.001BCH |
ライトコイン | 0.002LTC |
ビットコインFXのスワップ手数料
BTCBOXにビットコインFXはありません。
BTCBOXの使い方
会員登録と本人確認
まずは公式サイトのトップページ(https://www.btcbox.co.jp/)に移動します。検索で探そうとするとよく似たフィッシングサイトが上位に表示される可能性が否定出来ないため、念の為に上記の確実に正しいURLを使ってアクセスしましょう。
アクセスしたら、まずは画面右上にある「新規登録」をクリックします。

メールアドレス、パスワード、画像の数字と記号を入力します。パスワードは6文字以上となっていますが、できれば20文字以上にすることをおすすめします。また、画像の数字と記号が読めない場合は、画像をクリックすれば別のものに切り替えられます。
すべて入力したら、「利用規約」の部分をクリックし、一通り読んで「同意します」をクリックします。その後、「上記の規約を同意して、次へ」をクリックします。

「上記の規約を同意して、次へ」をクリックすると、先ほど登録したメールアドレス内に本登録の案内メールが送られてきているはずですので、その中に記載されているリンクをクリックします。クリックすると「認証OK」と表示されますので、「OK」をクリックします。
次に、本人確認を行います。トップ画面の右上から「セキュリティ」をクリックし、次に左上の「本人確認」をクリックします。

携帯電話番号を入力して「コード取得」をクリックします。すると携帯電話あてにコードが送られてきますので、それを入力して「次へ」をクリックします。

次に、個人情報の入力を行っていきます。すべて入力し終わったら「次へ」をクリックします。
次に、本人確認書類をアップロードします。対応している書類は
- 運転免許証
- 在留カードまたは外国人登録登録証明書
- 印鑑登録証明書
- 健康保険証
- 住民票
- マイナンバーカード
のいずれかです。本人確認書類をアップロードしたら、住所宛に葉書が郵送されてきます。その葉書に記載されている認証コードを入力し、次に取引パスワードを入力します。取引パスワードはその名の通り取引に使うパスワードで、ログインパスワードとは別の物です。これで設定は完了です。
コインの購入方法
日本円取引にカーソルを合わせると、通貨が一覧形式で表示されるので、取引したい通貨をクリックします。今回はBTCを選択します。
BTCBOXでは価格を指定する指値買いと、価格を指定しない成行買いができます。最初は指値買いが選択されているはずですので、成行注文をする場合は「成行買い」をクリックします。

指値買いの方法を解説します。
注文レート(価格)、数量を入力して「買い」をクリックすればOKです。注文比率のバーは、日本円残高のうちどれくらいの割合を入力するかを設定するためのものです。
例えば日本円残高が10万円で、3万円分の注文を出したい場合は、注文バーを「30%」に合わせます。もちろん、数量に「30000」と入力しても構いません。どちらでも好きな方を選んで下さい。

成行買いについては、成行買いタブをクリックし、金額を入力します。金額の部分には「いくら分買うか」を入力します。指値注文のときと同じように、注文比率バーを使うことも可能です。
コインを他の取引所に送金する方法
トップページから「財産センター」をクリックし、左から「仮想通貨出金」をクリックします。

あとは出金したい仮想通貨を選択肢、アドレス、出金数量、パスワードを入力するだけです。
BTCBOXを使った方がいい人と使わない方がいい人
BTCBOXを使った方がいい人として挙げられるのは、以下の通り。
- 安全性を極めて重視する人人
- 購入した通貨をそのまま取引所に置いておきたい人人
- あまり取引をしない人
正直なところ、BTCBOXは現時点では板の薄さや画像認証の面倒さなど、悪いところのほうが目立っています。確かにセキュリティは優秀ですが、それ以外の利便性という点では劣っているという印象を受けます。
取引を頻繁にする場合は板の薄さが問題であまりおすすめできませんが、頻繁に取引をせず、長期ホールドを前提としているという人にはおすすめです!
