【2017年版】ICOから爆上がりした有名な銘柄一覧

ICOから爆上がりした銘柄一覧

「ICO」という言葉が日本でもだいぶ浸透してきましたが、「ICOについてよく分からない」という方も多いかと思います。

ICOとは「initial Coin Offering」の略で、日本語では「新規仮想通貨公開」となります。株の世界では、IPO(新規株式公開)という言葉がありますが、ICOはIPO の仮想通貨ヴァージョンと思ってもらって間違いありません。つまり新しい仮想通貨を発行して、販売し、資金を調達することをICOといいます。

2017年は、仮想通貨元年ともいえる年で、ビットコインをはじめ仮想通貨に投資する人が急激に増加しました。ICOにも投資する人が増加し、中には爆発的に価格が上がった銘柄もあります。ICOは証券取引所のような第三者を仲介しないので、企業側もコストを抑えることができ、投資家も気軽に購入することができます。今後しばらくは投資家のICOへの熱は冷めなさそうです。

今回は、2017年に爆上がりした銘柄を5つピックアップしました。1つずつ紹介していきますので、是非、チェックしてください。

COMSA

通貨単位 CMS
公開日 2017年10 月
公式サイト https://comsa.io/ja/
ホワイトペーパー https://comsa.io/ja/tag/%E3%83%9B%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC

COMSAはテックビューロ社が開発しました。テックビューロ社は仮想通貨取引所Zaifを運営している会社で、日本発のICOプラットフォームとして大いに注目を集めました。

簡単にいうと、COMSAはICOをサポートするソリューションです。ICOを行うためには、商品開発はもちろん、PR活動から、トークンセール、上場のための手続きなど手間がかかります。そのICOを行うためのプラットフォームがCOMSAで、2017年12月4日に上場しました。今現在は、Zaifでのみ取引可能です。

CMS(COMSAの通貨単位)のチャートをみてみましょう。

2017年CMSチャート

12月13日に爆発的に価格が上昇しています。12月10日くらいまでは100円そこそこだったのに500円を超えました。この要因としては、堀江貴文氏が関係しています。堀江氏はIVS(Infinity Ventures Summit)で次のように発言しました。「日本の企業がICOで100億円を集めた。これは、まさに時代の変わり目だと思う」。この後、CMSの価格は急上昇。

その後、ピークが下がり2018年2月18日現在までは、200〜300円あたりを行ったり来たりしています。COMSAはまだ知名度がそこまでではないので、今後の動きにも注目していきましょう。

Dubai Coins

通貨単位 DBIX
公開日 2017年3月3日
公式サイト http://www.arabianchain.org/
ホワイトペーパー

「Dubai Coins」は、その名の通り、中東のコインです。Dubai Coinsは、Dapps(非中央集権・分散型アプリケーション)のためのプラットフォームを構築することを目的としたプロジェクトです。

ブロックチェーンの技術を改良し、その上にプラットフォームを作成する予定だそうです。「アラビアチェーン」というセキュアな(安全な)オープン系分散型ブロックチェーンの開発も行うようで、注目を集めています。

チャートをみてみましょう。

2017年DBIXチャート

2017年1月に爆上がりしています。その後、いったん下がりますが、2018年1月にまた爆上がりしています。これは上場したことが大きな要因かと思われます。「Dubai Coins」は中東ではかなり期待されているプロジェクトなので、今後も注目していきたいコインです。

QTUM

通貨単位 QTUM
公開日 2016年12月26日
公式サイト https://qtum.org/en/
ホワイトペーパー https://qtum.org/uploads/files/a2772efe4dc8ed1100319c6480195fb1.pdf

QTUMは、シンガポールのオープンソースのブロックチェーンプロジェクトです。オープンソースとは「無料で公開されていて、誰でも見ることができる」という意味です。

QTUMはブロックチェーンの技術を利用してスマートコントラクトを実現します。そういうと、イーサアリアムと同じ、と思うかもしれませんが、イーサリアムより優れている点があります。
イーサリアムでスマートコントラクトを実現しようとすると、イーサリアムのブロックチェーン全体をダウンロードしなければなりません。しかしQTUMでは、仮想マシンを利用することで、全体をダウンロードする必要がありません。そのため、イーサリアムよりも軽くて早く、かつ安全に利用することができます。ビットコインとイーサリアムの良いところを併せ持つ優れたトークンです。

QTUMのチャートを見てみましょう。

2017年QTUMチャート

2017年12月18日に爆上がりしています。2,000円弱だったのに、8,000円近くまで上昇。これはQTUMのCEO、Patrick Dai氏が国際管轄フォーラムでQTUMについて発言したことが理由と言われています。その後、下がって落ち着いていますが、2018年2月20日現在、4,000円前後を推移しています。

TRON

通貨単位 TRX
公開日 2017年8月28日
公式サイト https://tron.network/en.html
ホワイトペーパー

TRONは、非営利団体であるシンガポールのTron Foundationが運営しています。デジタルコンテンツをブロックチェーン上にアップロードし、分散管理します。管理者が不要のため、コンテンツの発信者が中間者の搾取にあわずに報酬を受けることができ、自由に公開することができる上に、コンテンツの保護も期待できます。TRONはクリエイターを応援するプラットフォームとして注目されています。

一方で、TRONは、ホワイトペーパーを盗作した、という噂が流れました。真偽のほどは定かではありませんが、現在、公式サイトからはホワイトペーパーは削除されています。

チャートを見てみましょう。

2017年TRXチャート

2017年の12月初旬までは、1円未満あたりから変化は見られませんでしたが、12月18日あたりから徐々に上昇しはじめ、2018年1月3日前後で爆上がりしています。直後の5日前後でまた下降し、2018年2月20日現在は6円前後を行き来しています。

ちょっと期待が先走り過ぎた感があったのかもしれません。しかし、1月14日にTRONのCEO、Justin Sun氏が日本の金融庁に申請書を提出した、とTwitter上で報告しました。まだ許可申請は降りてないでしょうが、今後、日本の取引所に上場する可能性は十分にあります。TRONはBinance(バイナンス)などで取引が可能です。

Verge

通貨名称 XVG
公開日 2016年2月
公式サイト https://vergecurrency.com/langs/ja/
ホワイトペーパー https://vergecurrency.com/assets/Verge-Anonymity-Centric-CryptoCurrency.pdf

Vergeは、送金履歴が残らないコインです。仮想通貨で取り入れられているブロックチェーンは分散して台帳を管理しているため、取引データが開示されています。そのためプライバシーが守られているかと言われると微妙です。その欠点を解決したのが Vergeです。

ブロックチェーン上で、さらに匿名性が守られる、という利点があります。また、決済速度が数秒で済む、という特徴も持っています。仮想通貨といえばビットコインが圧倒的に有名で、決済に利用できる店舗も多いですが、決済に時間がかかるというデメリットがあります。Vergeは決済スピードが早いので、第二のビットコインとして多くの企業から注目されています。

チャートを見てみましょう。

2017年XVGチャート

2017年の12月12日くらいまでは1円未満をずっと続けていましたが、12月18日あたりから上昇し、12月25日には30円まで上昇しています。理由は定かではないですが、2017年の年末はビットコインの価格が200万円を突破し、仮想通貨が多いに盛り上がった時期。何か良いアルトコインがないか、と探していた投資家から注目されたのではないでしょうか。

Vergeは、BinanceやHitBTC、クリプトピアなど多くの取引所で購入可能です。残念ながら、日本の取引所にはまだ上場していません。

まとめ

2017年は仮想通貨が注目され、ICOにも投資家の目が集まりました。IPOと似た感覚で投資できるので、ICOは今後の投資の中核になっていく予感がします。

しかし、ICOは第三者を仲介しないので、手軽ではありますが、詐欺目的のICOの被害に合う可能性もあります。ホワイトペーパーやロードマップを十分に確認して安全なICOへ投資するようにしましょう。みなさんのICO投資が成功することを祈っています。

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