ICO投資は儲かるのか?気を付けたいICO銘柄の選び方

儲かるICO銘柄の選び方

仮想通貨の投資として、定番になりつつあるICO。手軽に参加できることや、昨今仮想通貨の盛り上がりの影響で、ICOに興味を持つ方が増えてきているようです。2014年あたりではICOはまだ浸透しておらず、全体の数が少なかったので、注目されるICOも限られていました。

しかし、ここ数年でICOのプロジェクト数は爆発的に増えて、どのICOへ投資したらいいのか、判断に迷っている方も多いのではないでしょうか?しかも、詐欺も多く、資金調達だけして、後は音沙汰なし、というICOも多いのが現状です。

今回は、優良なICOを選ぶべきポイントを8つのステップに分けて解説していきます。わかりやすく解説していきますので、ICOで損をしないためにじっくりとチェックしてください。

ICOのおさらい

おさらいですが、ICOとは、Initial Coin Offeringの略で、日本語に翻訳すると、「新規仮想通貨公開」となります。スタートアップなどが、資金調達のためにトークンと呼ばれる仮想通貨を発行し、投資家に売ってお金を集めるものです。

IPO(新規株式公開)に似ていますが、ICOは取引所など第三者を仲介せず、企業とユーザーが直接売買を行うのが特徴。手軽でコストが抑えられますが、その分詐欺や、上場せずに終わる、というデメリットもあります。

実際にあった詐欺ICOの事例

ICO詐欺という言葉も仮想通貨業界において、大分定着してきました。IPOでも詐欺は多いですが、ICOにおいても詐欺はなくなることはないのでしょうか。発展途上の分野になりますので、詐欺が多く蔓延しています。仮想通貨は目に見えないので、詐欺業界からすると扱いやすく、ホットな商材となっているようです。実際にICOの詐欺事例を紹介していきましょう。

ディールコイン

韓国で作られたディールコインは、アラブの石油王がつくって資金を集めたと言われている偽コインで、現在は買うことはできまません。公式サイトはすでに閉鎖されていて、運営サイドの人達も逃亡した模様です。

ジュエルコイン

ジュエルコインはスリランカにある会社が発行している仮想通貨です。ザンビアの鉱山でアクアマリンという宝石を発掘して、その利益を還元するらしいですが、鉱山を所有しているのかも不明。しかも、人を紹介すると紹介した人に10%還元があるなど、ネズミ講の手口と一緒。そんなICOがまともなはずありません。

REcoin

不動産を担保にしたICOというふれこみで売り出されたトークン「REcoin」は、弁護士や会計士を集めてチームをつくるといっていましたが、全くそんなことはなく・・・詐欺で告発されました。

DRC World

DRC Worldはダイヤモンドの投資を行い、投資家に対し製品の割引を実施する、とうたったICOでしたが、そもそも全く架空のプロジェクトだったようです。こちらも詐欺で告発されました。

ICO投資で注意するポイントとは?

ICO銘柄を選ぶ上で、気をつけたいのは、以下の8つです。

  1. ブロックチェーンを利用する意義はあるのか
  2. トークンの発行数・資金調達額に上限はあるか
  3. 事業内容にニーズがあるのか
  4. 技術は魅力的か
  5. SNSなどで情報を積極的に発信しているか
  6. 組織・スタッフメンバーは信頼できる人物か
  7. プロジェクトの進捗状況は問題ないか
  8. 競合と比較して、勝算は十分にあるか

それぞれ順番に解説していきます。

①ブロックチェーンを利用する意義はあるのか

ICOには、ホワイトペーパーという概要を記載した企画書があります。ホワイトペーパーの内容を熟読してプロジェクトの概要を理解することが大切です。
そのプロジェクトが本当にブロックチェーンを利用する意義があるのか、仮想通貨を有効に利用した企画なのか、仮想通貨の世界にとって魅力的なプロジェクトなのかを見極めるようにしましょう。

②トークンの発行数・資金調達額に上限はあるか

ICOは通常、目標とする資金調達額が決められています。プロジェクトを実現するためにはいくら必要なのか?というのは、決められていて当然といえます。トークンの発行数、資金調達額が決まっていないものは注意が必要です。詐欺である可能性が高いです。また、資金調達額が高すぎたり、低すぎたりするものも要注意です。プロジェクトに無理があるか、計画性がないプロジェクトかもしれません。

③事業内容にニーズがあるのか

プロジェクト自体に市場のニーズがあるか、を見極めるのも大切です。そもそもニーズがなければ売れませんし、事業として失敗します。想定される市場規模、競合の存在、社会に浸透する可能性などをよく見極めるようにしましょう。

④技術は魅力的か

サービス内容とともに、利用される技術が魅力的かも、重要な判断材料です。サービス内容が魅力的でニーズがあっても、実現する技術がなければ、未完に終わる可能性が高いです。現在の技術で実現可能なのか?コスト的に問題はないのか?といったポイントもチェックする必要があります。

⑤SNSなどで情報を積極的に発信しているか

対象となるICOがTwitter、Facebook、Slackなどで情報を積極的に発信しているかを確認しましょう。情報の開示に積極的であれば、プロジェクトがしっかりしている傾向にあり、詐欺である可能性は低いといえます。SNSの更新もマメであればさらに良いでしょう。また、上記以外にも新しいSNSに積極的にアップしているようであれは、新しい技術へのキャッチアップが早く、技術的にも優秀な可能性が高いかもしれません。

⑥組織・スタッフメンバーの確認

サービスを開発するメンバーが優秀かどうか、を見極めるのもICOを成功させるポイントの1つです。参加しているメンバーのプロフィールにはよく目を通しておきましょう。
また、参加メンバーの名前をWEBで検索すればFacebookなど彼らのSNSでの内容を確認することもできます。そこでより多くの情報を収集するようにしましょう。「Linkedin」というビジネスに特化したSNSもありますが、こちらに名前があるメンバーであれば比較的信用できると思って大丈夫です。

⑦プロジェクトの進行具合

プロジェクトはいま、どの段階にあるのか?ローンチはいつか?などを確認することも大事です。いくら魅力的なプロジェクトであっても、ローンチが先過ぎるとプロジェクトが頓挫(とんざ)する可能性もあります。時期を先延ばしにして、逃げ切るつもりかもしれません。

開発プロジェクトであればソースコード(プログラミング言語が書かれたもの)が公開されているものもあります。ある程度のITリテラシーがないと解読するのは難しいかもしれませんが、詳しい人に見てもらえば、進捗具合、技術力がある程度わかります。進捗具合もICOで失敗しないポイントの1つです。

⑧競合と比較する

競合の有無、競合との優劣は大切な見極めポイントとなります。同様のプロジェクトで競合の方が優れていたら、当然そちらに投資すべきです。競合との差別化が図れているか、当ICOのストロングポイントはなにかを的確に把握しましょう。

まとめ

ICOは法での制限がなく誰でも開催できるため、上場せずに未完で終わるもの、ただの詐欺の企画のものも本当に多いです。ホワイトペーパーをよく読み、情報収集の手間を惜しまないようにしましょう。

逆にどんなに優れたICOであっても、十分に魅力を投資家に伝えないと、トークンは売れません。企業側は、技術やサービスだけでなくPR活動にも力を入れないとICOは成功しません。サービス、技術、PRのうまさ・・・あらゆる角度からICOを吟味して、投資するか否かを決断してください。あなたがICOで成功することを祈っています。

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