保合いについて解説します。
保合いとは上昇トレンドとも下降トレンドとも言えずに、方向感を持たずに推移する事です。実際にトレードをすると、お手本のレンジ相場のように綺麗な四角になる事は少なく、なんとも言えない形を形成する事が少なくありません。そこで、保合いのパターンを紹介します。
保ち合いの種類は大きく5つある
保合いは大きく分けて5種類あるのでそれぞれ紹介します。
ペナント型
ペナント型は上昇トレンド、下降トレンドの両方に見える独特な形です。三角保合いと言われるケースもあります。2018年6月現在はビットコインのチャートはかなり綺麗なレンジを描く率が高いのであまり見かけませんが、是非覚えておきましょう。三角からはみ出した方向へトレンドを作る事が多いです。

フラッグ型
フラッグ型は主にトレンド相場の中で発生します。トレンドとは逆方向に動く事が多いです。どのようなトレンド相場でも必ずプルバック(一時的な戻し)があり、そこでフラッグ型がよく描かれます。基本的にはトレンド方向へ動きやすいです。

ウェッジ型
ウェッジ型はほとんどフラッグ型と共通しています。トレンド方向と逆方向動きをしている事、パターン形成後はトレンド方向へ動きやすい事も共通です。異なるのはこちらは形が三角形という事です。

ボックス型
ボックス型はいわゆるお手本のようなレンジ相場です。2018年6月現在ビットコインFX市場には非常によく出てきますし、紹介されている手法支持線、抵抗線やレンジブレイクの概念もこのボックス型を使用しての解説が多いので是非抑えておきましょう。

ダイヤモンド型
ダイヤモンド型は非常に珍しい保ち合いのパターンです。これが現れるとトレンド終了を示す事が多いです。形としては長方形の真ん中が出っ張っています。実際にこの画像は後にトレンドが終了して逆方向に推移しています。
画像からはわかりませんが、実際にこの後下降トレンドを形成しました。

保ち合いからわかるエントリー・損切りのタイミング
保合いを使用したエントリーは基本的にパターンが崩れてから行います。フラッグ、ウェッジ型はトレンド方向へ崩れた場合にエントリーします。ペナント、ボックス型は抜けた方向へエントリー。ダイヤモンド型はトレンドの逆方向にエントリーします。
ただし、これら保合いのパターンは全て綺麗な形で現れる事は稀です。ですので、多くのトレーダーはパターンが崩れたというだけでエントリーしないので多くの注文が集まらず、結果的に全く機能しない事もあります。(そもそも形が綺麗でないのでパターンができたことにも気がつかない事もあります。)そこで推奨したいのが第2波でエントリーする事です。

一度保合いが崩れたとしてもそこでエントリーするのではなく、プルバック(一時的な戻し)を待ち、再び狙い通りの方向へ動き出したタイミングでエントリーします。ここでプルバックが起こらずそのまま伸びてしまった場合は無理にエントリーするのではなく見送りましょう。この方法であれば(買いの場合)押し目ができるので、その少し下に損切りを置く指標になります。
今回紹介した画像でもパターンが崩れた瞬間にエントリーした場合は負け、第2波でエントリーした場合上手くいったパターンが多いです。
保ち合いの全パターンと分析方法をわかりやすく解説まとめ
保合いのパターンについて解説しました。様々な形がありますが、綺麗な形で現れる事は稀なのでお手本通りのトレードをする事は難しいです。この為、一度エントリーを見逃し、第2波でエントリーすることをおすすめします。これにより押し目ができるので、損切り位置の設定がしやすいメリットがあります。是非参考にしてみて下さい。