Zcash（ジーキャッシュ）の概要
| 通貨名称 | Zcash（ジーキャッシュ） |
|---|---|
| 最大発行数 | 2100万枚 |
| 公開日 | 2016年10月 |
| 公式サイト | https://z.cash/ |
| ホワイトペーパー | https://github.com/zcash/mpc/blob/master/whitepaper.pdf |
Zcashの特徴や目指しているもの
Zcashは、2016年10月に公開された、「ゼロ知識証明」という仕組みを採用した、匿名性の高い暗号資産（匿名通貨）です。匿名通貨自体は他にもありますが、Zcashはアドレスだけでなく取引量も匿名にできるのが大きな特徴です。
送金スピードもビットコインより高速で発行枚数も少ないので値上がりも期待しやすいなど、総じて高スペックである一方、その匿名性が非合法な取引に使われるリスクもあります。
Zcashは他の匿名通貨よりもさらに安全
Zcash以外にも匿名通貨はいくつかあります。少し前までコインチェックで取り扱いがあったダッシュやモネロがその代表例です。しかし、Zcashはこれらの匿名通貨よりも更に匿名性で優れています。
ダッシュやモネロは誰に支払ったかは匿名にできますが、いくら支払ったかは匿名に出来ません。一方、Zcashはいくら支払ったかも匿名にできます。
匿名性を保証する「ゼロ知識証明」
いくつかある匿名性の高い暗号資産の匿名性を担保する方法はいくつかありますが、Zcashでは「ゼロ知識証明」で高い匿名性を担保しています。
ゼロ知識証明とは、「合言葉を知っている人ならば100％正答できるが、合言葉を知らない人には50％の確率でしか正答できない問題を繰り返し解く」ことによって証明するものです。合言葉を知っている人は何問出されても全問正解できますが、合言葉を知らない人は問題数が増えるに従って全問正解の可能性が下がります。このことからもわかるように、ゼロ知識証明は数学上の証明とは違い、偽を真としてしまう可能性がわずかながら存在していますが、その可能性は極めて低いので、おおむね正しいものとしても運用上は問題ない、というわけです。
Zcashの将来性
前述の通り、Zcashの最大の強みはその匿名性の高さです。ビットコインなどの一般的な暗号資産はもちろん、匿名通貨すら上回る匿名性は最大の武器であると同時に、弱みでもあります。
国家からすれば、あまりに匿名性が高すぎる暗号資産は危険な存在です。ダークマーケットで使われたり、資金洗浄の手段として使われたりする可能性があるからです。通常の暗号資産ならブロックチェーン上の取引情報から追跡ができますが、Zcashではそれもままなりません。こうした暗号資産は、その性能故に規制される可能性があるのです。
Zcashが購入できる取引所一覧
かつてはコインチェックで売買ができましたが、現在休止中のため、海外の暗号資産取引所での取引に限られています。
