目次
XPMの概要
通貨名称 | XPM(Primecoin) |
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最大発行数 | 不明 |
公開日 | 2013年7月 |
公式サイト | http://primecoin.io/ |
ホワイトペーパー |
XPMの特徴や目指しているもの
XPM(Primecoin/プライムコイン)は、素数チェーンという特殊なチェーンを作り出すことによって、マイニング時に消費する電力を有効活用する仮想通貨です。仮想通貨としては歴史が長く、ブロック生成スピードは1分とビットコインはもちろんライトコインやモナコインをも上回っています。
PoWマイニングの問題点
現状、多くの仮想通貨はコンセンサスアルゴリズムにPoW(Proof of Work)を採用しています。コンセンサスアルゴリズムとは簡単に言えばマイニング(新規ブロックの生成)、及び報酬受取の権利を誰に与えるかについてまとめたもので、PoWは計算競争に勝った者にその権利を与える仕組みです。
PoWはハッキングに強いという長所がある反面、計算競争であるため大量に電力を消費し、なおかつマイニングの寡占化を招くという欠点があります。
経済学者のアレックス・デ・フリース氏は経済誌「Joule」で、2018年末までにビットコインマイニングに使われる電力消費量は世界全体の電力消費量の0.5%、7.55GWを占めると述べています。これはオーストリアの電力消費量8.1GWに匹敵する大きさであり、地球環境に対する脅威にもなりえます。また、電力消費量が増えると、「電気を無駄遣いしている」と世間の批判の対象になる可能性もあります。
XPMはこうした電力消費を無駄にしないための仮想通貨です。電力消費を数学の研究に当てることによって、有効活用しています。
XRMは独自の素数チェーンを生み出す
XRMはコンセンサスアルゴリズムにPoWを採用しています。ここまではビットコインと同じです。しかし、XRMのPoWはネットワークに対してセキュリティやマイニングをもたらすだけではなく、さらに独自の素数チェーン(カニングハムチェーンとビーツインチェーン)を生み出しています。こうして生み出される素数チェーンには数学的に価値があるものです。
素数とは
素数とは、1より大きい自然数であり、なおかつ1と自分自身以外では割り切れない数字のことです。例えば「11」は1と11でしか割り切れないので素数ですが、「15」は3や5でも割り切れるので素数ではありません。自然数の中で十数がどのように分布しているのかは高度に非自明であり、多くの研究者によって研究されています。
例えば、素数の組み合わせの中でも、「3と5」「11と13」「41と43」のように、差が2つである2つの素数の組み合わせを「双子素数」といいます。現状、双子素数の組み合わせが無数に存在するか、それとも有限なのかについては、未だにわかっていません。双子素数問題の存在自体は古代ギリシャ時代からは知られていたとの記述や示唆が残っているにもかかわらず、です。素数は身近であってもよくわからないものであり、SKRはこうした研究の一翼を担う存在なのです。
XPMの通貨としての優位点
XPMのブロック生成間隔は1分と短く、ビットコインの10分はもちろん、ライトコインの2.5分、モナコインの1.5分をも上回っています。ブロック生成間隔が短ければ、それだけ送金速度も早くなります。
筆者が考えるXPMの今後の将来性
現時点では、あまり期待していません。通貨としての大きな長所がこれと言って見当たらないからです。素数云々の部分については、一部の数学者にとっては非常に大事な話かもしれませんが、ほとんどの消費者にとってはどうでもいい話であり、XPMを使う理由にはありません。むしろ多くの消費者は、利率が高いPoS系のコインや、価格が安定したメジャーなコインに流れていくでしょう。
XPMが日本に上場する可能性
現時点では、日本の仮想通貨取引所に上場される見通しは立っていません。すでに複数の取引所に上場されていますので、気になる方はそちらを利用しましょう。
XPMが購入できる海外の取引所一覧
- CoinEgg
- Poloniex
- Cryptopia