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XLM(Lumens/ルーメン)の概要
通貨名称 | XLM(Lumens/ルーメン) |
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最大発行数 | 1000億枚+年1% |
公開日 | 2014年7月 |
公式サイト | https://www.stellar.org/ |
ホワイトペーパー | https://www.stellar.org/papers/stellar-consensus-protocol.pdf |
XLMの特徴や目指しているもの
XLMは、個人間の決済をスムーズにするためのプラットフォーム「Lumens」で使われる仮想通貨です。当初、このプラットフォームはStellarと呼ばれていましたが、2015年にLumensにリブランディングされています。
LumensとXLMの仕組み
Lumensの基本的な理念はリップル(XRP)に近く、仕組みも似ていますが、XLMはXPR価格変動を抑える方向に力が働きやすく、非営利団体が運営しているなど、細かな違いも少なくありません。現状は何かと無駄が多い個人間送金をより便利なものにするかもしれない将来性のあるプロジェクトであり、注目に値します。
独自アルゴリズムの「SCP」で分裂を抑制
XRPはXRP Ledgerというアルゴリズムを採用していますが、XLMはそれを改善し、より安全性の高いものにした「SCP」というアルゴリズムを採用しています。
XRP Ledgerは、承認者を予め選定しておき、その人達によって承認作業が行われる仕組みです。承認者のリストはUNL(ユニークノードリスト)と呼ばれ、承認者がお互いを承認者であると認めることによってネットワークを形成します。
承認者の80%が承認すれば、取引は正常なものと認められて完了しますが、承認者の80%からの承認がなかった場合、取引台帳が分岐してしまうという欠点を抱えています。
一方、SCPの承認者のリストはQuorum slicesと呼ばれます。SCPの仕組みのもとでは、承認者の80%の承認がなかった場合でも、取引台帳は分岐しないため、より安全です。勝手に分岐しないというのは仮想通貨の信頼を担保する上で非常に大切であるため、この仕組みには大きな意味が有ります。
XLMの将来性
XLMの将来性は高いと見ています。幾つかの企業がすでにこの仕組を採用しているというのが、心強いです(XLMは個人向けのシステムですが、企業も使えます)。フランスの送金業者TEMPOやナイジェリアの通信サービス事業者ParkWayはすでにこの機能を使ったサービスを提供しており、成功を収めています。世界的な大企業であるIBMもXLMとパートナーシップを結んでおり、国際送金事業をより効率的なものにしようとしています。
XLMが日本に上場する可能性
日本ではすでに、KrakenがXLMの取扱を開始していますが、Krakenは現状みなし仮想通貨取引業者であり、利用はおすすめできません。みなし仮想通貨取引所よりは、信頼できる海外の仮想通貨取引所を使うことをおすすめします。