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WTC(Waltonchain/ウォルトンチェーン)の概要
通貨名称 | WTC(Waltonchain/ウォルトンチェーン) |
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最大発行数 | 1億枚 |
公開日 | 2016年11月 |
公式サイト | https://www.waltonchain.org/ |
ホワイトペーパー | https://www.waltonchain.org/#anchor2 |
WTCの特徴や目指しているもの
WTCはRFID技術を融合する事によって、様々な商品の流通工程を透明化するプロジェクト「Waltonchain」で使われる仮想通貨です。通貨名はRFID技術の生みの親であるチャーリー・ウォルトン(Charlie Walton)氏に由来しています。
WTCの仕組み
WTCでは、多くの仮想通貨で採用されているブロックチェーン技術とRFID技術を組み合わせることによって、モノのインターネット化(IoT)の促進を促します。IoT化とは、従来はインターネットに接続していなかった家電をインターネットに接続することで、新たな価値を生み出すことです。
例えば駅や公共施設などにあるトイレの扉の開閉状況をインターネットを通じて取得できるようにすれば、どこが混んでいてどこが空いているのかがわかるようになり、待ち時間の短縮につながります。
WTCには親チェーンと子チェーンがあります。WTCは唯一の親チェーンであり、その下に複数の子チェーンが作成されます。各企業は子チェーンを自由にカスタマイズできます。そして、それを利用した手数料としてWTCを支払います。関連する企業同士がチェーンを通じてつながり、全てのデータは安全かつ信頼できる状態で共有されます。
製品の流通経路が簡単にチェックできる
WTCではRFID技術を導入することで、製造から販売まで、必要な情報はすべて記録されます。商品がどのような流れで流通してきたのか、偽造されていないかなどが簡単に確認できるため、違法な製造業者を簡単に判別できます。
これは偽造品に悩まされているアパレル業界や、安全性が重視される食品業界などとの相性が極めて良く、将来的にこれらの業界で導入されることが期待されます。
WTCの将来性
WTCの将来性ですが、現時点ではよくわからない、というのが正直なところです。商品の安全性を保つ上でブロックチェーンを導入するのが有用であるとは前々から言われていますが、WTCがその最適解であるかは判断できないからです。
また、競合するプラットフォームも気になるところです。韓国ではブロックチェーンを利用して商品の真贋を判別するVechainというプラットフォームが開発されています。全く用途が同じ、というわけではありませんが、ある程度重複していることは間違いなく、既に一部実用化が進められています。
WTCが日本に上場する可能性
WTCが日本の仮想通貨取引所に上場される気配は、今のところありません。買いたい場合はバイナンスを筆頭とする、海外の仮想通貨取引所の利用をおすすめします。