目次
WINGS(Wings/ウィンズ)の概要
通貨名称 | WINGS(Wings/ウィンズ) |
---|---|
最大発行数 | 1億枚 |
公開日 | 2014年 |
公式サイト | https://www.wings.ai/ |
ホワイトペーパー | https://wingsfoundation.ch/docs/WINGS_Whitepaper_V1.1.2_en.pdf |
WINGSの特徴や目指しているもの
WINGSは、分散型自治組織(DAO)を通じて、クリエイターが新規のプロジェクトを発表し、投資家がその成功を予測して投資するプラットフォーム、あるいはそこで使用されるイーサリアム(ETH)ベースのトークンです。
プロジェクトのクリエイターは質の高いプロジェクト(を行うためのDAO)を作成することによって報酬を受け取ります。一方、WINGSの利用者は数々のプロジェクトが成功するか否かを予想し、その予想の的中具合によって報酬を受け取るという仕組みになっています。言ってしまえばプロジェクトを対象にしたギャンブルのようなものです。
イーサリアムのスマートコントラクトによって細かい条件を随時設定することが可能であり、プロジェクトの進捗状況はブロックチェーンを通じて確認できます。
DAOってどんな仕組み?
WINGSの有用性を理解するためには、まずDAOが具体的にどのようなものなのかを理解する必要があります。DAOの仕組みを一言でいうならば、複数のコンピュータが予め決められたルール・契約に従って管理する組織のことです。
DAOを構成するコンピュータは複数存在し、互いに相互監視し、最初のルール・契約自体は人間が決定しますが、ルール・契約に違反しているコンピュータがないことを確認しながら管理します。
ビットコインも複数のコンピュータによって管理されており、予め決められたプログラムによって新規発行や取引の承認が行われているため、DAOの一種と言えます。
コンピュータは人間よりも適切に判断する
DAOは様々なプロジェクトに適用できるので、従来の株式会社に似た仕組みも作れます。起業家、投資家、従業員などが能動的に参加し、コンピュータがそれを管理します。報酬の仕組みは予め決められており、参加者はそれにしたがって報酬を受け取ります。このDAOの仕組を最大限活用し、より有望なプロジェクトの資金調達、あるいはそれに対する投資を行いやすくするのが、WINGの目的です。
WINGSでは将来性の高いプロジェクトに直接投資できる
WINGSの仕組みでは、何かを行いたいクリエイターは、DAOの概要をアップロードします。なぜDAOを結成するのか、集めた資金で何を行うのか、投資家が受け取れる報酬の割合はどうやって決めるかなどを明示するのです。
投資家(WINGS保有者)はアップロードされた複数のDAOの概要を比較・検討して、可能性が高そうなものに対して投資を行います。その期間が終わると、個々のプロジェクト用の新しいトークンが発行されます。正しい予測をした投資家は、それを受け取ります。トークンはブロックチェーンとスマートコントラクトによって保護されます。
レーティングの仕組み
WINGSには、クリエイターや投資家に対するレーティングシステムが搭載されています。質の高い提案をしたクリエイターや、精度の高い予測をしている投資家は高く評価され、プラットフォーム上で様々な面で優遇されるようになります。
例えば、レートの高い投資家には「一般投資家の代理人になる権利」が与えられます。一般投資家から依頼を受けて、代わりに投資するDAOを決めるのです。予測が当たれば、双方ともに報酬を受け取れます。
筆者が考えるWINGSの今後の将来性
WINGSの将来性ですが、現時点では競合の多さがネックとなりそうです。WINGSはクリエイター側からすれば資金調達の仕組みの一つですが、このような仕組みはすでにいくつも存在しています。こうした競合するモデルに打ち勝てるかどうかが、分かれ道となりそうです。
WINGSが日本に上場する可能性
現状では、日本の仮想通貨取引所に上場される見通しは立っていません。早めに仕込みたいという方は、海外の仮想通貨取引所の利用をおすすめします。