目次
TRC(Terracoin/テラコイン)の概要
通貨名称 | TRC(Terracoin/テラコイン) |
---|---|
最大発行数 | 4200万枚 |
公開日 | 2012年10月 |
公式サイト | https://terracoin.io/ |
ホワイトペーパー | – |
TRCの特徴や目指しているもの
TRCは、個人開発や中小企業、マイクロプロジェクトの応援を目指す草コインです。2012年10月誕生とイーサリアムよりも古いこの通貨は、社会貢献や個人や中小企業などの資金力のないものが実施するごく小規模なプロジェクト(マイクロプロジェクト)が自然と促される仕組みを導入しています。
1度は開発を放棄されたものの、テラコイン財団によって再開されたという経緯があることから、マイナーな草コインながら潜在的な支持者は少なくありません。
TRCの仕組み
TRCの基本的な仕組みはビットコインに似ていますが、一番の違いは、TRCはマイニングの度にマイクロプロジェクトを支援するマイニング報酬が自動でプールされることです。
通常、マイニングで発生した報酬はそのすべてがマイニングをした人(マイナー)の取り分となりますが、TRCではマイニング報酬の10%がプールされる仕組みになっています。プールされたマイニング報酬は、さまざまなプロジェクトに対する支援金として使われるので、ブロックチェーンが伸びるにつれてプールされるマイニング報酬の額も増えていき、より多くのプロジェクトに寄付できるようになります。
具体的にどのようなプロジェクトを実行するかは一定以上の仮想通貨を保有しているノード(マスターノード)の保有者が決めます。TRCの場合は5000TRCを保有することによってマスターノードになれます。
マスターノードの保有者(提案者)は、他のマスターノードに対して「こういうプロジェクトを実行しませんか?」と呼びかけ、他のマスターノードは、その提案に対する可否の意思を投票によって示します。可決されれば提案者は保管されていたTRCを受け取り、それを元にプロジェクトを実行できます。自己資金を用意せずともプロジェクトが実行されるため、小規模なプロジェクトがずっと実行しやすくなります。
TRCの仕組み
前述の通り、現在のTRCはTRC財団という財団によって運営されています。仮にTRCの価格が1ドルを超えた場合、TRC財団が得ている利益の半分が非営利団体に寄付され、残りの半分はTRCの発行に使われます。
また、TRCの保有者は、TRC財団の意思と関係なく、TRCのウェブ上で提示されているウォレットIDから、いつでも非営利団体に寄付ができます。
送金速度はやや遅いが、取引の安全性は非常に高い
TRCは新たなブロックを生成するために必要な計算の難易度を高く設定しているので、計算終了までに時間がかかり、ブロック生成にも時間がかかります。と言ってもその時間は2分であり、ビットコインの10分やライトコインの2.5分と比べれば早いのですが、これ以上に早い仮想通貨もたくさんあり、送金速度自体ははっきり言って「平凡」です。
そのかわり、安全性は非常に高くなっています。TRCは一般的な取引だけでなく、マイクロプロジェクトへの支援や寄付にも使われることを想定しているため、そうして集められたお金が不正に利用されないように、最大限安全性を重視しているのです。
TRCの将来性
現時点では、それなりの将来性はあるのではないかと考えています。通貨としての性能自体は正直なところそこまで優れているとは言えないのですが、テラコイン財団がわざわざ権利を取得して開発を再開させたというエピソードを見てもわかるように、根強い支持者がいることが大きいです。仮想通貨が普及するかしないか、というのは案外こういった点で決まります。Twitterでの活動も頻繁に見られますし、もうしばらく動向を追う価値はあるかもしれません。
TRCが日本に上場する可能性
現時点では、日本の仮想通貨取引所に上場する見通しは立っていません。すでに複数の海外の仮想通貨取引所に上場していますので、気になる方はそちらを利用するといいでしょう。
TRCが購入できる海外の取引所一覧
- Cryptopia
- C-CEX