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SYS(Syscoin/シスコイン)の概要
通貨名称 | SYS(Syscoin/シスコイン) |
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最大発行数 | 8億8000万枚 |
公開日 | 2017年7月 |
公式サイト | https://www.syscoin.org/ |
ホワイトペーパー | https://www.syscoin.org/whitepaper/ |
SYSの特徴や目指しているもの
SYSは、2017年7月に誕生したばかりの、ビットコインをベースとしたネットショップの分散型プラットフォームです。SYS上でやり取りされるトークンはSyscoinと呼ばれ、販売業者はSyscoinを介して商品を全世界の顧客に販売できます。
現状のマーケットプレイスの問題点
マーケットプレイスとは、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの売り手と買い手が参加する取引市場です。こうしたマーケットプレイスの発展は消費者には大きな利便性を、販売業者には新たな販路を提供した一方、販売者や消費者に対する管理者の権限が強すぎるというデメリットは無視できません。
管理者に有利になりがちなマーケットプレイス市場
現状で世界最大のマーケットプレイスであるAmazonを利用するには、不利な条件を飲んででもマーケットプレイスに出店する販売業者がほとんどです。しかし、販売業者の本音は「もっと安く使えるマーケットプレイスがほしい」です。こうした販売業者の本音に答えてくれるのが、SYSという仕組みです。
管理者が存在しないマーケットプレイスを目指すSYS
SYSでは特定の管理者が存在せず、ブロックチェーンで運営される分散型マーケットプレイスの実現を目指しています。既存サービスのようにサーバーダウンでサービス障害が起きるリスクは基本的にありません。
SYSの内部取引には、専用トークンのSyscoinを通じて行われます。シスコインは取引手数料が安くなるように設計されているので、販売業者は非常に割安な手数料を支払うだけで済みます。そうして浮いた費用の一部を価格に還元すれば、消費者にもメリットが生まれます。
Syscoinウォレットで安全に管理
Syscoinには、SYSに最適化されたSyscoin Blockmarket Walletという公式のウォレットがあります。。Syscoinの送受信に必要な機能を兼ね備えているだけではなく、アイテムの売買や再販などの提供も行っています。現状では最も安全に、なおかつ便利にシスコインを管理できるウォレットであると言えるでしょう。
また、SyscoinにはALIASESという機能も搭載されています。これは非常に長い暗号資産のアドレスを短縮できるシステムです。小さな機能ですが、コピーアンドペーストができないウェブサイトなどでは役立ちます。
SYSの将来性
現時点では将来性は高いと考えられます。Amazonを筆頭とするマーケットプレイスの「殿様商売」っぷりは、多くの販売業者にとって悩みの種です。実際にSYSが運用に耐えうるところまで開発されれば、多くの販売業者はそちらに流れていくことでしょう。そうなればSyscoinの価格も必然的に上昇します。
ただ、SYSには大きな懸念点もあります。管理者が居ないゆえに、マーケットプレイスがブラックマーケット(違法な物品を取り扱うマーケット)化するリスクがあることです。もしそうなった場合、各国政府はブラックマーケットを野放しにするわけにはいきませんから規制をかけようとするはずです。
SYSが日本に上場する可能性
Syscoinは現時点で時価総額ランキング80前後に位置しており、知名度はそこまで高くありません。知名度が高いアルトコインに絞って提供する日本の暗号資産取引所がSyscoinをすぐに取り扱い始める可能性は低いので、早めに仕込んでおきたい場合は海外の暗号資産取引所を利用しましょう。