STEEMの特徴と将来性、STEEMが購入できるおすすめの取引所

STEEの今後の将来性

STEEM(スチーム)の概要

通貨名称 STEEM(スチーム)
最大発行数 可変
公開日 2016年4月
公式サイト https://steem.io/
ホワイトペーパー https://steem.io/SteemWhitePaper.pdf

STEEMの特徴や目指しているもの

STEEMはブロックチェーンベースで作られた、各種記事を投稿するためのプラットフォームとそのプラットフォーム内で使用されるトークンです。ユーザーは誰でも自由に記事を投稿し、その品質に応じて報酬を受け取ることが可能です。

Webメディアの収入モデルの問題点

Webメディアはウェブサイト内に各種広告を掲載して、広告クリックや広告を通じた購買が発生したりするたびに、報酬を受け取ります。

最近は記事そのものが広告になるコンテンツ広告やアドネットワークなど、従来とは違ったスタイルのものも増えてきてはいますが、広告を表示して報酬をもらうという大元は変わっていません。

PV至上主義が招くトラブルと炎上

このような仕組みのもとでは、広告の閲覧数を伸ばしたり商品を購買してもらうためには多数のPV(閲覧数)が必要であり、扇情的な見出しや内容で読者を煽る必要があり、トラブルの原因となることも珍しくありません。
STEEMはこのような従来の収入モデルを大きく改善して、Webメディアの質を向上させる可能性を秘めたプラットフォームです。

STEEMではPVではなく評価に応じて報酬が発生する

STEEMのユーザーは、自由に記事を投稿できます。記事を読んだ読者は、コメントや投票などを通じて記事を評価します。記事の作者は、コメントや投票の数、質に応じて報酬を受け取れます。読者が良いと判断した記事に報酬が集まるので、扇動的な記事は自然に淘汰されることが期待できます。

記事はブロックチェーンに保管されるため、サイトがダウンによるリスクを小さくできます。広告もほとんど表示されないのでサイトが見やすくなり、勝手に改ざんされたり、運営に消されたりする心配もなくなります。

現状、STEEMが稼働しているのはsteemit.comのみですが、将来はSTEEMを採用するWebサイトがもっと増えるかもしれません。

STEEMで流通する3つの暗号資産

STEEMのプラットフォーム内では、「STEEM」と「STEEM POWER(SP)」、「STEEM DOLLARS(SMD)」の3つの暗号資産を使い分けます。STEEMの利用による報酬の50%はSTEEM POWERで、残る50%はSTEEM DOLLARで受け取ります。

STEEMはベースとなる暗号資産であり、幾つかの海外の暗号資産取引所で取引されています。もともとは年間インフレ率100%の割合で増えていく超ハイパーインフレ暗号資産でしたが、流石にそれでは多すぎるという意見を受けて、年間インフレ率は9.5%に修正され、さらに0.95%になるまで毎年約0.5%ずつインフレ率を低下させていくことになりました。時がたつに連れてインフレ率が低下するという点では、ビットコインとも似ています。

STEEM POWERは記事へのコメントや投票に使う暗号資産であり、STEEM POWERの保有量が多いほど、投票やコメントの重みが大きくなります。また、保有だけでも利子がもらえます。STEEMからSTEEM POWERへの変換はすぐにできますが、STEEM POWERからSTEEMへの変換は2年間かけて毎週104分の1ずつ行います。このような仕組みによって長期保有を促す狙いがあるものと考えられます。

STEEM DOLLARSは価格が常に1ドルになるように調整される暗号資産です。STEEM POWERと同じように保有するだけで利子がもらえます。

STEEMのコンセンサスアルゴリズム「DPOS」の仕組み

DPOSは暗号資産の保有者による投票を経て、取引の承認者が決まる仕組みです。計算競争で承認者が決まる「Proof of Work(PoW)」や暗号資産の保有量で決まる「Proof of Stake(PoS)と違い、少数による承認なので非常に早い反面、分散が不十分な一面もあります。

STEEMの将来性

STEEMの将来性ですが、正直に言えば、個人的にはあまり期待していません。理由は色々あるのですが、一言で言えば「システムが複雑すぎるから」です。良質なメディアを作るという理念は非常に素晴らしいのですが、それを優先するあまりにごちゃごちゃした作りになってしまいます。

STEEMが日本に上場する可能性

現状、日本ではマイナーな仕組みであり、近い未来に上場する可能性は高くないものと思われます。早いうちに仕込んでおきたいのならば、バイナンスなどの海外の取引所の利用をおすすめします。

STEEMが購入できる海外の取引所一覧

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