仮想通貨STEEMの特徴と今後の将来性まとめ

STEEの今後の将来性

STEEM(スチーム)の概要

通貨名称 STEEM
最大発行数 可変
公開日 2016年4月
公式サイト https://steem.io/
ホワイトペーパー https://steem.io/SteemWhitePaper.pdf

STEEMの特徴や目指しているもの

STEEM(スチーム)はブロックチェーンベースで作られた、様々な記事を投稿するためのプラットフォーム、及びそのプラットフォーム内で使用される仮想通貨の名称です。独立性が高く、健全なWebメディアの発展のために作られた仕組みであり、ユーザーは誰でも自由に記事を投稿し、その品質に応じて報酬を受け取ることが可能です。開発者は仮想通貨取引所「BitShares」を創業したダニエル・ラリマー氏です。

Webメディアの収入モデルの問題点

現代のWeb上には大手から弱小まで、無数のWebメディアが存在しています。Webメディアの収入源は複数ありますが、多くのメディアで主力になっているのは広告収入です。

Webメディアは様々な広告をウェブサイト内に掲載し、その広告がクリックされたり、広告を通じた購買が発生したりするたびに、見返りとして報酬を受け取ります。最近はコンテンツ広告(Webサイト内のコンテンツ風の広告)やアドネットワーク(自動でメディアにあった広告が配信されるサービス)など、従来とは違ったスタイルのものも増えてきてはいますが、広告を表示して報酬をもらうという大元は変わっていません。

そして、このような仕組みのもとでは、どうしてもメディアは扇動的になる傾向があります。広告をたくさんクリックしてもらう、あるいは購買してもらうためには多数のPV(閲覧数)が必要であり、多数のPVを集めるためには見出しや内容で読者を煽らざるをえないからです。そのような低品質な記事を読まされるのは読者にとっても不利益ですし、より高品質な記事が評価されないのはまっとうにやろうとしているウェブメディアやライターにとってもよくありません。

STEEMではPVではなく評価に応じて報酬が発生する

STEEMはこのような従来の収入モデルを大きく改善し、Webメディアの質を向上させる可能性を秘めたプラットフォームです。
STEEMのユーザーは、自由に記事を投稿できます。記事を読んだ読者は、コメントや投票などを通じて記事を評価します。記事の作者は、コメントや投票の数、質に応じて報酬を受け取れます。読者が良いと判断した記事に報酬が集まるので、扇動的なだけの低品質な記事は自然に淘汰されていきます。

記事は中央サーバーではなくブロックチェーン上に保管されるため、サイトがダウンしても問題なく見られます。広告もほとんど無くなるのでWebサイトが見やすくなり、勝手に改ざんされたり、運営に消されたりする心配もなくなります。

現状、STEEMがそれなりに稼働しているのはsteemit.comのみですが、将来はSTEEMを採用するWebサイトがもっと増えるかもしれません。

STEEMで使われる3つの仮想通貨

STEEMのプラットフォーム内では、「STEEM」「STEEM POWER(SP)」「STEEM DOLLARS(SMD)」という3つの仮想通貨を使い分けます。STEEMを利用したことによる報酬の50%はSTEEM POWERで、残りの50%はSTEEM DOLLARで受け取ります。

STEEMはベースとなる仮想通貨であり、幾つかの海外の仮想通貨取引所で取引されています。もともとは年間インフレ率100%の割合で増えていく超ハイパーインフレ仮想通貨でしたが、流石にそれでは多すぎるという意見を受けて、年間インフレ率は9.5%に修正され、さらに0.95%になるまで毎年約0.5%ずつインフレ率を低下させていくことになりました。時がたつに連れてインフレ率が低下するという点では、ビットコインとも似ています。

STEEM POWERは記事に対するコメントや投票に使うための仮想通貨です。STEEM POWERの保有量が多いほど、投票やコメントの重みが大きくなります(大量のSTEEM POWERを保有している人の意見のほうが強くなるということです)。また、保有するだけでも利子がもらえます。

STEEM→STEEM POWERの変換はすぐにできますが、STEEM POWER→STEEMの変換は2年間かけて毎週104分の1ずつ行います。このような仕組みによって長期保有を促す狙いがあるものと考えられます。

STEEM DOLLARSは価格が常に1ドルになるように調整される仮想通貨です。STEEM POWERと同じように保有するだけで利子がもらえます。

STEEMのコンセンサスアルゴリズム「DPOS」の仕組み

DPOSは仮想通貨の保有者による投票を経て、取引の承認者が決まる仕組みです。ビットコインのような計算競争で承認者が決まる仕組みは「POW」、ピアコインのように仮想通貨の保有量で決まる仕組みは「POI」といいますが、DPOSはそのどちらとも大きく異なります。少数による承認なので非常に早い反面、分散が不十分な一面もあります。

筆者が考えるSTEEMの今後の将来性

STEEMの将来性ですが、正直に言えば、個人的にはあまり期待していません。理由は色々あるのですが、一言で言えば「システムが複雑すぎるから」です。良質なメディアを作るという理念は非常に素晴らしいのですが、それを優先するあまりにごちゃごちゃした作りになってしまいます。

特にプラットフォーム内で使える仮想通貨が3種類もあるというのははっきり言って非常に面倒です。もちろん、複数の仮想通貨を同居させることによって短期的な価格変動を抑制し、長期保有を促すという目的はあるのですが、そこまで深くは考えないであろう多くのライトユーザーは入り口の段階で逃げていってしまいそうだという印象を受けました。

また、この仕組みの元では、マイナーな言語は投票が集まりにくいです。日本語は英語や中国語と比べればマイナーな存在であるため、日本人にはあまり向かないシステムであるといえます。もちろん、日本人が利用しなくても英語圏や中国語圏の人が利用すれば価格は上がりますが……。メディア向けのプラットフォーム/仮想通貨は他にもALISなど色々ありますので、買う場合でも他のものと比べてから買うことをおすすめします。

STEEMが日本に上場する可能性

現状、日本ではマイナーな仕組みであり、近い未来に上場する可能性は高くないものと思われます。早いうちに仕込んでおきたいのならば、バイナンスなどの海外の取引所の利用をおすすめします。

STEEMが購入できる海外の取引所一覧

  • バイナンス
  • Bittrex
  • Poloniex
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