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SLR(solarcoin/ソーラーコイン)の概要
通貨名称 | SLR(solarcoin/ソーラーコイン) |
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最大発行数 | 981億枚 |
公開日 | 2013年12月 |
公式サイト | https://solarcoin.org/ |
ホワイトペーパー | – |
SLRの特徴や目指しているもの
SLRは、ソーラーコイン基金が管理する仮想通貨です。太陽光発電を含めた再生可能エネルギーの普及を目的に開発されたものです。太陽光発電のオーナーは施設設置の見返りにSLRが受け取れます。
報酬量は設置量、発電量に比例し、設置箇所などに制限はありません。将来はそのSLRで商品やサービスの決済もできるようになる予定です。現時点ですでに62カ国、約6000万人が利用しているなど、確かな実績があります。
SLRの仕組み
SLRはビットコインなどの他の仮想通貨と同様に、ブロックチェーンに基づく仮想通貨です。1MWhの太陽光発電を計測するための認証技術とブロックチェーンを組み合わせることにより、SLRは常に公平に分配されます。あくまでもビットコインに取って代わることは目指さず、むしろビットコインを保管する立場を目指します。ただし、マイニングはビットコインのそれと比べて50倍も効率的であり、環境負荷は非常に少ないです。
発電量はSolscryptoという第三者との企業提携によって計測されます。太陽光発電をしているものならば、個人でも法人でもSolcryptoに申請できます。そうして得たSolcryptoは他の仮想通貨と同様に決済に使えますし、仮想通貨取引所で法定通貨や他の仮想通貨と交換することも可能です。発電所の形態はリース、融資、その他何でもOK。いずれの形態であっても、発電所のオーナーは発電量に見合った報酬を受け取ることができます。
報酬配布は2049年まで。ペースは半年に1回
SLRの報酬配布は2049年まで続きます。今登録しても2040年に登録しても2049年で打ち止めになるので、登録するならば早いほうがお得です。
初回配布日は、毎月10日までに登録を完了させれば翌翌々月の20日となります。例えば1月1日に登録を完了させた場合、初回受取時は4月20日となります。2回目以降は半年に1回のペースで、月20日頃に配布されます。例えば初回受取日が4月20日の場合、2回目は10月20日頃、3回目は翌年4月20日頃……となります。
太陽光パネルの設置量に比例して報酬が増える
SLRの報酬配布量は、太陽光パネルの設置量に比例します。太陽光発電の設置量1kwにつき半年ごとに0.5SLRずつ、1年間で1.0SLRが配布されます。例えば100kwの発電所をお持ちの場合1年で100SLR、30年間で3000SLRを得られます。2019年8月7日現在のレートがだいたい1SLR=3円なので、このまま推移するなら1年で300円、30年で9000円相当の額が受け取れるということになります。もしも価格が上昇すれば、更に受け取れる金額は増えます。
FITなど既存の制度には影響しない
SLRは各国や自治体の制作からは独立しているので、例えば日本の固定買取価格制度(FIT)とはバッティングせず、SLRを受け取ってもFITを利用できます。もちろん、受け取らないでも利用できます。
FIT以外にもカーボンクレジットや減税などの各種制度がありますが、これらの制度も問題なく使えます。
40年普及しても枯渇する心配はない
SLRの総発行量は98.7億枚です。このストックの中から、申請に応じてコインが配布されるので、現時点での太陽光発電の普及を考えると枯渇するとは考えづらいです)。なお、登録者が増えるとそれだけ市場に多くのコインが供給されるため、それが原因でインフレが起きる可能性があることは念頭に置いておきましょう。
SLRの将来性
現時点では、それなりに期待しています。太陽光発電自体には賛否ありますが、世界的な普及が今後進む可能性は非常に高いです。その流れに乗ることができれば、SLRの需要も増すことでしょう。ただ、現状では使い道がかなり限定されているため、なるべく早くそれを増やしてほしいところです。
SLRが日本に上場する可能性
現時点では、日本の仮想通貨取引所に上場される見通しは立っていません。すでに複数の仮想通貨取引所に上場されていますので、気になる方はそちらで購入するといいでしょう。
SLRが購入できる海外の取引所一覧
- Gravix
- Livecoin
- Lykke