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NULS(ヌルズ)の概要
通貨名称 | NULS(ヌルズ) |
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最大発行数 | 4000万枚 |
公開日 | 2017年9月 |
公式サイト | https://nuls.io/ |
ホワイトペーパー | – |
NULSの特徴や目指しているもの
NULSは企業向けの分散型アプリ(DApps)開発プラットフォームであり、そのプラットフォームで使われるトークンです。ブロックチェーンをモジュール(部品)ごとにいくつか分けているのが最大の特徴です。
開発者はモジュールを組み合わせるだけで独自のDAppsを作成できます。高度な知識がなくても利便性の高いDAppsが作れるという点で非常に優秀な反面、競合プラットフォームが多い点は気がかりです。
「DApps」の魅力と問題点
DAppsとは、スマートコントラクトとブロックチェーンを活用した、特定の管理者が存在しないアプリです。従来のアプリは特定の発行元の管理によって成り立っています。安価で高速に提供されるなどのメリットも多い反面、セキュリティの不透明性という問題点もあります。
管理主体が分散されているため、障害に強いのがDAppsの魅力です。分散管理が徹底しているDAppsなら、障害が発生するとシステム全体に障害が発生するような単一障害点がありません。一部に障害が起こっても、ほかが無事ならば問題なく使えるのです。
また、管理主体がないので管理費用も発生せず、その分安価にアプリを利用できます。これまでアプリ開発者は管理主体に少なくない金額の手数料を払っていましたが、DAppsではそれもなくなり、より多くの利益を得ることができます。
マルチチェーンで機能を組み立てる
NULSはブロックチェーンを機能ごとに分割して、必要に応じて組み合わせるマルチチェーンを採用しているので、アプリ開発者はプログラミングの知識がなくても一定水準のDAppsを開発できます。
NULSを構成するモジュールを使うときや完成したアプリの取引には、NULSのトークンを使用します。アプリ開発が活況になるほどNULSの需要が増加するので、価格上昇が期待できるのです。
NULSのコンセンサスアルゴリズム「PoC」の仕組み
NULSのコンセンサスアルゴリズムはProof Of Credit(PoC)を採用しています。また、NULSには、独自のアプリケーションの公開に対する警告機能があります。DAppsは管理主体が存在しないため、悪意あるアプリが開発・公開される可能性がありますが、警告機能でそれを防ぎます。
開発者はアプリを公開するときに、一定量のNULSをロックすることで、攻撃的なアプリを排除します。それでも攻撃的なアプリを公開はイエローカード・レッドカードという警告がなされ、その重さに従った罰則が与えられます。
NULSの将来性
現時点では判断が難しいですが、あまり期待はできなそうです。DAppsを開発・利用するトークンは星の数ほどあり、それらと比べてNULSが有利な点がいまいち見えて来ないためです。
既存のトークンとは違う点を打ち出していかなければ、埋もれてしまう可能性が高いでしょう。
NULSが日本に上場する可能性
現時点では上場される見通しはありません。早めに仕込みたいという場合は、バイナンスを始めとする海外の暗号資産取引所の利用をおすすめします。