NMC(Namecoin/ネームコイン)の概要
通貨名称 | NMC(Namecoin/ネームコイン) |
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最大発行数 | 2100万枚 |
公開日 | 2011年4月 |
公式サイト | https://www.namecoin.org/ |
ホワイトペーパー | – |
NMCの特徴や目指しているもの
NMCは、完全に自由なインターネット空間の実現を目指す仮想通貨です。2011年4月公開とその歴史は古く、現在でも地道な開発が続けられています。
NMCの仕組み
現在、世界中のインターネット上に存在するドメインは、その殆どが米国の非営利組織「ICANN」によって管理されています。ICANNはボトムアップ形式で議論を重ねて結論を出し、それを理事会で承認するという形式をとっていますが、やろうと思えばインターネット上の不都合な情報を検閲することもできないわけではありません。ICANNが信頼できるかどうかは別の話しとして、やろうと思えばできるというのは問題です。
一方、NMCを支払うことによって取得できる「.bit」からなるWebサイトは、ICANNを経由していないため、そうしたリスクはありません。取得されたドメインは中央管理者には管理されず、代わりにブロックチェーン上に記録されます。ブロックチェーンは特定のサーバではなく、世界中のコンピュータで分散的に管理されているので、セキュリティにも優れています。
以前は通常のWebブラウザでは.bitのウェブページが閲覧できないという欠点があったのですが、最近はGoogle ChromeやFirefoxで.bitを閲覧できるようになるアドオン(ブラウザに追加できる機能)が開発されたことで、利便性も高まりました。
マージマイニングを実装
NMCには複数の仮想通貨のマイニングを同時にする「マージマイニング」が実装されています。仮想通貨におけるマイニングとは、取引の承認作業の見返りとして報酬を受け取ることです。
通常のマイニングでは、計算に失敗した場合は最初からもう一度やり直す必要がありますが、マージマイニングでは計算に失敗しても、その結果を別の通貨にも流用できます。例えばビットコインのマイニングに失敗した場合でも、NMCのマイニングには成功する可能性がある、ということです。ビットコインだけをマイニングするよりも、ビットコインとNMCのマイニングを同時に行ったほうがずっと効率的なのです。
NMCの将来性
現時点では、それなりには期待してもいいかと思っています。開発から7年も経っている割に時価総額ランキングは300位台で、多くの後発コインに負けている点は気がかりですが、Twitterでの情報発信はいまだに行われていますし、公式ホームページにも更新のお知らせが度々掲載されています。競合するプロジェクトもこれと言ってなく、見どころはあるかと思います。
NMCが日本に上場する可能性
現時点では、日本の仮想通貨取引所に上場する見通しは立っていません。すでに複数の海外取引所に上場していますので、気になる方はそちらを利用するといいでしょう。
NMCが購入できる海外の取引所一覧
- Bitsane
- BTCSquare
- Poloniex
- YoBit