目次
通貨名称 | NAV(NavCoin/ナブコイン) |
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最大発行数 | 未定 |
公開日 | 2014年6月 |
公式サイト | https://navcoin.org/ |
ホワイトペーパー | 不明 |
NAVの特徴や目指しているもの
NAVは、最新のオープンソースソフトウェアであるBitcoin Coreに基づいて開発された、匿名性の高さと高速送金が特徴の暗号資産です。
DASHやMoneroなどの比較的有名な匿名通貨よりもさらに匿名性が高く、最新の匿名機能が搭載された使いやすい公式ウォレットがその安全性を強力に支えています。
既存の暗号資産は本当に匿名か?
時価総額が高いビットコイン(BTC)やビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)などの暗号資産は、基本的に個人情報を教えることなく送金・受取ができます。これらの暗号資産の取引に必要なのはそれぞれの暗号資産のアドレスだけであり、アドレスだけで個人を特定することは不可能です。
しかし、どのアドレスがどのアドレスと取引したのかは、いつでもだれでも確認できるので、注意深く取引を集計すれば、特定のアドレスを使っているウォレットにどれだけ暗号資産が入っているかはが明らかになってしまいます。そのため、暗号資産の匿名性の確保は重要な課題です。
暗号資産取引所が流出元になるリスク
ウォレットのアドレスと個人情報は結びついていないので、両者が紐付けられなければ取引内容が明らかになることはありません。しかし、暗号資産取引所で口座開設するには、個人情報の提出が不可欠です。紐付けようと思えば、暗号資産取引所は個人情報とアドレスを紐付けられるのです。
取引の完全匿名化を目指す匿名通貨
このような欠点を穴埋めするために作られたのが、匿名通貨です。匿名通貨はさまざまな方法で取引の匿名性を高めて、ウォレットと取引を紐付けずに取引する環境の実現を目指しています。
匿名通貨によって匿名化の方法は違う
DASHなら複数の送金依頼をプールして、送金者の送ったDASHを十分に混ぜて、どのDASHを誰が払ったものかわからない状態にしてから、複数の受取人のもとに送る「DarkSend」という仕組みで匿名性を高めています。Moneroでは送金時に複数の公開鍵を用いるもので、署名した複数人の誰が送金をしたのが公開されない「リング署名」によって匿名性を高めています。このように、同じ匿名通貨でも、匿名性を維持するための仕組みはまちまちです。
NAVは既存の匿名通貨よりもさらに匿名性が高い上、送金スピードや公式ウォレットの使いやすさでも優れており、隠れた有望株と言えるでしょう。
送金者と受信者の関係を切り離して匿名性を確保する「NAV」
NAVは、デュアルブロックチェーンを採用することで利用者同士の送金の匿名性を保つNAV Techという技術で匿名性を高めています。
この技術の最も優れた点は、グローバルIPアドレスも切り離していることです。既存の匿名通貨ではグローバルIPまでは切り離すことができませんでしたが、NAV Coinはその問題もクリアしているため、匿名性の高さについては現状世界最高峰といっても過言ではないでしょう。
送金スピードはビットコインの20倍、手数料も激安
ビットコインの送金スピードは約10分毎であるのに対して、NAVのそれはわずか30秒です。単純に考えれば、送金速度は20倍です。DASHの送金スピードが4秒なのと比べるとやや見劣りはするものの、実用レベルで考えた場合、4秒と30秒にはそこまで大きな差はありません。どちらも将来店頭決済に導入されたとしても、問題なく使えます。
ユーザーフレンドリーで使いやすい公式ウォレット
NAVの公式ウォレットは、極めてユーザーフレンドリーで使いやすいのが最大の特徴です。これまでの匿名通貨のウォレットは使いにくいのが大きな弱点でしたが、NAVウォレットはその点も抜かりありません。
また、公式ウォレットを使うと、利子が発生するのも見逃せません。これは、コンセンサスアルゴリズム(承認の仕組み)にProof Of Stake(POS)を採用しています。POSは極めて簡単に言えば、暗号資産の保有量が多い人が優先的に承認でき、その結果報酬を受け取りやすくなる仕組みのことです。ビットコインのProof Of Work(POW)のような過剰な電力消費がなく、51%攻撃のリスクもないのが大きな強みです。
保有量が多いほどたくさんの報酬を受け取れるというこの仕組は、普通預金の利子と似ています。ただし、POSに参加するためには、約1.5GBのコアウォレットが必要になるので、パソコンのストレージの残り容量には気をつけましょう。
NAVの将来性
NAVの技術自体は非常に素晴らしいものですが、匿名通貨は今後、厳しい規制対象になる可能性があります。マネーロンダリングや脱税などは、国にとっては避けたいものだからです。これまではコインチェックが一部の匿名通貨を扱っていましたが、業務改善計画によってこれらの通貨の取扱は終了する見通しです。
匿名通貨が都合が悪いのは日本に限った話ではなく、今後は別の国でも似たような規制が起こる可能性があります。そうなった場合でも、地下マーケットで使われるため、全く価値がなくなるということはないでしょうが、ある程度の暴落は避けられないでしょう。
NAVが日本に上場する可能性
現状、NAVが日本に上場する見通しは立っていません。早めに買いたい場合は、バイナンスなどの海外の暗号資産取引所を利用しましょう。
NAVが購入できる海外の取引所一覧
- バイナンス
- UPbit
- trex