NANOの特徴や将来性、NANOが購入できるおすすめの取引所

NANOの今後の将来性

XRB(NANO/ナノ)の概要

通貨名称 XRB(NANO/ナノ)
最大発行数 約1億3300万枚
公開日 2016年2月
公式サイト https://nano.org/en
ホワイトペーパー https://nano.org/en/whitepaper

NANOの特徴や目指しているもの

NANOはDAGという技術を活用した、手数料が無料で高速送金が可能な暗号資産です。当初はRailBlocksという名前でしたが、2018年1月31日にリブランディングされました。高性能さよりもシンプルさ、使いやすさに重点を置いた暗号資産であり、暗号資産にとって馴染みのない層にも使いやすい仕組みになっています。

ビットコインが抱える問題点

NANOはもともと、ビットコイン(BTC)が抱える問題点を解決するために作られた暗号資産です。ビットコイン(BTC)が現状で抱えている問題点は多数ありますが、その中でも特に大きいのは、以下の4点です。

  • スケーラビリティ問題
  • 送金スピードの遅さ
  • 取引手数料の高額化
  • マイニングの寡占と莫大な電力消費

スケーラビリティ問題とは、ブロックチェーンのブロックサイズが充分でないことによって発生する問題のことです。ビットコインでは個別の取引データ(トランザクション)は約10分毎に新しいブロックにまとめられて、時系列順に並べられます。このブロックを時系列順に並べたものをブロックチェーンといいます。

ビットコインのブロックサイズは上限1MBに制限されていて、これを超えたブロックは、無効なものとして自動的にネットワークから排除されます。ビットコインの取引が限られていたときには、これでも問題ありませんでした。しかし、ビットコインの知名度が上昇して、保有・取引する人が増えると、10分あたりのトランザクション数の急増を招き、さまざまな問題が発生するようになりました。

ビットコインの開発者やマイナーコミュニティは改善案を考えたのですが、ブロックサイズ拡大で対処しようという派閥と、トランザクションデータを小さくして対処しようという派閥の溝は埋まらず、前者の意見を汲んだビットコインキャッシュという新しい通貨がハードフォークによって誕生しました。

送金遅れと手数料の高騰

ビットコインのスケーラビリティ問題に伴って発生したのが、送金スピードの遅れとそれに伴う手数料の高騰です。ビットコインは送金スピードが売りでしたが、ブロックサイズ不足により送金詰まりが頻発するようになりました。取引量に対して承認者が少ないことも、それに輪をかけました。

ビットコインの取引には手数料がかかり、この手数料を高くすれば送金スピードは改善できます。しかし、それではビットコインの特徴の一つであった安価な手数料という良さが消えてしまいます。1回の取引に時価総額で数千円程度のビットコインを支払うならば、銀行で送金したほうがいいと考えるのは当然のことです。

ビットコイン特有のさまざまな問題解決を目指すNANO

また、ビットコインの取引の承認するマイニング作業の寡占も問題となっています。マイニングは簡単に言えばある計算を最も早く解いたコンピュータに対して報酬が与えられる仕組みです。必然的に高いコンピュータを買える者だけがマイニングに参加するようになり、それに伴って寡占が起きてしまったわけです。

マイニングの計算能力の過半数を特定の悪意あるグループが寡占した場合、2重支払いや正当な取引の拒否などが発生する可能性があります(このような攻撃を51%攻撃といいます)。費用対効果を考えると実際に起こる可能性は低いとはいえ、技術的な懸念であることは確かです。このような問題をすべて解決するために作られたのがNANOという暗号資産です。

NANOの根幹を支える「DAG」

暗号資産NANOを根幹から支える仕組みが有効非巡回グラフや有向無閉路グラフなどと呼ばれるDirected acyclic graph(DAG)です。日本語ではこともありますが、名前だけではわからないと思うので、簡単に説明します。DAGは簡単に言えば、ブロックチェーンをより進歩させたシステムです。

ブロックチェーンでは、いくつかのトランザクションを1つのブロックにまとめ、それを直前のブロックに接続します。ブロックの前後にはそれぞれ1つずつ別のブロックがあります。ブロックの承認はマイナーがして、マイナーはマイニング報酬を得ます。

これに対してDAGは、トランザクションをブロック化せずに個別のトランザクションのまま接続します。また、1つのトランザクションの前後に複数のトランザクションが接続されることもありえます。トランザクションの承認は、そのトランザクションの直後にトランザクションした人が担当して、報酬は発生しません。

マイニングの寡占化が起きないDAG

ブロックチェーンでは取引者と承認者が別々だったため、取引者が多く、承認者が少ない状況ではどうしても送金詰まりが発生してしまいます。一方、DAGは取引者が承認もするため、原則として送金詰まりが起こりません。承認に参加するには取引をが必要になるため、マイニングの寡占化も起こりません。

また、ブロックチェーンではいくつかのトランザクションを一定時間待ってからブロックに詰めて承認するため、取引に時間がかかることがままありますが、DAGは取引ごとに承認をするのでそのようなことは起こりえません。

NANOの将来性

現時点ではやや厳しいと考えています。DAG自体は有効な仕組みですが、DAGを取り入れている暗号資産は他にもあるからです。その代表的な存在がIOTAです。IOTAは長年暗号資産時価総額ランキングで10位前後に位置しており、25位前後のNANOと比べるとその知名度は高いです。

IOTAはモノのインターネット化(IoT)に最適化された暗号資産であり、NANOとはその理念が違いますが、やはり同じ技術を使用している以上、ライバルになることは間違いありません

NANOが日本に上場する可能性

現時点では日本の暗号資産取引所に上場される見通しは立っていません。バイナンスを始めとする海外の取引所での購入をおすすめします。

NANOが購入できる海外の取引所一覧

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