目次
MTL(Metal/メタル)の概要
通貨名称 | MTL(Metal/メタル) |
---|---|
最大発行数 | 約6660万枚 |
公開日 | 2017年6月 |
公式サイト | https://www.metalpay.com/ |
ホワイトペーパー | https://www.metalpay.com/assets/pdf/whitepaper.pdf |
MTLの特徴や目指しているもの
MTLは、Metalicus社が開発を進めている日常的な支払いに特化した決済プラットフォーム「Metal」上で使われるトークンです。
決済プラットフォームとは?
決済プラットフォームとは、事業者が各種決済手段の導入をサポートをするサービスです。
中小の事業者にとって、多様な支払い手段(クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済等)をすべて受け付けるのは大変なことです。かといって、支払い手段を限定してしまえば、そのぶん商機が縮んでしまいます。決済プラットフォームを使えば、多様な支払い手段を受け入れられるようになり、そのぶん商機が拡大します。
現在の決済プラットフォームの問題点
しかし、これらのサービスを利用する際には、安くない手数料を支払いわなければなりません。売上高が高くなれば高くなるほど手数料の割合は小さくなるため、売上高が少ない中小の事業者ほど相対的な負担は重くなります。
Metalはこのような現状の問題点を解決するために作られた、より安価に、なおかつ簡単に使える決済プラットフォームです。
独自アルゴリズムのPoPPで高い流動性を実現
Metalでは取引を承認するプロセスであるコンセンサスアルゴリズムにProof of Processed Payments (PoPP)を導入しています。Metalのプラットフォーム上で支払いをすると、支払い額に応じた報酬が受け取れるのが大きな特徴であり、公式サイトによれば、支払いに対して最大で5%のMTLが獲得できる仕組みになっています。
仕組み自体はクレジットカードのポイントなどと変わりありませんが、最大5%というのはかなり魅力的な数字です。クレジットカードを使うよりもMetalの方がお得だということが広まっていけば、自然と利用者は増えていくことでしょう。
流動性の高さも見逃せないポイント
また、支払いをするほど多くのMTLが受け取れるという仕組みなので、資産の溜め込みが起こりづらいのも特徴です。資産の溜め込みが起こらないということは、見方を変えれば階層が固定化されないということでもあります。
また、PoPPでは、個人が保有するウォレットの情報を、電話番号、パスポート番号、写真などと結びつけます。つまり、1人が1つのウォレットしか持てないようにするわけです。この仕組みのもとでは個人が報酬を受け取るために複数のウォレットを持つことはできなくなるため、報酬目的で資産の移動を行うようなことはできず、ネットワークは安全に保たれます。
Metalが目指す4つの市場
Metalは「栄養補助食品(サプリメント)」と「大麻」、「アダルト商品」「eスポーツ」という4つの市場をメインターゲットにしています。いずれの市場も潜在的なニーズは大きく、将来の躍進が期待できるものばかりです。
他の決済プラットフォームと何が違う?
日常的な支払いに特化した決済プラットフォームに「TenX」や「Centre」があります。基本的な理念はMetalと似ていますが、Metalには専用のカードの発行が不要という明確な優位点があります。
Metalは電話番号やQRコードだけで利用できるため、非常に楽で便利です。楽さ、使いやすさというのは普及にあたって大きなポイントであり、その点でMetalは非常に優位な立場にあると言えます。
MTLの将来性
MTLの将来性は、判断が難しくなんとも言えません。日常的な支払いという需要がある分野に特化したのはいことかと思いますが、まだその市場にしっかりと食い込めるという確信が持てるほど開発が進んでいないのが現状です。しばらくは様子見でもいかと思います。
MTLが日本に上場する可能性
現時点では日本に上場される見通しはありません。早めに仕込みたいという場合は、バイナンスを始めとする海外の暗号資産取引所の利用をおすすめします。