MAIDの仕組みや開発状況、今後の将来性と購入できるおすすめの取引所

MAIDの概要

通貨名称 MAID(Maidsafecoin)
最大発行数 43億枚
公開日 2014年4月
公式サイト https://maidsafe.net/
ホワイトペーパー

MAIDの特徴や目指しているもの

MAID(Maidsafecoin/メイドセーフコイン)は、個人が持つ未使用のコンピュータリソースを分け合うためのプラットフォーム「MaidSafe」上で使用される仮想通貨です。HDDの容量やCPUの演算能力が余っている人は、それを必要としている人に対して貸し出し、その見返りとしてMAIDを受け取るという仕組みになっています。

世界中に散らばっているコンピュータを接続して、高度なクラウドコンピュータを作るようなこの仕組みは、GoogleやはりFacebookなどの大手中央集権型サービスすら打ち破る可能性を秘めた、壮大なプロジェクトと言えます。

中央集権型サービスの提供の仕組みと問題点

現状、インターネット上の多くのサービスはクライアントサーバシステムという仕組みによって成り立っています。クライアントサーバシステムとは、ネットワークに接続するコンピュータを、情報を使用する「クライアント」と、情報を提供する「サーバ」に明確に分けるシステムです。クライアントはサーバに対して情報を提供するように要求し、サーバがそれに答えます。

例えば、Facebookを例にした場合、利用者(のブラウザ)がクライアント、Facebook Inc(のコンピュータ)がサーバの役割を果たします。Youtubeも、Amazonも、クライアントサーバシステムを採用しています。

クライアントサーバシステムは情報をサーバに集約する中央集権型システムです。このシステムは大事な処理を1箇所でできるため管理が効率的に行えるというメリットがあります。一方で、サーバに対する負荷がかかりやすい、情報が集中するためデータ流出時に深刻化しやすいというデメリットもあります。

情報集出の殆どが内部の人間の意図した、あるいはうっかりによるものであることを考えると、(参考記事:情報漏洩、原因の約80%は内側にアリ)サーバクライアントシステムは隙の大きい仕組みであると言えます。

また、このシステムはサーバの権限が大きく、クライアントがその意向に左右されやすい仕組みでもあります。

一方、これとは対になる概念にP2Pシステムがあります。P2Pシステムは全てのコンピュータが対等な立場で接続され、状況に応じて情報を送ったり、受け取ったりします。それぞれのコンピュータがサーバとクライアント両方の役割を果たすシステムであると言えます。身近なところでは、LINEやDropBoxなどがこの仕組みを採用しています。

P2Pシステムはサーバに負荷が集中することもなく、サーバに過大な権限が与えられることもありません。管理が煩雑というデメリットはありますが、それに見合ったメリットがあることから、今注目を集めています。MaidsafeもこのP2Pのシステムをフルに活用した仕組みであり、それぞれが対等な立場でリソースの貸し借りを行います。

Maidsafeの基本的な仕組み

Maidsafeは、ネットワーク上のコンピュータが、自身の持つリソースを貸し借りするためのプラットフォームです。リソースとは、何かの目的を達成するために必要なパーツ、あるいはそのパーツの持つ能力などのことを指します。具体的な例は以下のとおりです。

  • CPU(あるいはCPUが提供する演算能力)
  • HDD・SSD(あるいはHDDやSSDが提供するデータ保存能力)
  • メモリ(あるいはメモリが提供する処理性能)

それぞれのコンピュータは独自のリソースを保有していますが、それを常にフル稼働させているわけではありません。HDDの容量は1TBだけど、普段は情報を100GBしか使っていない、というようなユーザーは少なくないでしょう。せっかくあるリソースを使い切れていないというのは、もったいない話です。

一方で、個人のコンピュータ以上のリソースを求めるユーザーも少なからず存在します。高度な計算、大容量のデータの保存、アプリケーションの作成、高速処理などには大規模なリソースが必要ですが、そのリソースを個人で揃えるのには膨大な費用がかかります。

Maidsafe上ではリソースを柔軟に貸し借りできるので、上記のような問題は解決します。前者は使っていないリソースを貸し出すことによって金銭的な利益が得られますし、後者は新しいコンピュータを用意することなく安価にリソースを獲得できます。

Maidsafeは安全安心な仕組み

「他人のコンピュータのリソースを使ってデータ保存やアプリの作成を行うなんて危なくないの?」と思われるかもしれませんが、実はこの仕組みは非常に安全です。自己暗号化というシステムが導入されているからです。

この仕組みは簡単に言えば、アップロードされたデータを暗号化したうえで、断片化して複数のコンピュータに保存するというものです。断片化とは、1つのデータをジグソーパズルのように小さな単位に分けることです。

大事なデータは複数のコンピュータに分散させて少しずつ保存するため、1つのコンピュータにまとめて保存するサーバクライアントシステムよりも安全です。断片化されたそれぞれのデータは同じものが多数作られるため、一部のコンピュータがネットワークから切断されても問題は起こりません。

リソースを提供する個々のコンピュータの保有者(他人)が勝手にそのデータを覗き見ることはできません。HDDの中にあるのに見られない、というのはなんとも不思議な感じがしますが、ともかく技術上のぞき見は出来ないのです。

報酬分配システム

MAIDの報酬分配システム(アルゴリズム)はPoR(Proof of Resource)と呼ばれます。これは簡単に言えば、提供したリソースの量に応じて報酬が決まるシステムです。例えば、100GBの容量を提供するよりも、300GBの容量を提供するほうが、報酬は多くなります。実際にそのリソースが使われたかどうかは影響しません。

開発状況

MaidSafeの開発はアルファ1~4の4段階に分けられており、現在は2の開発中です。4が完成すると本格的なシステム稼動が始まります。システム稼働後は、現在使われているMAIDに変わって、Safecoinという別のコインが使われるようになります。MAIDとSafecoinは同額で交換が可能なので、MAIDを持つことにも十分な意味があります。

類似プロジェクトとの相違点

「余ったリソースを貸し借りするプラットフォームを作成する」というプロジェクトはMaidsafe以外にもたくさんありますが、その方向性はそれぞれ微妙に異なっています。具体的な違いをわかりやすく表にまとめてみました。

名称 特徴
Maidsafe データ保存、演算能力、帯域幅など、複数のリソースを共有する
Golem 演算能力を共有する
Siacoin データ保存を共有する
StorjX データ保存を共有する

筆者が考えるMAIDの今後の将来性

現時点では、一定の将来性はあるかと思います。様々なリソースを共有できるというのはやはり便利ですし、共有できるリソースの種類が多いということで差別化も出来ています。ただし、アルファ4完了までにはまだかなりの時間がかかる見通しです。値上がりまでにはまだだいぶ時間がかかるかもしれません。

MAIDが日本に上場する可能性

現時点では、日本の仮想通貨取引所に上場される見通しは立っていません。すでに複数の海外取引所に開発されていますので、購入したい方はそちらを利用しましょう。

MAIDが購入できる海外の取引所一覧

  • HitBTC
  • Poloniex
  • Cryptopia
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