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LEND(ETHLend/イーサレンド)の概要
通貨名称 | LEND(ETHLend/イーサレンド) |
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最大発行数 | 2017年12月 |
公開日 | 10億枚 |
公式サイト | https://ethlend.io/ |
ホワイトペーパー | https://github.com/ETHLend/Documentation/blob/master/ETHLendWhitePaper.md |
LENDの特徴や目指しているもの
LENDは、イーサリアム(ETH)のブロックチェーンを用いた、世界中の個人や法人と自由にお金が貸し借りできるプログラムです。ETHLendがプラットフォーム名で、そこで使用されるトークンがLENDです。
現代の金融システムの課題
かつてと比べてかなり洗練されてきた現代の金融システムですが、それでも解決できていない課題は少なくありません。
お金の貸し借りに時間がかかりすぎる
金融機関は、融資を申し込んできた顧客の返済能力、職業、年収などを元に融資の可否を決定します。基本的に判断はスコアリングシステムという自動審査システムに基づいているので、個人の住宅ローン程度の金額なら審査は比較的迅速に完了します。しかし、融資額が大きくなると審査に時間がかかる傾向があります。
金利の高さ
金融は貸し手と借り手の間に銀行などの金融機関が入る「間接金融」と、貸し手と借り手が直接契約する「直接金融」に分けられます。
大きなメリットが期待できることから、世界的に直接金融への移行が進んでいますが、直接金融には貸し倒れなどのリスクがあるため、借り手から見ると金利が高止まりするのは大きなデメリットです。
貸し手の寡占化
3つ目の課題は貸し手の寡占です。現代の金融システムの下では貸し手になることは極めて難しく、貸し手の寡占化が進み、貸し借りで得られる莫大な利益も一部の金融機関が独占しています。
このように便利でありながら課題が多い現代の金融システムを、根本から改善する可能性を秘めているのが、ETHLendというプラットフォームなのです。
誰でも直接金融を可能にする「ETHLend」
ETHLendは、イーサリアムのスマートコントラクトを活用することで、誰でも安全・確実に融資できるプラットフォームです。
借り手は希望する借り入れ条件を提示した上で手数料としてイーサリアムやLENDなどを支払い、貸し手が現れるのを待ちます。貸し手は複数の借り手が提示した条件を見比べ、最も貸したいと思える人に対して貸し出します。契約が履行されると貸し手は元本と予め設定した金利に基づく利息を受け取り、契約が履行されなければ、予め設定した担保を受け取れます。
契約はすべてブロックチェーンに記録されるため、契約した・していないで揉めることはありませんし、両者の合意さえあればどんなに高い金額でもすぐに貸し借りできます。直接金融なので金利も安く設定できます。このプロジェクトが成功すれば、間接金融を主とする銀行が苦境に立たされるのは間違いないでしょう。
LENDでさらにお得に利用できる
ETHLendのプラットフォーム内ではイーサリアムを用いた手数料の支払いもできますが、LENDの使用が推奨されています。
現時点では目立った優遇はありませんが、将来的には50%のディスカウントが予定されています。借り手にとって手数料は低いに越したことはないので、LENDの需要は今後増えることが予想できます。
LENDの将来性
LENDは将来有望であると考えています。プロジェクト自体の優秀さもそうですが、何よりきちんと実際の貸出がすでに実施されているのは大きなアドバンテージです。
今後のロードマップでは借り手の評価システム、本人認証、貸出リスクの自動判断機能などが搭載される予定で、これが実現すれば、個人が銀行並みの正確なリスク判断をできるようになることでしょう。
一方で似たようなプラットフォーム・プロジェクトは数多く存在しており、それらとの差別化が今後の課題となりそうです。
LENDが日本に上場する可能性
現時点では、日本の暗号資産取引所に上場される見通しは立っていません。仮にされるとしてもかなりあとのことになるかと思いますので、早めに仕入れたい場合はバイナンスなどの海外の取引所を利用しましょう。