KCSの特徴や将来性、KCSが購入できるおすすめの取引所

KCSの仕組みと今後の将来性を徹底調査

KCS(KuCoinShares/クーコインシェアーズ)の概要

通貨名称 KCS(KuCoinShares/クーコインシェアーズ)
最大発行数 2億万枚
公開日 2017年9月
公式サイト https://www.kucoin.com/
ホワイトペーパー

KCSの特徴や目指しているもの

KCSは、暗号資産取引所のKuCoinが発行している暗号資産です。保有するだけで利息が発生するだけではなく、取引手数料が安くなるなど、KuCoinユーザーにとってのメリットが多いトークンです。

KCSの仕組み

Kucoinの取引手数料はもともと0.1%と低めに設定されていますが、KCSを一定量以上保有して、専用ウォレットに入れると、更に手数料を安くすることができます。1000KCSごとに0.01%ずつ手数料が下がり、3000KCS以上の保有で最安の0.07%になります。

2019年1月6日時点の価格はおおむね1KCS=65円なので、3000KCSの保有には約20万円が必要ということになります。もともと取引手数料はかなり安いため、そこまで大きなメリットとは言えないかもしれませんが、それでもやはり取引手数料が安くなることは魅力と言えます。

持っているだけで配当がもらえる

KuCoinでは取引ごとに規定の取引手数料が発生しますが、その総額の50%がKCSユーザーに配分されます。配分比率はKSC保有量に比例して増えるので、KSCを持っているほど、多くの報酬がもらえるわけです。

暗号資産の人気投票のチケットにもなる

Kucoinでは新規上場する暗号資産を人気投票で決定するイベントを不定期に開催していますが、KSCはこの人気投票のチケットにもなります。すでに候補に入っている暗号資産に投票するだけでなく、KuCoinに向けて「この通貨を上場させてほしい」とリクエストを送信することも可能です。

2018年4月に締め切られた人気投票では、ビットコインとイーサリアムをいいところどりした暗号資産「eBitcoin」が1位を獲得し、約1ヶ月後に上場されました。

人気投票には1人で複数票を投じられますので、どうしても上場してほしい暗号資産があるときはまとめて投票すると良いかもしれません。

KCS保有量が一定を超えると特典がもらえる

KCSの保有量が一定量を超えると、1対1の投資サービスや顧客サービスのファストパスといった特別なサービスを受けられるようになります。具体的にどれくらい保有するとどのようなサービスが受けられるのかについてはホワイトペーパーでも明らかにされていませんが、大口利用者にとって嬉しいサービスであることは間違いありません。

KCS価格を上昇させるシステムがある

KCSの発行量は全部で2億枚ですが、そのうち1億枚は運営が保有していて、残る1億枚が市場で取引されています。運営が持つ1億枚の配分はファウンダーが7000万枚、投資家が3000万枚であり、前者は4年間、後者は2年間の「売ってはいけない、売れない期間」ロックアップ期間があります。

また、KCSは4半期ごとにKCSのバーン(Burn)を実施しています。Burnとは直訳すれば「燃焼」ですが、暗号資産の世界においては「その暗号資産を専用のアドレスに送金することによって、二度と使えなくなるようにすること」を指します。バーンを行うと流通量が減るのでその分単価が上がりやすくなります。

KuCoinは4半期ごとに取引所の利益の10%をバーンに当てます。KuCoin取引所内で自らトークンを買い戻し、それを専用のアドレスに送金しています。

アフィリエイト報酬にもKCSが設定されている

KuCoinはユーザー数を増やすために、アフィリエイトシステムを採用しています。例えばAがBに取引所を紹介し、Bが取引所を利用した場合、AはBの取引手数料の20%を得られます。

その後BがCに取引所を紹介してCが取引所を利用した場合、BはCの取引手数料の20%、Aは12%を得られます。Aを親、Bを子、Cを孫…と見立てると、親は

  • 子が取引した場合は取引手数料の20%
  • 孫が取引した場合は取引手数料の12%
  • ひ孫が取引した場合は取引手数料の8%

を得ることになります。上流にいる人ほど多くの報酬を受け取れるシステムであるため、今から入ってもそうそう報酬は望めませんが……

将来は分散型取引所(DEX)でも使えるようになる予定

KuCoinは現在、分散型取引所(DEX)の構築を目指しており、その取引所の通貨としてKCSを採用する予定です。

分散型取引所とは、運営する主体が存在しない取引所です。それに対して、Kucoinを含めた運営主体が存在する従来の取引所を中央集権型取引所といいます。

中央集権型取引所は流動性が高く、サポートもある一方で、ハッキングや運営の不透明性と言ったデメリットも無視できません。分散型取引所はそうした問題点を解決するために作られたもので、すでにいくつかの分散型取引所が稼働を始めています。あくまでもKucoinは開発のみを行い、運営には携わりません。

仮に安全性の高い分散型取引所でKuCoinが使われるようになれば、その価値は計り知れないものになるでしょう。

KCSの将来性

現時点では、一定の将来性は期待できると考えています。KuCoin自体はまずまず人気の取引所ですし、トークンの仕組み自体も良くできています。ただ、BNBやHTなど似たような性能の取引所トークンは多く、これらとの競争にどう勝つかが今後の課題と言えそうです。

KCSが日本に上場する可能性

現時点では、日本の暗号資産取引所に上場される見通しは立っていません。すでに複数の海外取引所に上場されていますので、気になる方はそちらを利用するといいでしょう。

KCSが購入できる海外の取引所一覧

2 0

この記事の共有はここから