KuCoinが発行するKCSは持っているだけで配当がもらえる?KCSの仕組みと今後の将来性を徹底調査

KCSの仕組みと今後の将来性を徹底調査

KCSの概要

通貨名称 KCS(KuCoin Shares)
最大発行数 2億万枚
公開日 2017年9月
公式サイト https://www.kucoin.com/#/?r=1hvRb
ホワイトペーパー https://assets.kucoin.com/kucoin_whitepaper_en.pdf

KCSの特徴や目指しているもの

KCS(KuCoin Shares/クーコインシェアーズ)は香港の大手仮想通貨取引所であるKuCoinが発行しているオリジナルトークンです。位置づけとしてはバイナンスのBNB(Binance Coin)、HuobiのHT、あるいはZaifのZAIFに相当します。
持っているだけで配当が付き、取引手数料が安くなるなど、KuCoinユーザーにとってのメリットが多いトークンです。

KuCoinってどんな取引所?

KuCoinは香港に本社を置く大手仮想通貨取引所です。2017年9月に設立されたばかりの、比較的歴史の浅い取引所ではありますが、順調にユーザー数を増やしています。取扱通貨数は約100種類と国内の取引所よりも遥かに多いです。

上場にあたってはKucoinの運営もとである金融会社(アリババグループ系列)の技術者による審査が行われます。つまり、ここに上場されている仮想通貨は、どれもその審査を乗り越えた(技術的に有用と認められた)ものばかりということです。

取引手数料は購入額の0.1%と業界最安レベルで、アフィリエイトやプレゼント企画などのユーザーの獲得にも余念がありません。最近は他の仮想通貨取引所にやや押され気味ではありますが、それでもCoinmarketCapの24時間取引高ランキングでは80位前後を維持しており(BitbankやBitflyerよりは下だがZaifよりは上)、その人気は根強いです。KSCはそんなKucoinが独自に発行したトークンであり、KuCoinでの使用に特化した作りになっています。

KSCは持っているだけで配当がもらえる

KSCには配当システムがあります。これは簡単に言えば、銀行預金や国債のように、保有しているだけで保有額に応じて報酬がもらえるシステムです。KuCoinでは毎日取引が行われ、その結果取引手数料が支払われていますが、その総額の50%がKCSユーザーに配分されます。配分の比率はKSC保有量に比例します。たくさんKSCを持っているほど、多くの報酬がもらえるわけです。

KucoinShares(https://kucoinshares.com/)というサイトで現在のKCSの保有量から毎年の報酬を計算できます。このサイトによれば、仮に3000KCSを保有した場合、1年あたりの報酬は138.5KCS、年利に直すと4.62%のことです。銀行預金と比べるとかなり高い数字ですね(もちろん、KCS自体が値動きすることもありますが……)。

KCSを使うと取引手数料が安くなる

Kucoinの取引手数料はもともと0.1%とかなり低めに設定されていますが、KCSを一定量以上保有し、それを専用のウォレットに入れると、更に手数料を安くすることができます。1000KCSごとに0.01%ずつ手数料が下がり、3000KCS以上保有すると最安の0.07%になります。

2019年1月6日時点での価格は概ね1KCS=65円ですので、3000KCSの保有には約20万円が必要ということになります。もともと取引手数料はかなり安いため、そこまで大きなメリットとは言えないかもしれませんが、それでもやはり取引手数料が安くなることは嬉しいですよね。

KSCは仮想通貨の人気投票のチケットにも使える

Kucoin上では新たに上場させる通貨を人気投票で決定するイベントが時々開催されています。KSCはこの人気投票のチケットにも使用できます。すでに候補に入っている仮想通貨に投票するだけでなく、KuCoinに向けて「この通貨を上場させてほしい」とリクエストを送信することも可能です。

2018年4月に締め切られた人気投票では、ビットコインとイーサリアムをいいところどりした仮想通貨「eBitcoin」が1位を獲得し、約1ヶ月後に上場されました。

人気投票には1人で複数票を投じられますので、どうしても上場してほしい仮想通貨があるときはまとめて投票すると良いかもしれません……それでも無駄打ちに終わることはあるかと思いますが。

KCS保有量が一定を超えると特典がもらえる

KCSの保有量がある量を超えると、1対1の投資サービス、顧客サービスのファストパスなどの特別なサービスを受けられるようになります。具体的にどれくらい保有するとどのようなサービスが受けられるのかについてはホワイトペーパーでも明らかにされていませんが、大口利用者にとって嬉しいサービスであることは間違いありません。

KCS価格を上昇させるシステムがある

KCSの発行量は全部で2億枚ですが、そのうち1億枚は運営が保有しています。残りの1億枚は市場で取引されています。運営が持つ1億枚の配分はファウンダーが7000万枚、投資家が3000万枚であり、前者は4年間、後者は2年間のロックアップ期間があります。

ロックアップ期間とは簡単に言えば「売ってはいけない、売れない期間」のことです。この期間を長めに定め、なおかつずらすことによって、市場に一度に大量のトークンが出回ることを防いでいます。

また、KCSは4半期ごとにKCSのバーン(Burn)を行っています。Burnとは直訳すれば「燃焼」ですが、仮想通貨の世界においては「その仮想通貨を専用のアドレスに送金することによって、二度と使えなくなるようにすること」を指します。バーンを行うと流通量が減るのでその分単価が上がりやすくなります。

KuCoinは4半期ごとに取引所の利益の10%をバーンに当てます。KuCoin取引所内で自らトークンを買い戻し、それを専用のアドレスに送金しています。

アフィリエイトシステムでもKCSがもらえる

KuCoinはユーザー数を増やすために、アフィリエイトシステムを採用しています。例えばAがBに取引所を紹介し、Bが取引所を利用した場合、AはBの取引手数料の20%を得られます。

その後BがCに取引所を紹介してCが取引所を利用した場合、BはCの取引手数料の20%、Aは12%を得られます。Aを親、Bを子、Cを孫…と見立てた場合、親は

  • 子が取引した場合は取引手数料の20%
  • 孫が取引した場合は取引手数料の12%
  • ひ孫が取引した場合は取引手数料の8%

を得ることになります。上流にいる人ほど多くの報酬を受け取れるシステムであるため、今から入ってもそうそう報酬は望めませんが……

将来は分散型取引所(DEX)でも使えるようになる予定

KuCoinは現在、分散型取引所(DEX)の構築を目指しており、その取引所の通貨としてKCSを採用する予定です。

分散型取引所とは、運営する主体が存在しない取引所です。それに対して、Kucoinを含めた運営主体が存在する従来の取引所を中央集権型取引所といいます。

中央集権型取引所は流動性が高く、サポートもある一方で、ハッキングや運営の不透明性と言ったデメリットも無視できません。分散型取引所はそうした問題点を解決するために作られたもので、すでにいくつかの分散型取引所が稼働を始めています。あくまでもKucoinは開発のみを行い、運営には携わりません。

仮に安全性の高い分散型取引所でKuCoinが使われるようになれば、その価値は計り知れないものになるでしょう。

筆者が考えるKCSの今後の将来性

現時点では将来性はある方だと思います。KuCoin自体はまずまず人気の高い取引所ですし、トークンの仕組み自体も良くできています。ただ、似たような性能の取引所トークンは多く(例えばBNBやHTなど)、これらとの競争にどう勝つかが今後の課題と言えそうです。

また、KuCoinは中国の仮想通貨取引所であるため、今後何らかの規制を受けるリスクは無視できません。

KCSが日本に上場する可能性

現時点では、日本の仮想通貨取引所に上場される見通しは立っていません。すでに複数の海外取引所に上場されていますので、気になる方はそちらを利用するといいでしょう。

KCSが購入できる海外の取引所一覧

  • KuCoin
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