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GUN(Guncoin/ガンコイン)の概要
通貨名称 | GUN(Guncoin/ガンコイン) |
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最大発行数 | 5億枚 |
公開日 | 2014年5月 |
公式サイト | https://guncoin.info/ |
ホワイトペーパー | – |
GUNの特徴や目指しているもの
GUNは、銃器関連商品の売買時の決済手段として使われることで、銃火器取引の透明性向上を目的としている暗号資産です。
GUNの仕組み
GUNではコンセンサスアルゴリズムに次世代のProof of Work(PoW)であるNeoScryptの採用と攻撃回避システム「ACP」の導入により、PoW通貨の脅威である51%攻撃を効果的に防ぐことが期待できます。
NeoScryptでマイニングの寡占を抑止
NeoScryptは、従来のScryptに変わる次世代のPoW(Proof of Work)アルゴリズムです。PoWとは簡単に言えば、ブロックの生成(取引台帳への記帳)及び報酬受取の権利を、計算競争で決める仕組みのことです。
ネットワーク上のコンピュータ(ノード)は一斉に計算をはじめて、最も早く解いた者にブロックの生成、報酬受取の権利が与えられます。この行為をマイニング、それを行う人をマイナーといいます。
また、NeoScryptには特定の目的に特化した集積回路(ASIC)でマイニングできないASIC耐性を備えています。ASIC耐性のない暗号資産は高額なASICが用意できない個人や弱小マイニンググループが参入しにくくなり、結果として寡占化が進みがちです。GUNはASICマイニングできるため寡占化が起こりづらく、高度な分散化を実現できます。
ACPで51%攻撃を抑止
ACPは、暗号資産Peercoinで初めて導入された技術であり、51%攻撃を防止するための仕組みです。
51%攻撃とは、マイニングの計算能力の過半数を特定のマイニンググループが保持したときに発生すると考えられているブロックチェーンに対する攻撃です。詳細は割愛しますが、計算能力の過半数を保持したマイニンググループは、正当な取引が承認されるのを防いだり、自分の取引を取り消したり(=二重支払い)できます。
ACPはブロックチェーンの履歴保護により、51%攻撃を効率的に防ぎます。もともとASIC耐性があるためマイニングの寡占が起こりづらいGUNですが、ACPでそれをより盤石にしています。
難易度調整アルゴリズムのeHRC
eHRCは、GUNで調整されている難易度調整アルゴリズムです。難易度調整アルゴリズムとは、暗号資産のマイニングの難易度を自動的に調整する仕組みです。
難易度調整はビットコインを筆頭に多くの暗号資産で採用されている仕組みですが、eHRCはGUNのマイナーをより効率的に保護できる点で優れています。マイナーの保護はマイニングの安定性を高めて、より多くのマイナーの参加を促します。
ブロックチェーンの各ブロックは複雑な計算を解くことによって生成される一方、その計算をするコンピュータの性能は年々上がっていきます。つまり、何もしないとブロックが生成されるスピードはどんどん上がっていく、ということになります。ブロックは一定時間ごとに生成されることが望ましいため、これを放置するのはよくありません。そこで導入されるのが難易度調整です。
ブロックの生成スピードが早くなれば、計算難易度を難しくしてブロック生成スピードを遅らせて、ブロック生成スピードが遅くなっていれば計算難易度を引き下げてブロック生成スピードを早くします。これを繰り返すことによって、ブロック生成スピードを一定に保ちます。
GUNの将来性
GUNの将来性は、現時点では多少の期待を持っています。市場が限定的であるため、大きな値上がりは期待できませんが、銃取引を念頭に置く暗号資産は極めて限られているので、ある程度の需要は見込めると考えられます。
ロードマップも完備されていて、Twitterアカウントもそれなりに稼働していることから(フォロワー数は1000人程度)、少なくとも現時点で開発が放棄されている、ということはないでしょう。あとはさらなる販路拡大に期待したいところです。
GUNが日本に上場する可能性
現状では、日本の暗号資産取引所に上場する見通しは立っていません。すでに海外の取引所に上場していますので、気になる方はそちらを通じて買うといいでしょう。