GNT(Golem/ゴーレム)の概要
通貨名称 | GNT(Golem/ゴーレム) |
---|---|
最大発行数 | 10億枚 |
公開日 | 2016年11月 |
公式サイト | https://golem.network/ |
ホワイトペーパー | https://golem.network/crowdfunding/Golemwhitepaper.pdf |
GNTの特徴や目指しているもの
GNT(Golem/ゴーレム)は、P2Pネットワークでコンピュータを相互接続して、余分な計算能力を貸し借りすることを目指すプラットフォーム「Golem」で流通するトークンです。
個人のコンピュータでも比較的安価にスーパーコンピュータ並の計算能力を実現できることから、注目されています。
Golemの仕組み
Golemが目指すのは、使われていない資産やリソースなどをユーザー同士で直接融通しあうシェアリングエコノミーの計算能力版です。計算能力のシェアリングエコノミーはすでにGoogleやAmazonなどの大企業が行っていますが、Golemではこれが個人レベルでできるようになります。
Golemではユーザーは「プロバイダ」と「リクエスター」に分類されます。プロバイダは余っている計算能力を貸し出し、その見返りとして報酬を受け取る人であり、リクエスターはその計算能力を借り受けて、見返りとして報酬を支払う人です。この報酬のやり取りにはGNTを利用します。
貸借する計算能力が大きいほど支払われるGNTも大きくなるため、より多くの計算能力を余らせているプロバイダほど多額の報酬を得られます。リクエスターはスーパーコンピュータ並みの計算能力を借りることもできますし、ちょっとだけ計算能力を借りて重いパソコンを早く動かすこともできます。
マッチングと評価システム
リクエスターはGolem上で「計算能力を借りたい」というリクエストを出し、それを受けたGolemは求めている計算能力の量、価格などのリクエスト内容をもとに、最適なプロバイダを紹介します。マッチングが成立すると計算用ファイルがプロバイダに送信され、リクエスター側に計算結果が返されます。確認プロセスに結果が合格すれば、プロバイダは報酬を受け取ります。
一連の流れで不正行為が明らかにユーザーには悪い評価がされ、次回以降のマッチングで不利益を被ることになります。不正行為を行う事によるデメリットが大きいため、ユーザーは安心して取引相手を探せます。
GNTの将来性
将来有望だとは思いますが、一方で浸透するまで相当時間がかかるプロジェクトにも思えます。開発状況で具体的な年月が指定されていないのも難点です。Golemは基本的にネットワーク参加者が増えれば増えるほどより有効に働くシステムであるため、まずはユーザー増加に期待したいところです。
計算能力を貸し出すクラウドコンピューティング市場自体は2015年時点で931億ドル(約10兆円、IHS Technology調査)と大きく、今後も成長が見込めるため、市場の一部でも吸い取れれば、GNTの価格も上昇するでしょう。
GNTが日本に上場する可能性
現時点では日本の暗号資産取引所に上場される見通しは立っていません。すでに複数の海外の取引所に上場されていますので、気になる方はそちらで買いましょう。