EMC2とは?特徴や将来性、購入できるおすすめ取引所を徹底解説

EMC2とは?特徴・将来性・おすすめ取引所を解説

EMC2の概要

通貨名称 EMC2(Einsteinium)
最大発行数 2億4500万枚
公開日 2014年3月
公式サイト https://www.emc2.foundation/
ホワイトペーパー

EMC2の特徴や目指しているもの

EMC2(Einsteinium/アインシュタイニウム)は、科学研究の安定的な資金調達のために作られた仮想通貨です。公的非営利団体のアインシュタイニウム財団が運営する仮想通貨であり、マイニング報酬の2.5%が科学研究の寄付(財団のマーケティング費用含む)に当てられるのが大きな特徴です。

ユーザーはEMC2を使うだけで科学研究に少しだけ貢献でき、それによる満足感を得られます。

科学研究にはお金がかかる

人口増加に伴う食糧問題や環境汚染など、人類には解決しなければならない課題が多数存在します。これらの課題を解決し、人類が今後も安定的・永続的に繁栄するためには、さらなる科学の発展が必要不可欠です。そして、科学を発展させるためには継続的な研究が必要であり、研究には多額の費用が必要です。研究資金をどのように調達するかは、研究者にとっては研究そのものと同じくらい重要な問題です。

研究資金の調達方法は国によっても異なりますが、日本の場合は研究助成金や共同研究を通じて資金を集めるのが一般的です。

研究助成金とは、科研費や自治体、省庁などの公的機関、及び民間財団などが支給する助成金のことです。民間ではトヨタ財団や武田科学振興財団などが有名です。最もポピュラーな方法ですが、一方で研究対象となる分野やテーマに制限がかかりがちです。

共同研究は大学などの学術機関が民間(産業界)から研究者と研究費用を受け入れて研究を行うというもので、テーマが絞られづらい反面、研究者がいかに民間の興味を惹くかについて考えなければならないというデメリットもあります。

また、最近はクラウドファウンディングによる資金調達も増えてきています。クラウドファウンディングとは、インターネットを通じて不特定多数の人々から投資・融資を募る手法です。例えば2014年に誕生した日本の学術系クラウドファンディングサイト「academist(アカデミスト)」では、多数の研究に対する投資・融資の呼びかけが行われています。

クラウドファウンディングは研究助成金や共同研究と比べて柔軟性が高いですが、投資家の興味をどう惹くかについて考えなければなりません。どの方法を選ぶにせよ、他者の興味を引くことが必要不可欠になっているわけです。

EMC2はそのような面倒な作業をなくす、半自動的に研究資金を集めるためのプロジェクトです。

EMC2 の基本的な仕組み

EMC2は、科学研究費の安定的な資金調達を行うために開発された仮想通貨です。基本的な仕組みはビットコインのそれに似ていますが、EMC2はマイニング報酬の2.5%が自動的に科学研究への寄付に当てられるという特徴があります。その内訳は科学プロジェクトが2.0%、アインシュタニウム財団のマーケティングが0.5%となっています。一般的なEMC2のユーザーは、それを用いて決済するだけで、自動的に科学研究に貢献できます。

寄付で集められた資金の使い道は誰でも閲覧可能なブロックチェーン上に記録されるため、使い込みなどを心配する必要はありません。通常、寄付を行う際にはその団体が信頼できるものなのかを確認する必要がありますが、EMC2はブロックチェーンを導入することによってその手間を省いています。

EMC2は流動性確保のためPoWを採用している

EMC2は、コンセンサスアルゴリズムにPoW(Proof of Work)を採用しています。コンセンサスアルゴリズムとは、分散型ブロックチェーンに誰が記帳するか(誰がブロックを生成するか)についてまとめたルールです。

分散型ブロックチェーンには管理者がいないため、それに変わる誰かが記帳をしなければなりません。その記帳する人の選び方をまとめたルールブックがコンセンサスアルゴリズムです。

PoWは計算競争に勝利したコンピュータに対して記帳する(ブロックを生成する)権利と、その見返りとして報酬を受け取る権利を与えるというルールです。ネットワーク上のコンピュータは一斉に計算を開始し、それを最も早く解いたコンピュータのみが前述の権利を受け取れます。このような作業をマイニング、それを行う人をマイナーといいます。

この仕組みはハッキングに対して強く、コインの流動性が高まる半面、高額なコンピュータを使って計算を行うため電力消費量が多くなる、マイニングが寡占化されやすくなると行ったデメリットもあります。

PoWの次にメジャーなコンセンサスアルゴリズムがPoS(Proof of Stake)です。こちらは計算競争ではなく、コインの保有量に応じてマイナーを抽選で決めます。コインの保有量が多い人は高い確率でマイナーに選ばれ、少ない人は低い確率でマイナーに選ばれます。

PoSは高性能なコンピュータも莫大な電力も必要としないため、マイニングの寡占化が起こりづらいというメリットがあります。一方でコインの保有量が多くなるほどマイニングで有利になるため、コインを使う動機がなくなり、その結果流動性が下がるという欠点もあります。

どちらも一長一短な仕組みですが、EMC2はPoWを採用しています。PoWのほうがコインの流動性を高めることができ、その結果より多くの取引が行われ、寄付額も増えるためと思われます。

Wormholeについて

EMC2にはかつて、Wormholeというイベントがありました。Wormholeとはもともとは宇宙のブラックホールとホワイトホールをつなぐ仮想的なトンネルを指す単語ですが、EMC2上では特殊なブロックを生成する仕組みのことを指します。

具体的には、1EPOCHS(3万6000ブロックを1つにまとめた単位)の最後の180ブロックのどれかのマイニング報酬を大幅に増やす仕組みです。マイナーにとってはたまに当たる宝くじのようなものですね。

マイナーには嬉しいこの仕組みでしたが、2017年12月にこの仕組はなくなってしまいました。また、この仕組の消失に伴い、マイニング報酬を大幅に増やすことがなくなったため、最大発行枚数も3億枚から5500万枚減少して2億4500万枚となりました。

マイナーにとっては残念なWormholeの消失ですが、一般ユーザーにとっては発行枚数の低下によってEMC2の価格が上がるいいイベントになりました。

Poloniexで凍結された過去あり

EMC2は過去にPoloniexで凍結された過去があります。Poloniexは米国の大手仮想通貨取引所です。2017年7月に突然取引できなくなるという現象が発生し、大きく値を下げてしまいました。

なぜこのような現象が起きたのかは明確にはなっていませんが、おそらくは51%攻撃があったのではないかと思われます。

51%攻撃は、特定のマイニンググループが51%以上の計算能力を保有したときに発生する可能性が高まる、不正な取引の承認、もしくは正当な取引の否認のことです。

51%攻撃はPoWを採用している通貨に共通のリスクです。特にマイナーが少ない知名度の低い仮想通貨は計算能力の寡占も用意であるため、そのリスクが高いです。凍結はその後解除されましたが、単価は約3分の1にまで下がってしまいました。

その後Segwit(取引のサイズを圧縮してブロックの容量に余裕をもたせる技術)が導入されるという発表もあって価格は間もなく回復しましたが、PoW通貨である以上今後同様の事態が再び発生する可能性はあります。

ただし、その可能性が高いか低いかと聞かれれば低いでしょう。51%攻撃が行われた通貨は信頼が低下し価格も下がるため、攻撃者にとっても旨味が少ないからです。苦労して不正を行って得た仮想通貨の価格が暴落してしまっては元も子もないですからね。

盛んな公式による報告・更新

EMC2は、時価総額が低めのアルトコインの中では、かなり積極的に情報公開を行っています。公式Websiteではロードマップ(今後の大まかな予定をまとめたもの)もしっかりとまとめられていますし、Twitterも頻繁に更新されています。今後はウェブウォレットやモバイルウォレット、APIの開発や投票機能などが搭載される予定です。

将来はクレジットカードやデビットカードで使えるようになる?

ロードマップでは、今後EMC2専用のクレジットカードやデビットカードの発行が予定されています。もしこれらのカードが発行され、実際に使われるようになれば、EMC2の利用量、流動性も大幅に向上し、その結果寄付額も増えるものと思われます。

筆者が考えるEMC2の今後の将来性

現時点ではそれなりに将来有望であると考えています。科学研究費の確保のためのプロジェクトというのはかなり個性的ですし、科学研究に貢献できるという気持ちを味わえるのは大きな差別化点です。将来的にクレジットカードやデビットカードが流通するようになれば、更にその価値は高まります。

EMC2が日本に上場する可能性

現時点では日本の仮想通貨取引所に上場される見通しは立っていません。すでに複数の仮想通貨取引所に上場されていますので、気になる方はそちらを利用するといいでしょう。

EMC2が購入できる海外の取引所一覧

  • Upbit
  • Poloniex
  • Trade Satoshi
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