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EDO(Eidoo/エイドゥ)の概要
通貨名称 | EDO(Eidoo/エイドゥ) |
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最大発行数 | 約9000万枚 |
公開日 | 2017年10月2日 |
公式サイト | https://EDO.io/ |
ホワイトペーパー | https://global-uploads.webflow.com/5cab6c6cf8e012ffeee8772f/5cb7196ee13945293948843b_EDO_Technology_White_Paper_v_0_2_Draft_EN.pdf |
EDOの特徴や目指しているもの
EDOはイーサリアムのブロックチェーン上で作られた、ブロックチェーンと人間の隔たりを無くす、仮想通貨を簡単に保管・取引・使用できるプラットフォーム「EDO」で使われるトークンです。
現状何かと扱いが難しく、取引や保管に手間が掛かる仮想通貨をより身近にするためのプラットフォームであり、イーサリアムやERC20トークンはもちろん、それ以外の仮想通貨とも密接な関係を持っています。iOSおよびAndroid対応のアプリはすでにリリースされており、全世界で15万回以上ダウンロードされています。
現状、保管できるのはイーサリアム及びERC20トークンのみですが、将来はビットコイン(BTC)やライトコイン(LTC)、Zcash(ZEC)などにも対応する予定です。ICOのプラットフォームも搭載されており、ユーザーは簡単に有力な案件に投資できます。その他分散型取引所機能も搭載される予定で、実現すれば取引にかかる手間や、ハッキングなどのリスクを大幅に軽減できます。
EDOの主な機能
EDOは非常に多機能なプラットフォームですが、主な機能は以下の3つです。
- ウォレット機能
- ICO参加機能
- 分散型取引所機能(将来搭載予定)
仮想通貨の保管(ウォレット)機能
ウォレットとは仮想通貨を保管するための、電子的な財布です。仮想通貨を安全に保管する上で必要不可欠となるのが、セキュリティ性と利便性を両立したウォレットです。
インターネットに常時接続されたホットウォレットは、いつでも自由に資金移動ができる利便性の高さが魅力ですが、たびたび大規模な盗難・流出が報じられるなど、その分安全性に難があります。インターネットから切り離されたコールドウォレットは、安全性は高いもののその分利便性が低く、取引に手間がかかるという難点があります。
また、どちらのウォレットも通貨ごとに異なるアドレスを使用するため、管理に手間がかかるのも難点です。EDOはこのような既存のウォレットの問題点の多くを解決しています。
EDOの最大の特徴は、すべての仮想通貨を1つのアドレスで扱えるところです。アプリの方で自動的に入ってきた仮想通貨の種類を判断してくれるため、複数のアドレスを管理する必要は全くなくなります。
対応通貨は2018年3月時点ではイーサリアム及びTRONやOmiseGO,EOSなどERC20トークンのみですが、将来的にはビットコイン(BTC)やライトコイン(LTC)、Zcash(ZEC)などにも対応予定です。スマートフォンアプリなので、普段はインターネットへの接続を切り離しておけばハッキングの危険はありませんし、取引するときは簡単に接続できるのも大きな特徴です。
ICO参加機能
ICOとは、トークンを発行して資金を集める手法です。資金集めをしたい企業は独自のトークンを発行し、投資家にそれを販売します。投資家は将来の値上がりを期待してトークンを購入し、企業は集めた資金を元にプロジェクトを実行します。
プロジェクトが順調に進行して成長すればトークンの価値は上昇するため、投資家は大きな利益を得られる、という仕組みになっています。株式におけるICOと似ていますが、ICOと異なり実施のハードルが低いため、体力がない中小企業や新規プロジェクトの相性が良好です。
一方で、ICOには詐欺的な案件、例えば資金だけ集めてその後の開発は殆ど行わないようなものも少なくありません。Zaifを運営するテックビューロ株式会社はCOMSAというICOプラットフォームを提供していますが、EDOのICOはその仕組みに似ています。企業はICOエンジンというプラットフォームを通じて、ICOが実施できます。
プラットフォームを利用する際にはEDOトークンが必要で、また、支払われたトークンのうち50%はバーンされます。バーンとはBurn,すなわち燃焼のことで、実質的にトークンを使用不可能にすることによって、流通量を減らすシステムのことです。ICOが実施されればされるほどバーンされるトークンの量も多くなり、それに従って流通量は減るので、価格は上昇するはずです。
ICOへの参加も非常に簡単です。EDOのアプリでアカウントを開設し、参加するICOを選択するだけです。パソコンを立ち上げずに気軽にICOに参加できるのは大きなメリットと言えます。
分散型取引所機能
分散型取引所とは、運営者のいない取引所です。資産を取引所に預けることなく、ウォレットから直接取引が行なえます。運営者がいないのに取引所がなぜ成立するのか、と思われるかもしれませんが、ブロックチェーン上で資産の管理や取引が行われるため、運営者がいなくても問題ないのです。運営者がいないので当然運営者の不備によるハッキングや盗難等は起こりえませんし、手数料も安いです。
反面、秘密鍵を自分で管理しなければならず、流動性も低い(現状ではユーザー数が少ない)という欠点もあるのですが、それを差し引いてもメリットは大きいです。今後も仮想通貨取引所では度々ハッキング・盗難が起こるでしょうが、そのたびに分散型取引所は注目を集めることでしょう。
EDOはロードマップで分散型取引所の機能が搭載されると明言されており、まずはETH/ERC20トークン、その後ETH/BTCの取扱を開始するとのことです。
筆者が考えるEDOの今後の将来性
EDOの将来性は、イーサリアムが握っていると考えられます。現状、保管できる仮想通貨がイーサリアムやERC20トークンのみだからです。これらの需要が増えれば増えるほど、便利なウォレットとしての機能を持つEDOにも注目が集まります。肝心のイーサリアムの拡張性の高さは多くの人が知るところであるため、将来は基本的には有望であると言えるでしょう。
一方、懸念点はICOに対する規制の強化です。前述の通り、ICOは資金集めとしては優れたシステムである半面、参加者にはリスクにさらされることにもなります。詐欺的なICOがあまりにも多ければ、やがて規制されていくことになるため、ICOプラットフォームとしての価値は下落していくことでしょう。ICOが行われなければEDOのバーンも行われず、したがって流通量は減らず、更には需要も増えないので、値上がりは望めません。
EDOが日本に上場する可能性
現時点では上場される見通しはありません。海外の取引所の利用をおすすめします。