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DNT(district0x/ディストリクトゼロエックス)の概要
通貨名称 | DNT(district0x/ディストリクトゼロエックス) |
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最大発行数 | 10億枚 |
公開日 | 2017年7月8日 |
公式サイト | https://district0x.io/ |
ホワイトペーパー | https://district0x.io/docs/district0x-whitepaper.pdf |
DNTの特徴や目指しているもの
DNT(district0x/ディストリクトゼロエックス)は、高度な知識がなくてもdistrict(地区)と呼ばれるマーケットプレイス(取引市場)やコミュニティなどの組織を作成できるプラットフォーム「district0x」で流通するトークンです。
District0xは、ごく少額の費用と僅かな知識で誰でも組織を使えるようになる、非常に有益なツールです。特に資金力のない中小企業にとって心強い味方となる可能性が高く、将来有望なプラットフォームの一つと言えます。
オンラインマーケットプレイスの仕組み
オンラインのマーケットプレイスとは、簡単に言えばAmazonや楽天市場のようなオンラインショッピングモールです。Amazonや楽天市場自体には非常に高い集客力があり、放っておいてもお客さん候補が集まるからです。また、資金や技術の問題から自社サイトを作れない企業も多く、そうした企業は必然的にオンラインショッピングモールに頼ることになります。
高止まりしているマーケットプレイス出品料
Amazonや楽天市場などのオンラインショッピングモールの利用には手数料がかかります。知名度と販売システムを借りる以上当然ですが、この手数料は決して安いものとは言えません。
Amazonを例に見ると
- 販売手数料(8~45%)
- カテゴリー成約料(一部の商品のみ、30円~140円/件)
- 基本成約料(小口出品者のみ、100円/件)
- 月額固定費(大口出品者のみ、4900円/月)
と4種類の手数料が存在します(基本成約料と月額固定費はどちらか一方しかかかりません)。
楽天市場なら月額費用と販売手数料だけですが、どちらも安くはありません。これらより手数料が安いオンラインショッピングモールもありますが、利用者が少なく出店するメリットに乏しいため、結果として販売業者は手数料の高いAmazonや楽天市場を使わざるを得ないのが現状です。これはオンラインショッピングモールに限らず、求人サイトやオークションサイトでも似たような問題が起きています。
district0xの仕組み
district0xでは、Aragonという機能を使い誰でも自由にマーケットプレイスやコミュニティなどの組織(district)を作成できます。通常、マーケットプレイスやコミュニティの作成には高度な技術と多くの知識が必要ですが、Aragonを使えば、そうした知見のない人でも簡単に作成できます。
最低限の機能のみならず、投稿とリスト化、ランキングと評判、支払と請求書などの、大手ショッピングモールにあるような機能も搭載できます。
現行のdiscrict
現時点ですでに稼働しているdistrict(地区)をいくつか紹介します。
Ethlanceは分散型雇用のマーケットプレイスです。フルタイムはもちろん、パートタイムやフリーランスにまで対応しています。ユーザーは雇用者や従業員に対して評価をつけ、フィードバックを作成し、請求書を送受信できます。
Name Bazzarはイーサリアムネームサービス(人間がイーサリアムを始めとする暗号資産アドレスを識別できるようにするドメインサービス)に登録されている名前を取得、交換、売買できるマーケットプレイスです。
MEME FACTORYは、イーサリアムのブロックチェーン上に新しいトークンを発行できるサービスです。
DNTの用途
DNTは、districtの自治に直接参加するためのトークンです。好きなdistrictにDNTを預け入れると、預け入れた金額に応じた投票権を得られます。投票権はそのdistrcitにどのようなプラグインを導入するかと言ったような、重大な意思決定の際に行使できます。多くのDNTを預け入れれば、それだけそのdistrcictを自分にとって都合がいいものにしやすくなります。
DNTの将来性
DNTの将来性は、現状では判断しづらいです。District0xの機能そのものは魅力的ですが、もっとも重要な信頼を獲得できていません。District0xで作られたオンラインショッピングモール(district)がAmazonや楽天市場よりも優れていることをに広めていかなければ、ユーザーと販売業者のどちらも流入が期待できないでしょう。
一つでも有力なdistrictができれば人も流れてくるかと思いますので、まずは気長に待つことをおすすめします。
DNTが日本に上場する可能性
現時点で、日本の暗号資産取引所に上場される見通しは立っていません。海外取引所の中ではダントツでバイナンスの取引高が多いので、現状では取引するならここ一択でしょう。