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BLZ(Bluzelle/ブルゼル)の概要
通貨名称 | BLZ(Bluzelle/ブルゼル) |
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最大発行数 | 5億枚 |
公開日 | 2018年1月18日 |
公式サイト | https://bluzelle.com/ |
ホワイトペーパー | – |
BLZの特徴や目指しているもの
BLZは2018年1月18日に公開されたばかりの、分散型アプリケーション(DApps)のための非中央集権型データベースサービスです。開発元はシンガポールに本社を置くBuzelle社です。
近年は手元にコンピュータやソフトウェアなどがなくても利用できるクラウドデータベースが人気を集めていますが、BLZはそれらのサービスを超える可能性を秘めています。安全性と拡張性、対障害性を兼ね備えた堅牢なデータベースは多くの企業の欲しているものであり、DAppsに対する需要も高まっている今、その将来性は期待できます。
そもそもデータベースってなんだ?
BLZの素晴らしさを理解するためには、まずはデータベースがどのようなものなのかについて知る必要があります。データベースとは検索や蓄積が簡単にできるように、一定の形式で整理されたデータの集まりのことです。例えば、以下のような感じで整理されたデータをデータベースと言います。
都道府県名 | 東京都 | 大阪府 | 愛知県 | 福岡県 |
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県庁所在地 | 新宿区 | 大阪市 | 名古屋市 | 福岡市 |
人口(人) | 1370万 | 880万 | 750万 | 510万 |
面積(km^2) | 2191 | 1905 | 5172 | 4986 |
データベースは企業にとっては大切な資産であり、それゆえに保管方法に頭を悩ませる企業が少なくありません。かつてはオンライン上に大切なデータを保管することに対する不信感から、データベースの構築や運用を自社内で完結させるオンプレミスでの運用が常識でしたが、最近はコストの掛からないクラウドデータベースへの移行が進んでいます。
手軽さとセキュリティが魅力のクラウドデータベース
クラウドデータベースとは、簡単に言えばオンライン上にデータベースを保管できるサービスです。Google DriveやOne Driveのデータベース版、という認識でだいたい問題ありません。クラウドデータベースはサーバもソフトウェアも不要で、インターネット回線さえあればすぐに利用できる手軽さと、強固なセキュリティが大きな特徴です。
「オンラインにデータを保管するのは危ないのでは?」と思われるかもしれませんが、信頼できる企業が運営するクラウドデータベースの安全性は、それよりも小さな企業が行う自社管理よりはずっと優秀です。
クラウドデータベースのリスクとは?
しかし、クラウドデータベースにも危険性がないわけではありません。クラウドデータベースは特定の企業が運営しているため、その企業に何らかの不手際があるとデータベースにアクセスできなくなったり、最悪の場合データが失われてしまったりする可能性があります。
比較的堅牢と言われているAmazonが提供するAmazon Web Services(AWS)でも大規模なサービス停止とは無縁ではなく、豊富な資金と優秀な人員を抱えるAWSですら、ちょっとした人為的ミスにより長時間のサービス停止を余儀なくされた例は少なくありません。
クラウドデータベースが中央集権的な運用をされているものである以上、その企業の動向に常に左右されなくてはならないのです。このようなクラウドデータベースが抱えている問題点を解決するのがBLZです。BLZを使えば、DAppsの開発はより容易になります。
BLZの仕組み
BLZでは、データベースを分散化することによって、その安全性をさらに高めます。データの保存にはブロックチェーンを利用するため、一度データをネットワークに保存すれば、それを他人に勝手に書き換えられる心配はなくなります。
中央集権型でなく、運営者もいないため、クラウドデータベースと比べて安価での利用が可能です。分散化されているため障害にも強く、前述のAWSの大規模なサービス停止のような深刻な事態の発生を心配する必要もありません。
BLZの提携先
BLZは2018年1月16日に公開されたばかりのプロジェクトではありますが、すでに多数の大企業と共同事業を行っています。その企業の中にはMircososfやMUFGなどの非常に知名度の高い企業も有り、その期待度の高さが伺えます。
具体的にどのような形で共同事業を進めていくか、詳細な発表がなされたわけではありませんが、大企業が注目しているということは間違いなく、その将来性を期待させるものとなっています。
BLZの2種類のトークン
BLZのデータベース内ではイーサリアムベースのトークン「BLZ」と、ネットワーク内トークン「BNT」の2種類を使います。BLZは仮想通貨取引所で取り扱われているトークンで、BNTとイーサリアムをつなぐ橋渡し役です。
一方、BNTはこのプラットフォーム内でのみ使えるトークンで、ユーザーがサービスの提供者に対する報酬、手数料として支払います。BLZとBNTはいつでも交換できるため、サービスの提供者は受け取ったBNTをBLZに替えて、それを仮想通貨取引所で法定通貨や別の仮想通貨に変えられます。
筆者が考えるBLZの今後の将来性
BLZの将来性は有望であると考えられます。データベースの安全で快適な活用は多くの企業にとっては重要な問題であり、これを解決するBLZに多大な需要があることは間違いありません。ただ、なにぶん公開から1ヶ月あまりしか立っていないサービスであるため、今後の不透明性が高いのも事実です。現段階ではとりあえず、分散投資先の一つとしてみることをおすすめします。
BLZが日本に上場する可能性
現状、上場される見通しはありません。投資する場合はバイナンスなどの海外の仮想通貨取引所の利用をおすすめします。