目次
ABT(ABTCoin/エービーティーコイン)の概要
通貨名称 | ATB(ABTCoin/エービーティーコイン) |
---|---|
最大発行数 | 3億枚 |
公開日 | 2017年9月 |
公式サイト | https://atbcoin.com/ |
ホワイトペーパー | https://atbcoin.com/docs/ATBCoin_WhitePapper_EN.pdf |
ATBの特徴や目指しているもの
ATBは、ATBCOIN LLC が開発した暗号資産です。ほとんど無料といえる送金手数料と高速送金、高い安全性が特徴であり、その仕組みから少額決済(マイクロペイメント)に向いた暗号資産です。
決済手段としてはビットコインよりも優秀であり、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)の仕組みを採用しているため、個人でもマイニングに参加できます。
ATBの仕組み
ATBの特徴を見てみると、(1)送金手数料が安い(2)送金が早い(3)安全性が高い(4)個人でもマイニングできる 4点です。それぞれの特徴を詳しく見てみましょう。
取引手数料はビットコインの10分の1以下
ATBの最大の特徴は、送金手数料が安いことです。公式サイトでは、ビットコインをはじめとする主要な決済系暗号資産と比べて、平均送金手数料が10分の1以下になると解説されています。
そのため、マイクロペイメントとの相性が非常に良好。元来ビットコインもマイクロペイメントとの相性は悪くないのですが、ATBはそれ以上に良好であることが魅力です。
送金スピードはビットコインの4倍以上
ATBのブロック生成間隔は2.5分です。ビットコインのブロック生成間隔は10分なので、ATBの方が4倍も速いということになります。ブロックサイズは4MBで、ビットコインの1MBと比べるとこれまた4倍です。
ブロック生成時間が短く、ブロックサイズも大きいので、取引数が多すぎてブロックの中に取引が収まりきらなくなる「スケーラビリティ問題」は極めて起きづらくなっています。いつでも速い送金速度を保てるというのは、ビットコインと比べたときの優位の1つと言えます。
複数の暗号化アルゴリズムで安全・安心
ATBは、あるデータを暗号化するための手段である暗号化アルゴリズムとして、ECDSAとSHA-256という複数の暗号化アルゴリズムを採用しています。
1つはECDSAと呼ばれるもので、公開鍵と秘密鍵、署名を使い、システム上の全てのコインに組み込むものであり、もう1つのSHA-256はビットコインをはじめとする多くの暗号資産で採用されているベーシックな暗号化アルゴリズムです。2つの暗号化アルゴリズムにより、ユーザーのプライバシーや匿名性の確保に貢献しています。
個人でもマイニングできる
ATBはコンセンサスアルゴリズムに、通貨の保有量に応じてマイニングの権利が当選する「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」を採用しています。通貨をたくさん保有している人は頻繁にマイニングができますし、少数しか持っていない人でも時々はマイニングができます。
決済系暗号資産の多くは、マイニング方法として計算競争に勝ったものがマイニングの権利を得る「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」を採用しています。この方法は計算競争であるがゆえにマイニングの寡占化が進みやすく、個人では巨大なマイニングプールに太刀打ち出来ないという欠点があります。
PoSはその欠点を克服しており、より高度に分散化が図れます。PoSにも固有の弱点(通貨を保有するほうが有利になるので、通貨の流動性が低くなる)はありますが、それでも長所が多く、時価総額ランキング2位のイーサリアムもPoWからPoSへの以降を予定しています。
ATBは既存の決済系暗号資産と比べて、先進的な仕組みを取り入れていると言えるでしょう。
ATBの将来性
現時点では、あまり将来性はないと考えています。確かに機能自体は主要な決済系暗号資産よりも優れている一方、知名度があまりにも低すぎる点がネックとなります。
機能が優れているものが必ずしも市場で定着するわけではないことは、過去にも度々実証されています。いくらいいものであっても、知られなければ使われません。各暗号資産企業もまずは主要な暗号資産を定着させることを優先しているようですし、ATBはその中に入れてもらえなそうです。
ATBが日本に上場する可能性
現時点では、日本の暗号資産取引所に上場される見通しは立っていません。すでに複数の海外取引所に上場されていますので、気になる方はそちらで購入しましょう。
ATBが購入できる海外の取引所一覧
- Exrates
- TopBTC
- YoBit