目次
ARK(アーク)の概要
通貨名称 | ARK(アーク) |
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最大発行数 | 不明 |
公開日 | 2017年3月 |
公式サイト | https://ark.io/ |
ホワイトペーパー | https://ark.io/whitepaper/ |
ARKの特徴や目指しているもの
ARK(アーク)は、日本でも根強い人気がある暗号資産「Lisk(リスク)」からハードフォークした暗号資産です。できる限りLiskの長所を残しながらも利便性を高めることで、日常生活でより使いやすくした暗号資産です。
短い送金時間と高度な分散化により、将来有望なアルトコインの一つですが、リスクとの競合という懸念点も見逃せません。
ARKの元となった「Lisk(リスク)」の特徴
ARKがどのような暗号資産であるかを知るためには、その前身であるLiskに関する知識が必要不可欠です。Liskはイーサリアム(ETH)と同じく、契約を自動化する「スマートコントラクト」が特徴のプラットホームです。
基本的な特徴はイーサリアムに似ていますが、Liskは拡張性の高さやサイドチェーンの採用、開発言語にJavaScriptを採用していることなど、独自の魅力があります。
Liskからハードフォークして登場したARK
ARKはLiskからハードフォークした暗号資産であり、基本的な仕組みはLiskに似ています。一方で明確な違いとして、SmartBridge(スマートブリッジ)を導入していることは見逃せません。
ARKの独自機能「SmartBridge(スマートブリッジ)」
SmartBridge(スマートブリッジ)とは、他の暗号資産のブロックチェーン上のアプリケーションを利用するための暗号資産同士の橋渡し機能です。
当初はビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)、リスク(LSK)などに対応し、将来的にはほぼすべてのブロックチェーンに対応することを目標としています。目標が壮大すぎるので実現するかは不透明ですが、仮に実現すれば、ARKは計り知れない価値を持つことになるでしょう。
ブロック生成時間の短さが決済時間の早さになる
アークは暗号資産としての実用性を重視して作られています。そのため、ブロック生成時間と決済スピードは、ビットコインの10分やライトコインの2.5分、モナコインの1.5分などと比べると、わずか8秒と高速なのが特徴です。
ブロック生成時間の短さと決済スピードの速さは実店舗で暗号資産決済をするのに重要な要素であり、ここが早いのは優秀です。
ARKのDPOSの仕組み
ARKのコンセンサスアルゴリズムはLiskと同じくDPOSを導入しているので、ARK保有者に対しては投票権が与えられます。アーク保有者は、承認したい取引に1ARKを支払って投票します。投票は義務ではないので、投票を放棄することも可能です。
大量にアドレスを保有して選挙をコントロールされないように、アドレスにひもづくコインの枚数が重視されます。アドレスがたくさんあっても、コインが少なければ選挙で有利には立てません。また、かなりの量を保有していても、それで選挙を自分たちに一方的に有利にすることは難しく、この仕組みによって選挙の公平性を保たれます。
ARKのDPOSアルゴリズムはLiskよりもさらに分散化を進めることで、Liskの弱点であった中央集権的な性質を緩和しています。
ARKの将来性
ARKの将来性については、判断が難しいところです。技術面や構想はLiskより優れている反面、時価総額では大きく水をあけられているのも事実です。Liskの暗号資産全体での時価総額ランキングは20位前後で安定しているのに対して、ARKは50位前後にとどまっています。
先行者利益が大きい暗号資産では、どうしても後発組はこのような不遇の目に逢いやすいのです。もちろん、技術が素晴らしい割に安い(今後大きく伸びる)と考えることもできるのですが、先にLiskがプラットホームとしての地位を確立してしまえば、ARKが入り込む余地があまり残されない懸念があります。
ARKが日本に上場する可能性
現時点では、ARKが日本の暗号資産取引所に上場される見通しはありません。ARKの取引を検討するなら、バイナンスやBittrex、Cryptopiaなどの海外の暗号資産取引所を使うことをおすすめします。