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ARDR(Ardor/アーダー)の概要
通貨名称 | ARDR(Ardor/アーダー) |
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最大発行数 | 10億枚 |
公開日 | 2016年7月 |
公式サイト | https://www.ardorplatform.org/ |
ホワイトペーパー | https://www.jelurida.com/sites/default/files/JeluridaWhitepaper.pdf |
ARDRの特徴や目指しているもの
アルトコインの取引プラットフォーム「Ardor」で流通するトークンARDRは、プラットフォーム名はもともとNXT2.0、仮想通貨はFXTという名称でしたが、2016年7月に両者ともにリブランディングされました。
ARDRの仕組み
ARDRが誕生した経緯を理解するためには、ビットコインのブロックチェーンのブロックサイズに起因するさまざまな問題であるスケーラビリティ問題について理解しなければなりません。
ブロックチェーンはビットコインを支えるデジタルの分散型取引台帳であり、誕生から現在までのすべての取引が記載されています。個別の取引(トランザクション)は概ね10分ごとに生成されるブロックに格納され、ブロックチェーンに時系列順に接続されます。
昔はこれでも十分でしたが、ビットコインの取引が活発化するにつれてトランザクションの生成スピードが処理スピードを上回るようになり、トランザクションの処理が渋滞して、取引がなかなか完了しなくなるという現象が発生するようになりました。これがスケーラビリティ問題です。
スケーラビリティ問題を解決するための技術導入
スケーラビリティ問題の解決するためにビットコインはSegwitというトランザクションのサイズを圧縮する技術を導入し、一部の人々はブロックサイズが8MBのビットコインキャッシュを誕生させました。しかし、どちらも問題を根本的に解決するには至っていません。
ARDRは、決定的な解決策が見えないスケーラビリティ問題を、サイドチェーンの導入で解決するものです。
ARDRの将来性
現時点ではまずまず期待できると考えています。プラットフォームとしての機能はかなり充実しており、サイドチェーンの作成自体も簡単であるため、多くの企業の参入が期待できます。企業が参入すればそれを利用しようとする個人も増えるはずです。
一方で、サイドチェーンの運用には不安が残ります。Ardorのサイドチェーンはごく限られたBundlerが承認を行っており、十分な分散化が図られているとは言えません。このような中央集権的な仕組みは、利益の集中やハッキングなど、無視できないリスクもあります。
また、サイドチェーンを承認するBundlerは報酬として独自トークンIGNIS(ARDRよりも価値は低い)を受け取ります。これが十分な動機づけになるかどうかという点についても、疑問が残ります。
ARDRが日本に上場する可能性
現時点では日本の仮想通貨取引所に上場する見通しは立っていません。すでにバイナンスを筆頭に複数の海外の仮想通貨取引所に上場していますので、そちらを利用するといいでしょう。